<クイズ学習のねらい> このページのトップ(クイズメニュー)へ戻る
クイズ学習のねらいは、次の諸点です。
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通常は知識注入(教師の一方的な教え込み)型になりがちな高校地歴公民科の授業を、生徒が十分に考える時間や発表する時間を設定し、双方向型の授業に切り替える。 |
2 |
考える過程で、歴史的思考力・資料活用の技能や表現力・疑問を見いだす力などを育てる。 |
3 |
時にはいわゆる「討論」になるような、答えが一つではない問題提起も行い、いわゆる「価値偏差縮小型」の授業も取り入れる。 |
4 |
全体として、「テストのために覚えなさい」型の授業から脱却し、生徒が主体的に活動し、学ぶ楽しみ、追究する面白さを実感できる授業を構成する。(これは、本来自分の努力が中心となる受験勉強においてもプラス効果をもたらす。) |
<ねらいを実現するクイズ問題の種類について>
上記のようなねらいを実現するには、それぞれねらいを持ったいろいろなパターンの問題が必要です。クイズの問題そのものがしらけたものでは、ねらいは実現できません。
私は、次の三種類のクイズを用意して、これらを組み合わせて効果を上げました
@ |
授業の内容・学習の展開に重大に関わるクイズ |
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TV番組と違うわけですから、学習する内容をクイズを使ってうまく学習できるのが、クイズ学習の第一の目的です。議論になる問題、歴史的思考力を高める問題、次の疑問を生み出す問題等が、クイズの中心です。但しこればかりだと、正直、面白くありません。まじめさ一途では、初めから意欲が高くない生徒がいたりした場合は、途中で破綻します。 |
A |
複数の答えが出るようなオープンエンド型のクイズ |
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そもそも、学会でも定説がないような問題とか、多様な価値観が反映される問題とか、意見を発表し、いくつかの答えに収束できるようなクイズ。設定の仕方によっては、討論にもなります。 |
B |
事件・登場人物のエピソード等に関するクイズ |
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これは学習内容に深刻に関係するものではありませんが、授業の理解を助け、イメージを作り上げ、学ぶことを楽しくさせるためのものです。答えに意外性があればあるほど生徒にとっては目から鱗です。 |
C |
授業の題材に関して数字で答えるクイズ |
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生徒の発想は多様です。その多様性ができるだけ発揮できるように、できるだけ意外性のある数字の問題を考えます。 |
「授業論」「優れた授業手法」という観点からは、クイズの問題は、本来は、@やAのタイプのものばかりであるべきかもしれません。
しかし、実際にやってみると、それだけではうまくいきません。
地歴科のB科目なら、1年間に100時間以上の授業時間数があります。
その毎回において、@・A型の問題を続けることは、時間的にも、クイズの問題の質の維持からも、無理があります。
いくらいいものでも、生徒に「飽きられる」たら終わりです。
そこで、B・C型のクイズ問題が必要となります。
これは、クイズ学習をより効果的にするため、グループ別の対抗戦をやっている場合は、絶対必要な配慮となります。
たくさんの生徒のいろいろな得意分野が授業中に「表現」されるような展開が重要です。 |