2005-03
| 日記のメニューへ | | 一つ前に戻る  | 次へ進む | 「腸閉塞入院記」の目次に戻る

A 1/05(水)14:00 診断は腸閉塞            

 自転車通勤といい、賞味期限の切れたおにぎりといい、出だしは不運でしたが、こと病院へ行くということについては、これまでの不運を取り返す、大きな幸運がありました。

 職場から自動車で5分という至近距離に、職場の皆さんが人間ドック等で利用している有名な病院があり、その病院がまた、古くから伝統的に胃腸科を得意とする病院だったことです。
 私も、同僚も、この状態で向かう病院は、ここしかないと思いました。
 


 岐阜市郊外、市橋にある山内ホスピタル。診療科目の一番に胃腸科を掲げている。 

 

 13:50病院着。
 もちろん、この時間帯は通常は外来診療はないのですが、緊急事態ですから、すぐに診察してもらいました。
 この時には、痛みのあまり、「くそー」とか、わけのわからない気合いを入れていないと耐えられない状態になっていました。
「とりあえず、痛み止め。そして、腹部レントゲン、CT。それからS先生に来てもらって。」女医さんのてきぱきとした指示が、とても頼もしく聞こえます。

 14:00痛み止めの筋肉注射を打ってもらって、すぐに痛みは薄らぎました。
 この注射はこれから何度もお世話になるのですが、打ってもらうとすぐに痛みがなくなるのはもちろん、とても気持ちがよくなって、夢心地の極楽気分です。そのため、普通に歩くことはできなくなり、車いすに乗って、レントゲン室へ向かいました。
 頭部のCTをやったことがありますから、CT検査など別になんともありません。血管造影剤も気持ち悪くならずに事なきを得ました。

 撮影が終わってベッドに寝ていると、しばらくして、胃腸科の専門のS先生がおいでになりました。

S医師

「今のところ、腸閉塞と考えられます。何か前兆はありませんでしたか。」

「いえ、昼になって、突然痛くなりました。」

S医師

「いつもは便秘がちですか?腹部を手術したことがありますか?」

「便通はほぼ毎日、きわめて正常です。腰部椎間板ヘルニア除去の手術経験はありますが、腹部はありません。」

S医師

「そうですか。珍しいケースですね。原因はともかく、今どういう状態かというと、何らかの炎症を起こした小腸の一部が活動していなくて、ぺちゃと閉じたみたいに詰まっています。まるで川がダムでせき止められているように、胃の方から降りてくる食べ物やガスがが詰まって、腸管の圧力が異常に高まっています。これが腹部全体の激しい痛みを引き起こしています。」

「どうなるんですか。」

S医師

「夜中に発病するとかでなくて幸いでした。これから、とりあえず保存的な治療を行います。まず、ダムにたまっているものを出して、腸の内部の圧力を下げる処置を取ります。」

| 日記のメニューへ | | 一つ前に戻る  | 次へ進む | 「腸閉塞入院記」の目次に戻る