現代の諸課題 人口1
<問題編>    答えは各問題のをクリックしてください。
最終更新日 2005年07月17日 ※印はこの5週間に新規掲載 
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番号 掲載月日   問                     題

1204

05/07/17

 岐阜県の人口に関する予想が発表されました。
 2004年10月現在211万8000人の人口は、ずいぶん先のことですが、120年以上先の2129年には、何人になっているでしょうか?

1203 02/11/10

 右の?マークをクリックするとグラフが現れます。現在と西暦2050年へ向けての推計グラフです。縦軸は、「人」となっているので、これは、人口の何かに関するグラフです。2038年に170万人でピークを迎えると推計されるこの数値は一体なんでしょう。
 また、この数値の増加をめぐって、これに関係する業界では、大きなビジネスチャンスと見て、いろいろな競争が起こりはじめています。さて、その業界とは何でしょうか。

1202 02/06/22 すごく簡単な質問です。今現在の世界の人口は、推定でどのくらいでしょうか。
1201 02/06/15

 2000年の日本の人口は、およそ、1億2669万7千人です。年齢別に見ると、100歳以上の人口は、男2千人女1万人です。
 これから先どんどん高齢社会が進むことは常識となっていますが、今後の推定人によれば、2050年の100歳以上の女性の人口はどのくらいでしょうか。ちなみに、この年に出生する女児の数は、32万5千人です。


<解説編>

1201 2050年における100歳以上の女性の人口は?      | 問題編へ |

 この項目の人口に関する数値は、すべて、総務省統計局『国勢調査報告』,国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口(平成14年1月推計)に基づくものです。

 さて、2000年の日本の人口はおよそ1億2669万7千人で、現在もなお少しですが増加しています。ところが、悲しいことながら、2007年頃をピークに減少を始めます。
 この問題の、2050年には、全人口は、1億59万6千人ぐらいになっていると推定されます。今に比べると、2600万人の減少です。

 しかも、平均寿命はこの後も高くなると推定されるため、高齢化社会は、どんどん進行していきます。

 正解、2050年に、生まれる女の子の数は、32万5千人ですが、その時の100歳以上の女性の数は、なんと47万1千人です。
 2000年は、たった1万人ですが、戦後の第一次ベビーブーム世代の方が順調に長生きされると、このような数になるのです。

 ちなみに、2000年の100歳以上の男性は、2000人。2050年は、4万8千人です。まさしく、女性は強しです。

 ちなみに、右上は、2000年の年齢別人口ピラミッド。左下は、2050年のものです。(しかし、こういう形になると、もはや、「人口ピラミッド」という俗称は、ピント来なくなります。)

 2050年のピラミッドは、第二次ベビーブームの世代が、80歳手前に来ていて、男女あわせて150万人近い数字となっています。
 女性の100歳以上の人数は、一番上のやや太い線となって現れています。
 私は、1955年生まれですから、生きていれば、この時、95歳。
 気の遠くなる話です。

 この数値は、国立社会保障・人口問題研究所にサイトからダウンロードして作りました。同サイトには、1950年から2050年までの、人口ピラミッドの変化がアニメーションで表示されるようになっていて、とても、ユニークです。
 「授業で使えるIT素材」のうちの一つです。

  ※国立社会保障・人口問題研究所
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1202 現在の世界の人口は何人?                               | 問題編へ |

 U.S.Census Bureauの統計によれば、2001年から2002年にかけての世界人口の推計値は、右のグラフのようになっています。 

 このU.S.Census Bureau のサイトを見ると、もっと細かい数値が並んでいます。
 日本時間2002年6月23日午前0時30分現在の推計値は、

   
6,777,117,407 人 です。(67億7711万7407人)
 推定値ながら、細かく一桁まで表示しているのが、リアリティーがあって、関心です。
 
このサイトの一番驚くところは、数秒して、更新すると、もう何人か人口が増えているところです。
 生徒からは驚きの声が上がることは間違いありません。

 ※U.S.Census Bureau の World  POPClock Projection→http://www.census.gov/main/www/popclock.html
 ※IT素材・活用リストへ→


1203 この人口に関するグラフは何?                          | 問題編へ |

これは、日本における死亡者の推計グラフです。日本に住んでいる人全体に対するもので、日本人以外も含みます。国立社会保障・人口問題研究所サイトの「日本の将来推計人口(平成14年1月推計) 」の中の表5 出生,死亡および自然増加の実数ならびに率:中位推計のエクセルデータをダウンロードして作製。

 正解 このグラフは、21世紀の前半50年間の、日本における毎年の死亡者数の推計グラフです。2001年分の数値は実数値です。

 日本の死亡者数は、2002年に戦後はじめて100万人を越え、その後も、どんどん増加していきます。
 推計では、2038年に170万人を越え、それをピークにして、以後はまた少しずつ減少していきます。このグラフは国立社会保障・人口問題研究所のサイトからダウンロードしたエクセルファイルの数値をグラフ化したものです。
 
 さて、この「今後36年間の増加」というのは、経済的に考えると、大きなビジネスチャンスです。今の日本で、36年も右肩上がりに上昇するというのは信じられないくらいうらやましい現象??だからです。
 何しろ、今大学を出てすぐその業界に入れば、定年近くまで、ずっと成長?できるのですから。

 その業界とは、もちろん、葬儀ビジネスです。

 2000年に創業した宮崎市のベンチャー企業「エポック・ジャパン」は、これまでにない安い価格で葬儀ができることを売り物にしています。
 チラシには、「安心価格!!総額562,400円」「家族葬 なんと 総額58万円」などと、総額が60万円を少しだけ下回る「家族葬プラン」が大々的に紹介されています。九州では、お寺への支払を除いて147万4000円というのが葬儀の平均ですから、これは、ずいぶんと安い価格です。

 宮崎市の別の老舗葬儀会社の2代目社長T氏は、「葬儀費用はブラックボックスで高すぎる。そこで、お寺への支払以外のすべてを含むパック料金を導入し、安心感を売ろうと思いました。」
 T氏は、フランチャイズを構想し、現在の加盟社は24社、5年後には何と300社にまで増やし、株式上場をするのが目標だそうです。

 この「低価格化」は、このビジネスの問題点も示しています。
 どんどん死亡者が増えていく葬儀ビジネスにどんな問題点があるのか?
 これも、人口問題に絡む現実です。おわかりですか?ヒントは、誰が葬儀を出すかということへ注目してください。

 答えは、死亡者数は老齢者を中心に、今後どんどん増加していきますが、一方で、死亡者の葬儀を出す子どもの方は、少子化の中で、どんどん少なくなり、一人の負担がどんどん増えていきます。
 具体的には、一人っ子同士が結婚すれば、葬儀は自分たちだけで4回出さなければなりません。

 このため、ただ単に既存のやり方で売り込むのではなく、いろいろの工夫が必要です。低価格化はその一つの解決方法です。

 一方、葬儀屋とは別に、葬祭専門の花業者もいろいろ工夫をしています。
 熊本市の地場産業だった「ビューティー花壇」社は、熊本で好評だった、「花祭壇」(祭壇を花で埋める飾り方、白木の祭壇とは全く趣が異なる)を持って2000年に東京に進出しました。白木の祭壇が中心だった関東では、最初は全く受け入れられませんでしたが、今年は、16億円の売り上げが予想されます。

 「墓ビジネス」??も変化しつつあります。

 東京新宿のベンチャー企業「真照」は、新しい「墓」フェニックスのビジネスモデル特許を出願中です。
 この「墓」は、通常の墓ではありません。本人のDNAと生前の記録をまとめたDVDを作り、それを辞典サイズの合金の箱に入れて、自宅と静岡県修善寺の礼拝所で永久保存するというものです。この「墓」には、お骨は入れません。
これは、いかがですか。
 ※ここまでは、『週刊朝日2002年11月15日号』P141〜143より

 そういえば、最近では、「ホテルで葬式」というのも出始めたと聞きます。意外と広がるかもしれません。


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