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5月4日(日)

@旅行日程

5月10日掲載

Aホタルイカと滑川

5月11日掲載

Bまずはお宿でホタルイカ料理

5月11日掲載

C深夜の富山湾 いざ、ホタルイカ漁

5月14日掲載 

5月5日(月)

D野麦峠の思い出

5月18日掲載

E野麦峠の館

5月21日掲載


 @ 旅行日程                           <目次>へ戻る

恒例の春の家族旅行で、富山県の滑川と岐阜県と長野県の県境にある野麦峠に出かけました。
 
 この旅行のきっかけは、昨年の春の妻の提案でした。
 「ねえ、富山湾でホタルイカの漁が見えるって話だけど、行ってみる?」

 調べたところ、富山県滑川市の沖合で未明からホタルイカ漁が行われ、それを観光船から見ることができるというイベントがあることが分かりました。
 
 昨年は、申し込み時期が遅れて駄目でしたが、今年は早くに申し込んで連休中に予約ができました。

 経路は、岐阜から美濃市までは一般道路を走って、美濃市から東海・北陸自動車道路に入り、荘川インターで再び一般道に降り、御母衣ダムの横を通って白川村から再び東海・北陸道路に入り、北陸道を経て滑川まで走りました。
 13時10分出発で、滑川着は17時15分。走行距離は、295q。

 翌日、滑川から一般道路を走り、岐阜県と長野県の県境にある野麦峠へ向かいました。
 朝5時15分出発で、高山市・美女峠を経て、野麦峠着は8時15分。走行距離158q。
 1時間ほど過ごして、9時ちょうどに野麦を出発、久々野町、萩原町、下呂町、金山町と国道41号線を走り、関市を経て帰りました。岐阜着は12時30分、野麦からの走行距離は182q。
 2日間の走行距離は、635qでした。

 ところで、家族旅行のはずが、実際には、二人の旅行となってしまいました。
 長男Kは大学生となり遠隔地に居住、次男Yは、連休明けに高校の実力テストがあるということで断念しました。
「それならあたしも家にいる」という優しい?母に変じた妻も不参加となり、私と三男Dの二人だけの旅行となりました。

 子どもが大きくなると、家族旅行というのも難しいものです。 


 A ホタルイカと滑川                           <目次>へ戻る

 滑川は、古くは北陸道の宿場町として栄えたところですが、現在は、ホタルイカ漁で有名です。
 ホタルイカというのは、時々会席料理などでお目にかかる体長6〜7pほどの小型のイカです。世界に440種類はいるとされているイカのうちの一つですが、何と言っても、その特色は青白く発光するところです。
 ホタルイカといいますが、螢の光がやや緑っぽいのに対して、こちらは、青白くより神秘的です。
 
 ホタルイカは日本の全域に生息していますが、その大群が発光するのは、富山湾の滑川沖合に限られています。このイカの生態についてはまだ不明な点が多く、現在も研究が進められています。

 富山湾だけに群遊する理由は、富山湾の海底の独特の形状によると考えられています。
 ホタルイカは、日中は沖合の200mから400mの比較的深い海底に棲み、夜間に海面近くに上がってきます。産卵や食物となる微生物を追ってくると考えられます。
 富山湾は、有明海などの遠浅の海底とは違って、湾全体がすり鉢状の深い形状となっています。深い海底から海岸へ向けて緩やかな水流があり(湧昇流)、ホタルイカが海面へ上がりやすい状況となっています。
 この群遊海面は,生態学的にも産業的にも重要なホタルイカを保護する目的で、1952(昭和27)年に国の特別天然記念物に指定されています。

 滑川市は、ホタルイカの神秘的な光をキーワードにして、「ときめき かがやき ひかりの街 なめりかわ」をテーマに、21世紀の町作りビジョンを進めています。

 ところが、ホタルイカ漁は、1年のうち、3月から5月と、限られて時期しか行われません。そこで、市ではホタルイカ観光を1年を通しての「観光の目玉」とすべく、1998年3月27日に「ほたるいかミュージアム」を開館させました。
 滑川漁港のすぐ近くにあり、道の駅「ウエーブパークなめりかわ」に隣接し、同じ場所に海産物を扱う土産物売り場や、海洋深層水の体験施設「タラソピア」があります。

 「ほたるいかミュージアム」は、単にホタルイカの生態的な情報を科学的に紹介するという従来の博物館ではなく、様々な最新のメディアを駆使して、ホタルイカの神秘的に輝く青白い光をテーマに幻想的な感動も同時に来館者に体験させるという、世界でも例の無いユニークな施設となっているようです。

 今回は、時間の関係でミュージアムへは行けませんでした。ホームページから入手した「内容」を紹介しておきます。

  • ミュージアムギャラリー…ホタルイカについて、漁の歴史や富山の人々との関わりがパネルで紹介されています。

  • イリュージョンシアター…「流れ星の化身だったホタルイカが年に一度だけ空の銀河に帰るというロマンチックな物語「海の銀河伝説」が、イルミネーションと映像・音響で表現されています。

  • 深海不思議の泉…富山湾の推進321mからくみ上げられています。

  • ホタルイカのショー…3月から5月のホタルイカ漁の時期は本物のホタルイカが、それ以外の時期は、光ファイバーを搭載したハイテクホタルイカもどきが泳いでいます。

 詳しくは、ミュージアムのサイトをご覧下さい。
  ※ほたるいかミュージアム  

〒936-0021 富山県滑川市中川原410 電話 0746−76−9300  開館時間 午前9時〜午後5時
  大 人:800円 子ども:400円
   JR北陸本線 滑川駅より 徒歩約5分 北陸自動車道 滑川I.C.から 車で約10分


 B まずはお宿でホタルイカ料理                <目次>へ戻る

 ホタルイカ漁を体験する場合、直接港へ行って乗船することもできるようですが、何しろ集合は午前2時30分ですから、やはり、お宿を取って、前日早めに寝て、それから出発というのが無理のない行程だと思います。

 電話で、「海老よし」という滑川市田中町の旅館を予約しました。
  ※海老よし 電話(0764)75-0356
 費用は1泊2食付きで12000円で、まずまずのお値段です。

「とーちゃん、今晩はホタルイカの料理がたくさん出るかな」
「それは当然だろう。きっといろいろな種類のホタルイカの大群が出るぞー。」

 予想は当たりました。
 ほとんどすべての料理がホタルイカのオンパレードです。

 刺身、天ぷら、酢の物、甘露煮、酢漬け、沖漬け(醤油漬け)ぐらいは、なんてことはありません。

ホタルイカの刺身 ホタルイカや他の天ぷら ホタルイカの酢の物
酢漬け、甘露煮、沖漬け  しゃぶしゃぶ、2人分で16匹 しゃぶしゃぶ、鍋に入ります

 テーブルの上には、大きな土鍋がおいてありました。
 そうです、これこそ本日のメインディナー、いやメインホタルイカである、ホタルイカのしゃぶしゃぶでした。
 二人分16匹、牛しゃぶのように、鍋に入れると、まずは底に沈みます。
「すぐに色が変わって、水面に浮いてきますから。そん時が食べ時ですから、すぐにあげて下さいね。」
 仲居さんの指示どおり待っていると、
「は〜い、ゆであがりました。」てな感じで、ホタルイカが浮いてきました。


湯に入ると色が変わるのは同じ やがて、表面に浮いてきます ゆであがりは、こうなります

 さてさて、ホタルイカの晩餐はかくして大満足で終了しました。
 しかし、しかし、一体何匹のホタルイカが胃袋に収まったのでしょうか?
 数えてみたら、21匹でした。

 いくら小さなホタルイカとはいえ、21匹ともなると、半端な量ではありません。私も三男Dも、もうお腹一杯です。
「とーちゃん、正直、もうしばらく、ホタルイカなんか見たくない。」
「同感」
 ゲップがでるほどの満腹とビールのほろ酔い加減が気持ちよく、二人とも、8時に就寝です。何しろ午前2時起きですから。 


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