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各地の鉄道あれこれ17 |
全国各地の鉄道の話題あれこれについて紹介します。 |
デハニ53運転体験−出雲一畑電車− |
2010年12月11日(土)に、島根県の一畑電車のイベント、「デハニ53運転体験」に参加し、ほんの僅かですが、電車の運転をしてきました。 |
一畑電車とは |
一畑電車は、私が住んでいる岐阜市からは、道路距離にしておよそ450km離れた、島根県の東部を走る、ローカル私鉄です。県都松江市と出雲市や出雲大社を宍道湖の北部を回って結んでいる鉄道です。(会社名は「一畑電鉄」ではなく、「一畑電車」です。 |
素人に電車の運転ができるのか |
「デハニ53運転体験」の「デハニ53」というのは、電車の番号です。昭和初期に製造され、2009年で現役を引退しましたが、れっきとした本物の電車で、人を乗せて動きます。 |
写真17−01 雲州平田駅構内 (撮影日 10/12/11) |
朝9時半過ぎ雲州平田駅構内を西側の寺町県道踏切から撮影しました。本線上には、1番線に松江しんじ湖温泉駅行き普通電車が停車しています。検査場の待避線には、3000系・2010系など複数の電車が停留しています。 |
写真17−02 デハニ53斜め前方(撮影日 10/07/31) |
写真17−03 デハニ53正面 (撮影日 10/07/31) |
これが体験運転に使われたデハニ53です。 |
誰が申し込んだのか |
今回の体験運転は、一畑電車のHPで広く宣伝されたものです。 |
写真17−04 記念品(撮影日 10/12/11) |
写真17−05 記念撮影(撮影日 10/12/11) |
左:祈念にもらったデハニ形52号車の模型。 |
写真17−06 受付(撮影日 10/12/11) |
写真17−07 研修ハウス(撮影日 10/12/11) |
左:雲州平田駅待合室、ここで受け付け。担当は、夏にもお世話になったアテンダントのTさん。(写真中央奥) |
事前研修 |
参加者に当選した段階で、一畑電車からは、左下の分厚い書類が送られてきました。 |
写真17−08 テキストブック(撮影日 10/12/11) |
写真17−09 講義(撮影日 10/12/11) |
左:事前配布のテキストブックです。 |
一畑電車社内において、この体験運転全体の担当は営業課長のIさんでしたが、事前研修にはそのIさんの他、課長補佐のSさんからも説明を受けました。I営業課長は、タレントにしてもいいくらいお話しのうまい方で、一同、大変楽しく説明を聞きました。あとで、「課長さんはどうしてそんなに面白い話ができるのですか?」という質問が出ましたが、本人曰く、「映画『RAILWAYS』のおかげで、テレビに出演したり、インタビューを受けたりしたので、こうなりました。」といっておられましたが、なになに、天賦の才能がおありです。
なかなか大変な試験、免許取得です。 |
写真17−10 フルカワ製パン(撮影日 10/12/11) |
写真17−11 メロンパン(撮影日 10/12/11) |
雲州平田駅の前の道を西の方へ200m程行くと、フルカワ製パン店があります。映画『RAILWAYS』の中で、中井貴一がうまそうにメロンパンを食べ、また別の番組でも揚げパンの話をしたため人気がでました。あまりに忙しくなったため、働き過ぎでご主人は夏に病気になられ、しばらく休業するはめになってしまいました。 |
運転実技の話 |
講義は進み、いよいよ運転実技の話になりました。
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写真17−12 体験運転のコース (撮影日 10/12/11) |
写真中央の検査場の奥にデハニ53が停車しています。そこから手前の方に向かって、70mを体験運転します。 |
写真17−13 運転コースのアップ (撮影日 10/12/11) |
停車している場所からデハニ53を写真手前の白い停止表示までの間、約70mを運転します。 |
具体的な運転の方法は、S課長補佐が説明しました。
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写真17−14 ブレーキシュー(撮影日 10/12/11) |
写真17−15 速度計・圧力計(撮影日 10/12/11) |
運転台には、速度計と圧力計が付いています。 |
とっておきの装置 |
説明会場に二つの模型が登場しました。一つは、運転台そのものの模型、もう一つは、ブレーキとブレーキ弁ハンドルの関係を示したシミュレーターです。
実際に、そこにいたものにしかわからなかったかもしれませんが、この二つの装置は、本当にうまく作ってあって、自分たちの行う操作の手順や理屈が、非常によくわかりました。同好の士に感謝でです。 |
写真17−16・17 運転台の模型・原理模型(撮影日 10/12/11) |
左上:運転台も模型。左のノッチ(加速器)には三菱の菱のマークまで付いています。 |
いよいよ運転体験 |
私は、Bグループでしたので、午前中に駅構内を見学し、3番線に昼食会場として停車した3000系の電車の中で一畑電車特製弁当「バタ弁」を食べ、体験に臨みました。
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上の説明図02をご覧ください。 |
写真17−18 デハニ53車内(撮影日 10/12/11) |
写真17−19 運転台外側(撮影日 10/12/11) |
左上:デハニ53の車内では、体験をすました人やこれから体験する人が、いろいろお話しをします。そして、体験運転者の運転具合に応じて、時に歓声、拍手、大爆笑が起きます。 |
写真17−20 マニュアル (撮影日 10/12/11) |
写真17−21 同運転席から(撮影日 10/12/11) |
実は、運転席から出発手順を確認するた、マニュアルのコピーがよくわかる位置に貼り付けてあります。 |
写真17−22 コース全体 (撮影日 10/12/11) |
写真17−23 ポイントのアップ(撮影日 10/12/11) |
左上:出発位置の運転席から見た運転コース全体です。 |
私はBグループの6番目でした。
面白い分析ですが、少なくとも今日に関してはあたっていました。先に済ませた女性は、別に鉄道マニアというわけではないのですが、うまく止めました。また、私の前に体験した中学生もうまく止めました。 |
写真17−24 これはプロ(撮影日 10/12/11) |
写真17−25 1回目(撮影日 10/12/11) |
左上:最初に説明したように、停止位置から出発地点までの逆戻りは、プロの運転士が電車を運転します。これは運転主任のM運転士です。当たり前ですが、出発も停止もなめらかです。 |
結論から言えば、2度とも失敗に終わりました。営業課長の「予言」があたりました。 |
写真17−26 (撮影日 10/12/11) |
写真17−27 (撮影日 10/12/11) |
左上:1回目の挑戦、急ブレーキ、おまけに停止線の遙か手前。 |
一つだけ、I営業課長の発言の謎が自分なりに解明できたことは収穫でした。 |
おわりに |
終了式は、午後3時半から行われました。
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写真17−28 体験運転参加証と修了証(撮影日 10/12/11) |
最後は、心に残る名言で締めくくった営業課長さんでした。 |
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