2005-02
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082 2005年01月23日(日) お騒がせしました。腸閉塞入院記@      

 皆様大変ご心配をおかけしました。
 1月5日(水)の午後に急な腹痛で入院してから17日目、腸閉塞の病に打ち勝って、21日夕方にやっとのことで病院から戻ってまいりました。
 病院への直接のお見舞いはもとより、掲示板への書き込みやメールでの励まし、本当にありがとうござました。

 てなわけで、戻ってきたからには、病院での17日間がどんなものであったか、公開せずにはすまないでしょう。
 「人の病の話など聞きたくもない」というのが普通ですが、そこはそこ、わが「未来航路」得意の面白いお話を展開しますので、まあ試しに読んでみてくだされ。
(幸いに、名鉄揖斐線撮影用のデジカメを持参したまま入院しましたので、記録写真も掲載できます。)

@ 1/05(水)12:30 急な腹痛

A 1/05(水)14:00 診断は腸閉塞

B 1/05(水)15:00 イレウス管挿入開始

C 1/06(木)01:00 痛み止め ソセゴン

D 1/06(木)08:30 担当のOさん そして体重減少

E 1/13(水)12:00 決断 食事再開   

F 1/20(木)11:00 食事指導 そして退院

@ 1/05(水)12:30 急な腹痛             

 年の初めというものは、人それぞれに、いろいろ「よ〜し。」という決意をするものです。今年の私の場合は、ダイエットのために晴天時に週何回か、自転車通勤(職場までの距離は約13km)を実施することでした。

 仕事始め2日目のこの日、自転車通勤を実行しました。
 それと病気とは、関係がないと思いますが、自分の家族をはじめ、たくさんの人から、「また、そんな非常識なことをして。」と非難をあびました。
 実は病気とまったく関係がなかったわけではありません。

 朝からエネルギーを使ったせいで、もう10時頃から空腹感が強くなってきました。
 このため、12時15分の昼食タイムになると、すぐに「弁当」を開いて、食べ始めました。といっても、この日は妻がつくってくれた弁当ではなく、前の日の深夜にコンビニで買っておいたパンとおにぎり2個です。
 実は、午前中は何の異常もなかった私の腹ですが、この時になって、少し痛みを感じ始めていました。
 しかし、この時点では空腹を満たすことが優先して、イチゴジャムマーガリンパンから食べ始めました。
 
 腹痛は心なしか、少し強くなってきました。
 どんな腹痛かというと、ちょうど下痢の時の便をこらえているような痛みが、間欠的ではなく持続的に起こっている感じです。しかも、場所は、大腸とかの肛門に近いところではなく、臍のすぐ下の腹の中心部です。
 こんな痛みはあまり経験をしたことがありません。

 パンを食べ終わったところで、ちょっと考えました。
「ちょっと変な痛みだけど、おにぎり食べずに様子を見ようかな。」

 その時、自分がもっているおにぎりに、重大事態が発生しているのに気が付きました。
 最初に書いたように、このおにぎりは、前日の深夜にコンビニで買ったものです。「明日に備えて周到な準備」という意味でそうしたのですが、これがまずかったのですね。
 知りませんでした。前の日のコンビニおにぎり「サケハラミのあぶり焼き」「生たらこ」は、この日の午前中までが賞味期限なのでした。

 それを見た瞬間、機敏に判断しました。
「これは、このお握りを食べずに残しておくと、もう、夕食には完全に賞味期限が切れて、合計380円が無駄になってしまう。」
 その一瞬、腹痛よりも、いじきたない欲望が勝って、私はおにぎり二つをぺろっと食べてしまいました。

 12:30食事を終えました。
 食べてしまったせいかどうか、はっきりいって、腹の痛み増加しました。何か手を打たなければいけません。
 今日は朝の排便をすませていないことに気が付き、洋式トイレに行って、しゃがみました。普通の便が出ました。下痢ではありません。
 事態が変化することを期待して、しばらくトイレにいましたが、痛みは、大腸とか出口の方ではなく、腹の中心部を中心に、腹全体に広がっていました。体をくの字に曲げていないとこらえきれないような猛烈な痛みです。
 もはや、尋常ではないことは明らかです。

 13:30執務室に戻って、同僚に、告げました。
「ちょっと、腹痛がひどいんで、病院へ行ってくる。」と言って、大事なことに気が付きました。今日は自転車です。
「あかんあかん、今日は車がないんだった、申し訳ない。病院まで車で送ってくれる。」

 友人の中に腸閉塞にかかった人が二人いて、その話を以前に聞いたことがあったので、ひょっとしたらそれかもしれないと思いました。そのうち一人は手術しています。
 また、ぐずぐずしていると、腸管が破裂したりとか、重大なことになるという話も聞いていました。
 こうなったら、一刻も早く病院へ向かわなければなりません。 

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