| 未来航路Topへ | | | メニューへ | | | 前へ | | | 次へ | |
各地の鉄道あれこれ16 |
全国各地の鉄道の話題あれこれについて紹介します。 |
各地の路面電車 その6富山地方鉄道軌道線(市内線) |
2010(平成22)年5月のゴールデンウィークの旅行、高岡・富山・宇奈月旅行は、それぞれの町の歴史や黒部峡谷の電源開発が勉強できたとてもいい旅行になりました。
|
富山地方鉄道 |
富山地方鉄道そのものは、太平洋戦争中の1943年に国策によって富山県内の公営鉄道・民営鉄道が大合併してできた鉄道会社です。実はその前から、富山市内には、すでに、1913(大正2)年に富山電気軌道によって、市内路面電車が営業されていました。この路線は、大合併以前に富山市営に移管され、そのあと、富山地方鉄道に受け継がれたのです。 |
しかし、富山市の場合は違っていました。 |
画期的な施策です 市内線環状化 |
それが、市内線の環状化です。 |
写真16−01 新環状線のグランドプラザ前停留所 (撮影日 10/05/01) |
富山市の中心部の繁華街、総曲輪(そうがわ)の南に、富山の老舗百貨店を中心とする再開発ビル、総曲輪フェリオが2007年に完成し、中心部への集客が期待されます。 |
写真16−02 グランドプラザ前停留所の環状線の新電車セントラム9001 (撮影日 10/05/01) |
うしろは、総曲輪フェリオです。連休のこの日は、人で一杯でした。中にあるお寿司屋さんで、おいしいランチを食べました。富山と言えばやはり新鮮なお魚です。総曲輪の繁華街一帯には、お寿司屋さんがたくさんあります。 |
写真16−03 (撮影日 10/05/01) |
写真16−04 (撮影日 10/05/01) |
新都心線の環状運行に導入されたのが、9000形電車、愛称セントラムです。新潟トランシス社製の、2車体連接低床式路面電車です。 |
3編成が導入され、9001a・b、9002a・b、9003a・bと型式番号が振られました。 |
|
写真16−05 セントラム内部(撮影日 10/05/01) |
ここでクイズです。 |
※例によって、黒板をクリックしてください。答が現れます。 |
環状運転ですから、都営地下鉄大江戸線のような「の」字運転は該当しません。 |
写真16−06 富山駅前を左折する9003 (撮影日 10/05/01) |
富山駅前電停(道路後方の7000形が停車しているところ)を発車し、左折して、県庁前・丸の内方面へ向かうセントラム9003。 |
写真16−07 丸の内電停のセントラム9003 (撮影日 10/05/01) |
丸の内電停を出て富山都心線に向かうセントラム9003。電車から見て右に回る複線は、大学前行きの路線です。電車から見て左へ曲がって、総曲輪に向かいます。 |
写真16−08 西町を左折する9001 (撮影日 10/05/01) |
西町交差点を左折して、従来線へ合流するセントラム9001。背景は北アルプス。 |
富山市内の路面電車のいろいろ |
富山地方鉄道の軌道線のいろいろな車両と停留所を紹介します。 |
写真16−09 新富山(撮影日 10/05/28) |
写真16−10 鵯島信号所(撮影日 10/05/28) |
現在の路線の西端は大学前です。富山大学の前です。そこに至には神通川にかかる富山大橋を渡ります。富山大橋は現在掛け替え工事中ですが、道幅が狭いため、その東側から路線は単線となっています。 |
上の地図は、国土交通省「国土情報ウェブマッピングシステム・カラー空中写真閲覧」の写真を利用して作製しました。同サイトはこちらです。→http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/ |
写真16−11 駅前 (撮影日 10/05/01) |
写真16−12 新富町(撮影日 10/05/01) |
左:富山駅前電停で乗客を乗せる大学前行き電車7019号。 |
写真16−13 南富山駅(撮影日 10/05/01) |
写真16−14南富山駅車両基地(撮影日 10/05/01) |
南富山駅は、富山地方鉄道の鉄道線と軌道線の接続駅です。車両基地工場があります。 |
写真16−15 上滝線電車(撮影日 10/05/01) |
写真16−16 市内線電車(撮影日 10/05/01) |
左:富山駅方面からやってきた鉄道線の上滝線電車です。 |
写真16−17 南富山駅構内 (撮影日 10/05/01) |
奥は、鉄道線上滝線の電車が止まっています。 |
新型車両導入 |
富山地方鉄道は、新環状線とセントラムの導入に続いて、在来線用に、新型LRTを投入しました。国・県・富山市の補助を得て導入されたもので、名前は、サントラム。2010年4月28日から運転が開始されました。 |
写真16−18 こちらはサントラム (撮影日 10/05/01) |
こちらは、セントラムとは別に、従来線ように投入された、新型LRT、サントラム(型式番号はT100形)です。 |
忘れていました お城と路面電車です |
そうそう、大事なことを忘れていました。 |
写真16−19 富山城天守閣 (撮影日 10/05/01) |
富山は、江戸時代には、隣の加賀前田家の分家が代々領地とし、明治維新まで続きました。 |
写真16−20 7013と富山城 (撮影日 10/05/01) |
富山城模擬天守閣を左手に見て、右カーブして大学前方面へ向かう7013号。7000形は東京都電の8000形をモデルにして、1957年から1965年までに22両作られました。現在は12両しかありませんが、数の上では、富山地鉄の軌道線の主役車両です。しかし、やがては、上の写真のサントラムに代えられていく計画です。 |
写真16−21 セントラムと富山城 (撮影日 10/05/01) |
丸の内交差点を左折して富山都心線へ入る9003号。富山城天守、国際会議場方面へ向かいます。 |
お城、県庁、市役所、繁華街・・・、富山市の中心部を懐にして、富山地方鉄道軌道線の環状線は、今日も軽快に走っていることでしょう。 |
むすび |
富山市は、富山ライトレールと富山地方鉄道軌道線の両方に、多額の財政支出を行いました。大英断です。 |
| メニューへ | | | 前へ | | | 次へ | |