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 越後湯沢から直江津へ 十日町棚田   | 全行程目次・地図へ || 先頭へ |

 旅行2日目は、宿泊した越後湯沢のホテルを出発して、上越市(直江津)へ向かい、春日山城に登るのがメインです。越後湯沢から上越市までのルートをカーナビで探したところ、カーナビが示したルートは、関越自動車道路で長岡まで行き、北陸自動車道路に入って上越市に向かうものです。
 しかし、それでは、ただひたすら高速道路を走るだけですから、面白くありません。そこで、一般国道を通って新潟県南西部の丘陵を横切るルートを選びました。


 上の地図は、いつも利用している、NASA World Wind(http://worldwind.arc.nasa.gov/index.html)の写真から作製しました。


 地図をご覧ください。
 実際に走ったのは、越後湯沢から国道353号線で魚沼丘陵をトンネルで抜けて、清津川沿いに信濃川河岸段丘にで、中里で信濃川を渡河して、次には国道253号線で東頸城丘陵を越えて、真東から上越市に向かうルートでした。
 このあたりは、2004年の新潟県中越地震で多くの被害を受けた所です。また、季節が冬なら、豪雪に阻まれてよそ者がそう簡単には通り抜けることができないルートです。

 中里の豪雪については、以前にクイズのページで書きました。2005年に合併して十日町市になるまでは、中里村でした。こちらです。→「クイズ現代社会:国内政治の諸相 中里村の条例」 なお、このページでは、長岡の「豪雪」についても記述しています。

 
 途中、信濃川の河岸段丘、十日町の棚田など、この地域ならではの風景に感銘を受けました。


 写真08−01 棚田 (撮影日 09/05/05)

 写真08−02 田植え前です (撮影日 09/05/05)

 交差点に、日本の原風景 「棚田の町 十日町」と表示がありました。十日町市松之山地区の棚田です。「日本の棚田百選」にも選ばれています。


 国道350号線  | 全行程目次・地図へ || 先頭へ |

 朝8時に越後湯沢を出発し、9時45分には、上越(直江津)市の市街地に入りました。直江津駅に行く前にちょっと確かめることがあり、直江津港に寄り道しました。


 写真08−03   国道350号線                (撮影日 09/05/05)

 直江津港に向かう国道350号線です。上越市春日新田三丁目です。
 この国道の向かう先はどこか。


 写真08−04   350号線の向かう先               (撮影日 09/05/05)

 国道350号線の向かう先は、表示板のとおり、直江津港です。
 そこからどこへ行くか?
 この国道は、なんと海を渡って佐渡の小木港へ渡り、佐渡を横断して、両津港に至り、そこから再び海を渡って新潟市に至るという国道です。つまり、航路が国道となっている「海上国道」です。詳しくは、「旅行記:産業遺跡訪問記 新潟佐渡・群馬富岡」の佐渡の国道をご覧ください。→


 直江津駅−春日山駅   | 全行程目次・地図へ || 先頭へ |

 直江津港を回って、目的地の直江津駅に着きました。9時50分です。
 越後湯沢からの所要時間は、1時間50分でした。
 春日山城に行くのに、その麓まで行かずに、わざわざ直江津駅で降りる理由は二つあります。
 1 北陸本線と信越本線の接続駅、直江津駅をこの目で見る。
 2 春日山城近くはきっと自家用車で混み合っていると予想されるため、信越本線の電車で行く。


 写真08−05 直江津駅 (撮影日 09/05/05)

 写真08−06 時刻表  (撮影日 09/05/05)

 信越本線の時刻表は、1時間1本程度のダイヤです。直江津駅発10時13分の長野駅行きの普通電車に乗りました。時刻表には、普通電車のくせに、「妙高4号各駅停車」と書いてあります。
 「各駅停車の普通電車なのに、なぜ、『妙高4号』などと書いてあるのかな?」不思議な電車です。


 写真08−07   妙高号                (撮影日 09/05/05)

 これがその普通電車の妙高号です。
 この車両はどう見ても「特急電車」です。普通電車のスタイルではありません。
 それもそのはずです。実はこの電車は、長野新幹線の開通前は、今は廃線となった横川-軽井沢間(この廃線については、このページの最初をどうぞ→)を通って、上野と長野・妙高高原・直江津を結んでいた、特急あさま号の車両です。
 この在来線の特急あさまは、名前を新幹線に譲り、全く廃止されてしまいました。その分余った車両を使って、普通電車「妙高号」が運転されているわけです。
 この写真は、妙高号が春日山駅を出発する時のものです。


 春日山城   | 全行程目次・地図へ || 先頭へ |

 春日山駅は、昔は春日山城へ向かう道の真正面にありましたが、現在は、少し北に移動しています。
 下の地図をご覧ください。


 上の地図は、いつも利用させていただいている、国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムの国土画像情報の写真から作成しました。1975年撮影の航空写真を使っています。 
 国土情報ウェブマッピングシステムのページはこちらです。→http://w3land.mlit.go.jp/
 

 ※参考文献 花ヶ前盛明著『上杉謙信と春日山城』(新人物往来社 1984年)P114 

 私たちは春日山駅からゆっくり西に歩いて、15分ぐらいで、春日山城址に登る道路の正面入り口に到着しました。予想どおり、道路には駐車場に入る車が順番待ちで数珠つなぎになっていました。
 それを尻目に山の方向へ向かうと、途中で、「こちら城の大手道」「という分岐点に到着しました。


 写真08−08    大手道(写真2枚合成)               (撮影日 09/05/05)

 舗装道路は、現代の道。左にぐるっと回るのが昔の大手道。私たちはほとんど人が通らない大手道の方へ行きました。


 写真08−09 大手道 (撮影日 09/05/05)

 写真08−10 大手道  (撮影日 09/05/05)

 大手道は、森林浴にはもってこいの登山道、いや登城道でした。


 写真08−11 南三の丸屋敷 (撮影日 09/05/05)

 写真08−12 天守台あとから  (撮影日 09/05/05)

 番所跡、南三の丸を経て最後の急坂を登って天守台跡に到着です。右の写真は、天守台跡から、通ってきた番所跡の水田部分を眺めおろした写真です。光って見えませんが、森の向こうに北陸自動車道路が通っています。


 写真08−13    本丸跡で記念撮影です。              (撮影日 09/05/05)


 写真08−14    直江屋敷跡                (撮影日 09/05/05)

 直江屋敷跡から、春日山の西側方面を臨んだ写真です。東側は平野ですが、西側は山が連なります。


 写真08−15    本丸跡から                (撮影日 09/05/05)

 本丸跡から春日山駅を眺めおろした写真です。広い道が信越本線の線路をくぐっています。中央のマンションの真後ろが春日山駅です。道路横にあるミントグリーン色の「マスカット」の看板を覚えておいてください。


 写真08−16   春日山                (撮影日 09/05/05)

 これがこのページのハイライト写真です。
 信越本線春日山駅のホームの下をくぐる道上の部分から、春日山城の頂上、本丸や天守台方面を仰ぎ見た写真です。
 もうおわかりですね。この写真08−16写真08−15は、全く双方向に写したものです。中央右のミントグリーン色の「マスカット」看板が証拠です。未来航路得意のアングルです。

 春日山に登るまでは、どこが春日山かわかりませんでしたので、行きの行程からは春日山の写真は撮影してありません。
 この写真08−16は、山から下りてきて、これから電車に乗る前の、春日山駅のホームの上からの撮影です。
 このアングルから改めて山を見て妻が言いました。
「NHKテレビで見た、春日山城は、もっと高い山の上にあった。NHKのインチキ。」
「うむ、そのとおり。NHKの『天地人』の中の春日山は高すぎる。」
「それに、もっと海の近くにそびえ立っている感じだった。それもインチキ。」
「そのとおり、日本海のすぐそばにそびえ立っているような誤解を与える。」

 郷土自慢をするわけではありませんが、やっぱり、山城と言えば、我が岐阜城です。


 写真08−17    金華山と岐阜城                (撮影日 06/04/02)

 岐阜市街地にたなびく雲の上に出ている、我が金華山と岐阜城。
 金華山の標高は、329m。春日山は、189mです。


 写真08−18    金華山と岐阜城                    (撮影日 09/0808)

 岐阜市街地と金華山です。JR岐阜駅前にある岐阜シティー・タワー43の展望ラウンジからの撮影です。画面の縦縞は、ガラスに映っている反射です。


 春日山駅から春日山城址の往復には、おおむね2時間半かけました。自然の中の素敵なハイキングでした。
 12時52分の春日山駅発の電車で直江津駅に戻り、駅前で昼食にすし定食を食べて、13時37分直江津をあとにしました。


 ホタルイカミュージアム   | 全行程目次・地図へ || 先頭へ |

 ここからもわざと北陸高速道路は使わずに、国道8号線を通って、富山に向かいました。富山での本当の狙いは、富山湾西部から海越しに見える立山連峰を見ることでした。しかし、天気が悪く、残念ながら立山はあきらめました。
 その代わりに、滑川市の港近くにある、ホタルイカミュージアムに立ち寄りました。
 ホタルイカについては、かつて三男と旅をしたことがあり、旅行記に書いていますので、そちらをご覧ください。
  →旅行記「滑川・野麦旅行」


 写真08−19    ホタルイカミュージアム                (撮影日 09/05/05)

 なかでは、ホタルイカの発光が見られます。ただし、この季節限定です。


 滑川からは、北陸自動車道路に入り、高岡から東海北陸自動車道路を通って、岐阜に帰りました。2日間の全行程983kmでした。所どころで渋滞に捕まりましたが、高速道路1000円では、致し方ありません。それもそれほどはひどくはなく、おおむね快適なドライブでした。
 これだけぐるっと回って高速道路料金は、合計2650円。とてもお値打ちな旅行でした。
 
 これで、今回の旅行記、「長野・群馬・新潟・富山旅行記」を終わります。


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