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 くどいですが、もう一度、前前の5ページで説明した地図12を再掲し、このページのポイントを確認します。

 上の地図12は3D地図ソフト『カシミール』を使って描きました。『カシミール』http://www.kashmir3d.com/index.html


 さて話を前に戻します。
 5月の連休に水上駅に着いた私たち夫婦の当初の目的地は、
日本一のモグラ駅土合駅でした。
 土合駅は、私たちが少し前に見た映画『
クライマーズ・ハイ』で知った、上下線のホームの標高差が70m以上あるとんでもない駅です。
 地図12をご覧ください。
 開業時からの線路を使っている上り線は、土合駅部分は地上駅となっており、
土合駅-土樽駅間清水トンネル(9702m)があります。
 ところが、下り線は、現
湯檜曽駅の部分から新清水トンネル(13490m)に入り、古いトンネルよりも3788mも長く地下を通って土樽駅の手前に出てきます。
 そして、土合駅の下りホームから上りホームまでは・・・・・・・、延々と階段を上るのです。


 写真07−01   水上駅                     (撮影日 09/05/04)

 緑とオレンジの旧東海道線カラーの電車は、水上から高崎へ向かう上り電車です。
 県境へ向かうのは、2番線の緑色とクリーム色の電車です。


 水上駅の切符売り場での会話です。

「あの土合駅まで往復切符ください。」

駅員

「今から土合駅往復ですか?17時43分で行って、土合到着が17時52分。すぐに上り電車が来ますが、間に合いますかね?階段すごいですよ。」(明らかに駅員さんは、私たち年配の夫婦は危ないと思っている。)

「次の上りは土合駅発18時21分です。29分あれば乗り換えられると思います。」

 駅員

「だいじょうぶですかね。私としては保証できませんが・・・・・、すごい階段ですよ。」 

 私

「夫婦とも50歳越えてますが、元気ですから。ちゃんと金華山上りで鍛えていますから。」 

駅員

「え?金華・・・・とにかく、こちらとしては、乗れない場合もあると言うことをお伝えしておきます。念のためにタクシーの電話番号を控えて行かれたらいかがですか。乗り遅れた時に呼べるように。
 それから、もともと土合駅までの往復切符はありませんので、向こうは無人駅ですから、こちらへ戻られた時に、この改札で230円払ってください。覚えていますから。」

「はい、では片道二人分ください。」 


 写真07−02   切符です                     (撮影日 09/05/04)

 こうしていわくつきで買ったのが左の切符です。
 右は、無事に余裕で乗ることができた上り列車の車内で車掌さんから購入した切符です。
 右下の「
1744M」という記号は、その電車が、長岡駅16時31分発の水上駅行きの最終電車、列車番号1744Mであることを示しています。水上駅ではこの切符を渡せばよかったのですが、記念にほしかったのと、くだんの駅員さんに一言、言いたかったのとの両方で、この切符を渡しませんでした。


 土合駅どあい(モグラ駅) | P1全行程目次・地図へ | | 先頭へ|

 湯檜曽駅でトンネルに入り、僅か4分で土合駅到着です。


 上の地図は、いつも利用させていただいている、国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムの国土画像情報の写真からつくりました。
 国土情報ウェブマッピングシステムのページはこちらです。→http://w3land.mlit.go.jp/


 写真07−03    土合駅に着いた下り電車               (撮影日 09/05/04)

 先頭車両に乗っていて急いで降りた私は、先頭車両の前から1枚撮影しました。電車を降りた客は妻と私の二人きりでした。
 ホームを歩いているのは妻です。
 彼女は先頭車両に乗るというような愚かなことはせず、渡り通路に近いと想定された真ん中の車両に乗り、無駄をせずにさっさと地上駅への階段を目指します。


 写真07−04 出発した電車 (撮影日 09/05/04)

 写真07−05 トンネル  (撮影日 09/05/04)

 このトンネルと駅ホームは、湯檜曽駅のトンネル内下りホームよりもまた一段と豪華でした。核戦争が起こったらという映画でも撮影する時は、地下避難所のロケ地にはこのトンネルがうってつけです。壮大な構造物です。電車も1日5本しか走りません。真夜中には電気はついているのでしょうか?
 右の写真の左方向が出口への通路です。


 写真07−06   名所案内です                (撮影日 09/05/04)

 谷川岳はいいですが、自分のトンネルを名所にしているところがなかなか。「土合駅地下ホーム徒歩10分」って、ここがそのホームだっちゅうの。地下深くですが、海抜583.4mです。


 写真07−07    通路を少し行くと、階段です               (撮影日 09/05/04)

 立派な地下通路を少し進むと、階段が見えてきました。ここからが上りです。


 写真07−08    モグラ駅                (撮影日 09/05/04)

 階段の登り口にある案内板です。この通りです。これから70m以上を登るわけです。階段数にして462段+24段=486段です。
 我が岐阜県庁の最高階12階は、高さ40m、階段数にして224段です。ということは、ビルにすると20階建て以上の高さを階段で上る勘定になります。途中でくたばったら、帰りの電車に乗れなくなってしまいます。


 写真07−09    これが階段です。               (撮影日 09/05/04)

 462段の階段の全貌です。一応頂上は見えています。先に行った妻は、中程に到達しています。私も頑張らねば。ただし、焦ってペースを速くすると心臓が危なくなります。階段上りのコツは、ゆっくりゆっくりです。


 写真07−10    ようやく頂上です                (撮影日 09/05/04)

 どなたが書いたか、階段の左部分には、10段おきにペンキで書かれた段数の数字の表示がありました。


 写真07−11    462段目                (撮影日 09/05/04)

 ようやく階段を制覇しました。10分とはかかっていません。大丈夫です。上がったところに椅子が準備されているところがにくいです。


 写真07−12 通路 (撮影日 09/05/04)

 写真07−13 486段  (撮影日 09/05/04)

 まだまだ通路を進まなければなりません。この下を国道291号線が走っています。
 写真左の奥にある階段を上ると、486段全部制覇です。


 写真07−14    駅舎                (撮影日 09/05/04)

 ここの駅舎は、湯檜曽駅のそれよりももっと豪華です。さすがは天下の谷川岳の登山拠点駅です。


 写真07−15    ホーム                (撮影日 09/05/04)

 またそのホームの長いこと。階段を486段登った身には、ホームの端まで小走りに行くのはなかなかしんどいものでした。奥の山の向こう側には、谷川岳ロープウエイの駅があります。
 山の中腹の構造物は、国道291号線の洞門です。くねりながら登っています。


 写真07−16    665m                (撮影日 09/05/04)

 地上の上りホームそのものの海抜は665mです。地下の下りホームは583mでしたから、標高差は82mです。
 ホームの向こうに、第4湯檜曽トンネルの入り口が見えます。土合駅-湯檜曽木駅の上り線(開業時からの線路)には、第1〜第4の4つの湯檜曽トンネルがあります。前ページで紹介のように、第1と第2が湯檜曽ループを作っています。


 写真07−17   上り最終電車です                (撮影日 09/05/04)

 下り電車から降りたのが17時52分、上り最終列車が発車が、18時21分
 29分あれば十分です。ホームの撮影も無事終えて、電車に乗ることができました。客は登山のおじさんと私たちの3人でした。
 電車の後方は、上越線を横切る国道291号線の踏切です。上方には、急な山を登る国道の洞門が見えます。


 電車は無事水上駅に着きました。
 出口で駅員さんに言いました。
 「無事、土合駅まで行ってきました。230円払いま〜す。」

 これで長かった旅行1日目が終わりました。
 水上駅前に止めておいた自動車に乗って、水上インターチェンjから関越自動車道路に入り、ホテルを予約した
越後湯沢まで行きました。
 次は、旅行2日目の、新潟県内のあちこち、特に
春日山城を紹介します。(なんて長い1日目の旅行記だったのだろう。(+_+))


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