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各地の鉄道あれこれ01
 全国各地の鉄道の話題あれこれについて紹介します。

 東京駅と踏切5題 その1 08/06/08掲載  08/08/17補足・追加記述

 先々週まで「岐阜県の東海道線あれこれ」を書いてきました。
 岐阜県以外でも鉄道の話題を拾おうと、守備範囲を拡大したのがこのページです。「各地の鉄道」ですから、どこを取り上げてもOKです。
 
 
【補足】08/08/17 
 このページは2008年6月8日に新規掲載しました。その後、夏休み中に新しく取材したことをまとめて、2008年8月17日に補足・追加記述を行いました。(追加部分はこちらです。↓

| 東京駅と踏切5題その1の地図1へ |
 踏切の番号

 岐阜・美濃・飛騨「岐阜県の東海道線あれこれ」シリーズを書いている時、踏切に番号が付いているのに気が付きました。
 たとえば、右の写真は、JR東海道線の
山中踏切で、その番号は、258です。
 これは、
東海道線で東京駅方面から数えて258番目の踏切というわけです。

 もっともこの番号は、ある時点で通しで付けられてからそのままになっています。そのため、もし現時点で、どこかで道路が高架橋を通ることになって踏切がなくなった場合は、その踏切の番号は、欠番となります。  

 事実、岐阜市内の岐阜駅に最も近い東京よりの踏切は、岐南町にある川田踏切でその番号は199です。ところが、岐阜駅に最も近い大阪よりの踏切は江崎道踏切でその番号は213です。位置関係から見ると両踏切は隣り合った踏切なのですが、番号が13個も飛んでいます。
 この理由は、1998年に高架事業化完成して、岐阜駅の前後が高架となり、
それまであった踏切が一挙に13個廃止されたことによるものです。
 ※岐阜駅周辺の踏切の話はこちらです。
  →
岐阜県の東海道線あれこれ12 踏切の話

 

写真01−01 山中踏切番号(撮影日 07/11/23)

 写真01−02  番号258の山中踏切を行く上り貨物列車           (撮影日 07/11/23)

 右手から踏切を横切っている道は、あの旧中山道です。この踏切は、旧街道で行くと旧関ヶ原宿と今須宿の中間、現在の路線で言うと、岐阜県最西端の駅、関ヶ原駅と滋賀県最東端の駅、柏原駅の中間にあります。もう少し行くと滋賀県境という、その名の通り山の中の踏切です。
 ところで、貨物列車が通過中なのに、踏切の遮断機が下りていないのはなぜ?という疑問を持たれた方は、正常な鉄道ファンです。
   →こちらで説明しています。岐阜県の東海道線あれこれ3「JR中山道線と県境2」


 これは、番号232の伊吹道踏切です。どのあたりの場所にある踏切か想像できますか。
 滋賀県と岐阜県の境に伊吹山という県境の山があります。それに因んだ名前ですが、上の
258山中踏切と比べると番号が随分若いので、県境の踏切でないことは分かります。
 この踏切から撮影したのが下の写真です。
 そうです、この
伊吹道踏切は、東海道線上り線と垂井線とにある、関ヶ原駅と垂井駅の中間の踏切です。
  ※「垂井線ってなに?」という方は、次をご覧ください。
  →岐阜県の東海道線あれこれ07 垂井線の謎

写真01−03  伊吹道踏切(撮影日 08/05/25)

 写真01−04 伊吹道踏切                           (撮影日 08/05/25)

 伊吹道踏切を通過して、垂井駅方面へ向かう上り特急しらさぎ号です。上り線の線路は随分急な下り坂です。これがかの関ヶ原の急勾配です。下に見えるのは大垣市の町並みです。随分下の方に市街地が広がっています。
 右側の線路はJR東海道線下り線ではありません。
垂井線という独立の単線の線路です。

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 東海道線の番号1番の踏切

 さて、いろいろ岐阜県内の東海道線の踏切の復習をしてきましたが、これからが本題です。
 
岐阜県内の東海道線踏切が、190番台から250番台であることは分かりました。
 ということは、愛知県・静岡県・神奈川県と東に向かえば踏切の番号はだんだん小さくなっていき、そして、当然どこかに
東海道線の1番の踏切があるはずです。
 見たくなってしまいました。

 そのためだけに東京に行くなんていったら、わが家で顰蹙をかってしまいますから、出張で東京に行った時についでに「探検」するしかありません。
 2008(平成20)年5月28日〜30日に、前年10月以来久々に東京に出張する機会を得ました。しかし、仕事で出張ですから、この2泊3日とも朝から夕方までの会議が詰まっており、夜は2晩とも懇親会が入っていました(大人の世界はつきあいも大事です)。
 これでは探検の時間はありません。この探検には少なくとも2〜3時間は必要です。
 そこで、夜は2晩とも、懇親会から帰ったあとは9時台にはさっさと就寝し、
2日目・3日目の朝はなんと5時前に起きて、朝の東京を探検するという作戦を決行しました。2日とも朝6時前からの東京探検です。


 写真01−05 早朝の神田駅                             (撮影日 08/05/30)

 宿泊するホテルは、鉄道探検の便を考えて、神田駅から歩いて2分のビジネスホテルにしました。
 上の写真は、探検に出発する前の朝6時前の神田駅です。山手線電車がホームに入ってきましたが、ホームで待っている人は誰もいません。
  

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上の地図は、NASAのWorld Wind( NASA World Wind http://worldwind.arc.nasa.gov/index.html)の写真から作製しました。

 東京駅を中心に、周辺のJRの路線を示しました。東京駅に一番近い踏切は・・・・・


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 ありました東海道線下り線 最初の踏切

 東京駅から東海道線電車に乗って横浜方面へ向かいます。
 新橋駅、そして品川駅と通過します。品川まではたくさんの線路がまとめて走っていて、鉄道に詳しくない方には何がなんだか分かりません。
 こんなにたくさんの線路が走っている所には、踏切は存在するはずはありません。

 写真01−06 品川駅その1                            (撮影日 07/10/04)

 品川駅の様子です。
 手前から東海道線(白色とオレンジと緑の電車、これは伊豆半島の伊東へ向かう
特急踊り子号です)・京浜東北線(青い電車)・山手線(緑色の電車)が通過中です。

 写真01−07 品川駅 その2                             (撮影日 07/10/04)

 品川駅の様子、その2です。一番手前を横須賀線の快速電車が通過中です。さらに手前の壁の中は、新幹線の線路です。ついでに、左奥のビルの下の高架部分には、京浜急行電鉄の赤い電車が走っています。


 品川を過ぎると、東海道線は新幹線・山手線や横須賀線の線路とは別れ、京浜東北線と上下4本のみの線路となります。そろそろ踏切がある雰囲気と思っていると、直線線路の遠くに信号機の点滅が見えてきました。

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 写真01−08 東京駅に一番近い踏切                     (撮影日 08/05/29)

 電車内から撮影した東海道線で東京駅に一番近い踏切です。
 と説明すると、よく分かっておられる方からは、「違う」と文句が来ます。
 踏切自体は間違いないのですが、この撮影は、東海道線の先頭車両からの撮影ではなく、水色の電車、
京浜東北線の上り線(神奈川県大船→埼玉県大宮)電車の最後尾車両からの撮影です。
 4本の線路は、写真右から、京浜東北線上り線、同下り線、東海道線上り線、そして一番左が東海道線下り線です。 


 この踏切は、品川と川崎の間、品川から2.6km程の所にあります。
 東海道線には駅はありませんが、平行して走る
京浜東北線の品川の次の駅大井町駅のすぐ南に位置します。踏切はホームの南端からすぐの所にあります。


 写真01−09 踏切を通過する下り普通電車                    (撮影日 08/05/29)

 この写真は、東海道線の1番目の踏切をまさに通過しようとする東海道線の下り小田原行き普通電車です。平行して走る京浜東北線の大井町駅の下り線ホームから撮影しました。東海道線は、品川駅の次は川崎駅まで駅はありません。しかし京浜東北線は、大井町駅・大森駅・蒲田駅といくつかの駅があります。


 写真01−10 踏切を通過する上り特急列車                  (撮影日 08/05/29)

 上の写真と同じ場所から、東海道線上り特急SUNRISE EXPRESS撮影しました。

 踏切とは直接関係ありませんが、ついでに、この特急SUNRISE EXPRESSの説明です。
 この特急電車は、香川県高松駅21:26発のサンライズ瀬戸と、島根県出雲市駅18:55発のサンライズ出雲が山陽本線の岡山で連結(22:35発)して、東京へ向かう寝台特急です。
 わが岐阜駅は真夜中の3時前に通過しますから、岐阜市民の目にはとまらない特急です。


 写真01−11 踏切に近づく上り電車                     (撮影日 08/05/29)

 京浜東北線大井町駅の上りホームからの撮影です。
 京浜東北線の下り大船方面行き電車(中央)が通過したあと、東海道線上り電車(一番左)と京浜東北線上り電車(大宮行き)が踏切に近づきつつあります。この踏切もなかなかの「
開かずの踏切」のようです。

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 第1番、No.1踏切 品川道踏切

 京浜東北線の大井町駅で降りて踏切を確かめてみました。この踏切の名前は、品川道踏切でした。
 ところで、この日5月29日(木)の早朝は、九州・四国・関西・東海・東日本は大雨の天気でした。東京も、朝から大雨です。雨の中をずぶぬれになって踏切の撮影をしているスーツ姿のおじさんは、通勤途中の方からは、とても奇異な目で見られました。(--;) 


 写真01−12 踏切東側                               (撮影日 08/05/29)
 大井町駅南にある踏切の東側からの撮影です。この踏切は自動車は通れず、歩行者・自転車の専用踏切です。 

 写真01−13         (撮影日 08/05/29)

 写真01−14         (撮影日 08/05/29)

 左 踏切と大井町駅の間には歩道橋が付いています。
 右 踏切の名前は、「
品川道踏切」。ちゃんと「No.1」と書かれています。東京駅からの距離は9k411mです。


 写真01−15         (撮影日 08/05/29)

 写真01−16         (撮影日 08/05/29)

 左 踏切内の道路には、青色と緑色で歩行者と自転車の通行帯が示されています。
 右 踏切の西側からの撮影です。


 写真01−17         (撮影日 08/05/29)

 写真01−18         (撮影日 08/05/29)

 左 踏切と大井町駅の間の歩道橋の上から撮影した写真です。東京駅方面南浦和行き電車が入ってくるところです。
 右 同じく歩道橋から、振り向いて大井町駅の様子を撮影しました。左の南浦和行き電車がまもなく発車です。


 写真01−19                                    (撮影日 08/05/29)

 警報機が鳴って遮断機が下りても、まだ踏切を渡りきることができない人が必ずいます。 

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 さてさて、これで東海道線の第1番の踏切No.1品川道踏切の説明は終わりです。
 この第1番踏切からわが岐阜市周辺の190番台−200番台の踏切まで、本当にいくつかの踏切があり、いくつの「欠番」があるか、今のところは知りません。きっと先達がいて、そういう専門家が、ネットのどこかにすべての写真を掲載している気がします。
 私は・・・、いくら期待されてもそのようなマニアの道には入りません。ぜ、絶対入りません。

 ところで、この東海道線「
No.1品川道踏切」が東京駅から一番近い踏切なのかというと、実は決してそうではありません。
 東京探検の1日目は、東京駅からの距離9k411mのこの踏切でしたが、2日目は、
東京駅から電車に載った場合の一番近い踏切を探検しました。
 次のページに掲載します。しばらくお待ちください。

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 【追加部分】2008年8月17日に追加した部分です。

 上述の雨の日の撮影は、それなりに一苦労でしたが、いろいろ不満な点が残りました。
 最大の不満な点は、東海道線のNo1踏切を取材したにもかかわらず、東海道線の電車には乗っていない点です。これは取材者として「仁義」に欠けます。
 
 そこで、2008年8月13日、東京へ出かけたついでに、東海道線の先頭車両に乗って、本来撮影すべき写真を撮影してきました。以下は、
熱海行き普通電車からの撮影です。


 写真01−20                                    (撮影日 08/08/13)

 品川駅を出ると、すぐ八ツ山橋の下をくぐります。この高架橋は、旧東海道と東海道線がクロスする部分です。1872年の新橋−横浜間の開業からかかっていました。(もちろん、今の橋ではありませんが。)横浜駅東の青木橋と並んで、最も由緒ある高架橋の一つです。
 品川駅では5路線上下全部で10本の線路がありました。南から東海道新幹線・横須賀線・東海道線・京浜東北線(上の写真に映っている遠近2編成の電車」)・山手線の各上下10本です。
 品川駅を出て
八ツ山橋をくぐると、写真一番右の山手線はそのまま右へ大きくカーブして大崎・五反田方面へ向かい、また、横須賀線(上の写真左手の坂の部分)・東海道新幹線(上の写真には映っていません)は山手線・京浜東北線を跨いで同じく、右手へ離れていきます。


 写真01−21                                    (撮影日 08/08/13)

 ほかの路線が分岐してしまった品川から先は、多摩川を渡って川崎まで、東海道線京浜東北線の2路線のみが並行して走ります。写真の電車は東京へ向かう東海道線上り電車です。


 写真01−22                                    (撮影日 08/08/13)

 京浜東北線の品川駅の次の駅、大井町駅が見えてきました。左の東海道線の方には、駅はありません。


 写真01−23                                    (撮影日 08/08/13)

 お待たせしました。これが東海道線No1踏切、品川道踏切です。上の青い高架橋は踏切北側の歩道橋(そこから写した写真が、上の写真01−17写真01−18です。奥のクリーム色の高架橋は、駅南の道路橋です。


 このNo1踏切、品川道踏切から先の川崎までは、結構普通に踏切がたくさんあり、撮影した以下の踏切のほか、品川道踏切も含めて踏切数は合計12となります。これが、東京都内の東海道線の踏切の数になります。


 写真01−24                                    (撮影日 08/08/13)

 これは品川道踏切から2kmほど先、京浜東北線大森駅の少し南にある、No2、学校踏切です。踏切の東側に、大田区立入新井第一小学校があることから名付けられた名前でしょうか?道幅が狭くて自動車は通行できません。


 写真01−25                                    (撮影日 08/08/13)

 上の写真01−24学校踏切の奥に映っているのが、No3、山谷道踏切です。東京駅から12km124mです。この踏切は、自動車も通行できます。ということは、この踏切は、「自動車で通行できる、東海道線の最も東京に近い踏切」です。このシリーズはひたすらいろいろ勝手に踏切に称号を付けるのが特徴です。


 もうこのあたりで止めましょう。あと2枚、おつきあいください。


 写真01−26                                    (撮影日 08/08/13)

 No4、新田踏切から遠方の京浜東北線蒲田駅を遠望した写真です。踏切も合計4つ確認できます。京浜東北線の電車が美しく映っている写真となりました。自画自賛(^_^)


 写真01−20                                    (撮影日 08/08/13)

 この写真の鉄橋は、多摩川鉄橋です。これを渡って、神奈川県へ入ります。橋の向こうには、川崎市のビル群が所狭しと並んでいます。


 これで、追加説明を終わります。
 ところで、写真の所々にゴーストのような曇り(ぼやけ)が映っていますが、これは、電車のガラスの汚れです。すみません。
 10両以上や時には15両もある電車の先頭車両までホームを走っていって、乗った電車のガラスが、泥か何かで汚れている、こういうことが3回に1回ぐらいあります。JRにこまめな洗車を祈るばかりです。


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