この一見右側通行の電車の写真は、HP上や書籍上では見かけません。
マニアがたくさんいるのになぜ写真に撮られていないのでしょうか?
一つの発見が、この写真の掲載を実現しました。
そもそも垂井線と関ヶ原駅の構造に言及した書き物は多く、そこにはたいていの場合次のように書かれています。
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「東海道線下り線は現在では特急や貨物列車専用となっており、通常の普通電車は大垣から垂井線を通って、垂井・関ヶ原に向かう。そして、関ヶ原止まりの電車の場合、大垣方面へ引き返す場合も、また、同じ垂井線上を引き返してくる。したがって、時々ではあるが、一見右側通行する電車が見られる。」 |
※なぜこうなるのか、関ヶ原駅の線路配置の説明は、次ページの「垂井線の謎1の続き」
この表現をそのまま鵜呑みにすると、一日に何回か、関ヶ原止まりの電車(つまりそこから大垣方面へ逆もどりする電車)があって、それが大垣から帰る時に、垂井線上を一見右側通行するのを見ることができ、写真に撮ることもできそうです。
しかし、現実にはそれは簡単ではありません。
理由はというと、現在の時刻表では、関ヶ原止まりの電車というのは、平日の夜に3本あるだけなのです。名古屋発関ヶ原行きのホームライナー関ヶ原1号(関ヶ原到着20:27)・同3号(同21;28)・同5号(23:01)の3本です。ホームライナーとは、空いた特急車両を帰宅時間帯に運転する特別電車です。
この電車は、垂井線を通って関ヶ原駅に着くと、運転乗務員さんがホームの端から端まで歩いていって、名古屋方面の先頭車両に乗り換え、また、同じ垂井線を垂井へ向かって運転していきます。(ちゃんと自分の目で確認しました。)
この電車を写真にうまく撮って、写真らしいいわゆる「絵になる」ものにするのは、なかなか技術が必要だと思います。関ヶ原からの帰りは、回送電車ですから、ヘッドライトとテールライトは付いているものの、客室のライトは消えていて真っ暗です。これでは写真らしい写真は難しいと思いますが、写真の専門家の方、いかがでしょうか。
写真の素人である私は、名案が浮かばず、右側通行電車の撮影は一度はあきらめました。いくら時刻表を探しても、昼間に関ヶ原止まりの電車一つもありません。
しかし、西村京太郎の列車ミステリーやTVの推理ドラマではありませんが、ちゃんと写真に撮影できる電車が存在したのです。
※ここで間合いです。にくい演出です。(自分で言ってどうする (^_^)) |