西濃鉄道石灰石専用列車と |
大垣赤坂金生山02 |
通称「矢橋ホキ」って知っていますか?貨物列車の1編成から産業と故郷を考えます。 |
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1日3往復運転されています どこからどこへ? 08/12/28 23/11/23改正 |
1ページ目(第1項目前半)では,「矢橋ホキ」の基本について説明しました。 |
どうやって調べるか 電話,インターネット,そして「JR 貨物時刻表」 |
石灰石専用貨物列車「矢橋ホキ」は,前回のページの「矢橋ホキ」の説明から,おそらくは大垣北部にある金生山から石灰石を積んで,岐阜駅を通過してどこかへ向かっていることはわかりました。 |
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ただの時刻表だけではなく,貨物を利用しようとする人に便利に,そして,仕事とは関係のない単なる鉄道ファンにもたまらなく魅力的に編集されています。 |
下に,「東海道・山陽・鹿児島・本四備讃・予讃線貨物列車運行図表 平成20年3月15日改正」の一部を引用しました。 |
【入手方法】 |
矢橋ホキの運行 乙女坂−美濃赤坂−大垣−笠寺−新日鐵 1日3往復 |
その貨物時刻表を調べた結果,矢橋ホキは次のように運行されていることがわかりました。
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運行経路と駅を地図にすると次のようになります。ここまでの地図は他の同類サイトにはあまりないと思いますが,凝り性だもんで作ってしまいました。 |
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矢橋ホキの運行時間 |
続いて,2008年3月改正の矢橋ホキの運行時間表です。これもあまり他の同類サイトにはないと思いますが,むちゃくちゃ凝って作ってしまいました。
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※この表は,2009(平成21)年3月14日のJRダイヤ改正によって一部変更となりました。 |
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※この表は,さらに2010(平成22)年3月13日のJRダイヤ改正によって一部変更となりました。 |
主な特色,留意点,面白い点をまとめます。
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路線の主な部分の写真です |
このページの後半は,路線の主な部分の写真を掲載して,矢橋ホキの走る路線の概要を説明します。紹介は北から南へと進めます。 |
写真02−01 西濃鉄道乙女坂駅北端 (乙女坂駅@空→積 撮影日 23/07/24)T氏撮影 |
これが矢橋ホキの運行上の最北端の場所,西濃鉄道の乙女坂駅です。正確にはこの写真の位置では,西濃鉄道のピンク色に塗装された(2023年4月からこの色で運用開始)のディ−ゼル機関車DD451号機は動いていて,あと200m程進んで停車します。そこが乙女坂駅の最北端になりす。 |
写真02-02 西濃鉄道乙女坂駅 (乙女坂駅@空→積 撮影日 08/07/12 ) |
西濃鉄道の乙女坂駅をその南にある踏切から北を向いて撮影したものです。手前のポイントのもう一つ手前が踏みきりで,撮影者の私はその踏切を横切る道路の上に立っています。 |
写真02-03 乙女坂駅入り口(南端),DE10501号機まもなく出発 @荷(乙女坂駅@空→積 撮影日 08/12/27) |
乙女坂駅の南で作業中のDE10501号機と矢橋ホキ。朝のまばゆい光を受けてとても綺麗です。 |
写真02-04 乙女坂駅を出発し踏切を通過 @荷 (@積 撮影日 08/07/22) |
石灰石の積載を完了した矢橋ホキは,西濃鉄道のDD403号機に引かれてて美濃赤坂駅に向かいます。後方には矢橋等の巨大な工場群が見えます。虚空蔵菩薩へ通じる丘陵からの撮影です。 |
写真02-05 美濃赤坂駅を出発する前の矢橋ホキ @荷 (美濃赤坂駅@積 撮影日 08/07/12) |
西濃鉄道のDD403号機に引かれて美濃赤坂駅に到着した矢橋ホキは,牽引する機関車を,待っていたJRJR貨物の |
写真02-06 西濃鉄6道・JR美濃赤坂線美濃赤坂駅の背後の山から @空→積 撮影日 23/07/24)T氏撮影 |
いよいよ出発です。この写真は金生山の南部,虚空蔵の手前からの撮何故ことさらに影です。 |
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写真02-07 南荒尾信号所を通過する矢橋ホキ @荷 (南荒尾信号所@積 撮影日 08/09/06) |
EF65−1076号機に引かれて,南荒尾信号所で美濃赤坂線からJR東海道線上り線へ入る寸前の矢橋ホキです。 |
写真02-08 大垣駅西の大垣電車庫横を通過するく矢橋ホキ A積 (撮影日 08/08/02) |
昔、2023年に亡くなった地元銀行の頭取が得意そうに語られた。「社会の先生なら知っとらなあかんことや。今の電車庫(区),昔の蒸気機関車の機関区が岐阜ではなく大垣に作られたのはなぜか。大垣の方が水が豊富だったからだ。特急は水をいっぱい補給した蒸気機関車に取り替えて,関ヶ原の25/1000の急勾配を登ったのだ。」 |
写真 02-09 矢橋ホキ,揖斐川橋梁通過 @荷 (揖斐川堤防 撮影日 08/12/27) |
大垣を過ぎて揖斐川橋梁にかかる矢橋ホキです。背景の削られた小山が金生山です。次の通過駅は穂積です。 |
写真02-10 揖斐川鉄橋を渡って犀川鉄橋にかかる矢橋ホキ @積 (撮影日 09/01/31) |
全24両編成の矢橋ホキは,長すぎてカメラの横幅に入りませんでした。何年経ってもカメラ初心者ですみません。背景の大きな山は池田山,中央左の白く削られた山が金生山です。 |
写真02−11 矢橋ホキ,穂積駅待避線入線 @積 (撮影日 09/11/12) |
矢橋ホキのダイヤは,東海道線ではスピード優先には組まれておらず,岐阜西ターミナル,稲沢ターミナルなどでは時間調整のために側線で待機と言うこともあります。この写真はかつて存在した,穂積駅の上り線の外側へ待避する矢橋ホキです。。 |
写真 02-12 矢橋ホキ,岐阜西貨物ターミナル通過 A積 (岐阜貨物ターミナル@積 撮影日 08/06/29) |
長良川鉄橋を西から東へ渡って,岐阜西貨物ターミナルを通過する矢橋ホキです。この時のダイヤでは矢橋ホキは待避線には入らず,そのまま岐阜駅へ向かいました。 長良川左岸堤の江崎道踏切からの撮影です。 |
写真 02-13 矢橋ホキ,岐阜西貨物ターミナルの待避線より上り本線へ @積 (撮影日 23/11/28) |
岐阜西貨物ターミナルは上下の通過線の他に複数の線路を有しています。そのうち上下線の間に設けられている中線は最も利用される線路です。矢橋ホキの他、岐阜駅止まりの普通電車の折り返しにも使われます。 |
写真 02-14 矢橋ホキ,最終列車B積,西岐阜駅通過 (撮影日 23/07/02) |
3番列車は乙女坂を19時前後に出発します。西岐阜駅通過は19時20分過ぎになります。夏至の前後でもなかなか光の加減が難しくなります。これも何回か通った結果の苦労の作品です。日没後のあかね色に浮かぶ稜線は伊吹山です未熟です。 |
写真02-15 岐阜駅西側の高架部分を通って岐阜駅に近づく矢橋ホキ@積 (撮影日 08/07/04) |
EF65−1117号機に牽引されて岐阜駅に近づく矢橋ホキです。岐阜駅西のとあるビルの4階から撮影しました。 |
写真02−16 矢橋ホキ,名古屋駅通過 (名古屋駅B積 撮影日 08/11/11) |
1日のうちの3回目の石灰石列車は,乙女坂駅17:59ですから,冬はもう陽がとっぷり暮れています。名古屋駅通過は20時5分頃です。多くの通勤客が電車を待っている2番線を,EF65−1075号機が豪快に通り過ぎます。うまい具合に東京出張の帰りに撮影できました。 |
写真02−17 矢橋ホキ,尾頭橋通過 (尾頭橋駅A積 撮影日 08/07/19) |
EF65−1078号機に引かれて名古屋駅と金山駅の間の尾頭橋駅を通過する矢橋ホキ。 |
写真02-18 笠寺駅で停留中の矢橋ホキ (笠寺駅A積 撮影日 08/07/19) |
矢橋ホキは笠寺駅で東海道線と別れ,そこから名古屋臨海鉄道線に入って,新日鐵駅に向かいます。A積は,笠寺駅で1時間半ほど待ちます。 |
写真02−08 新日鐵駅についた矢橋ホキ (新日鐵駅A積 撮影日 08/07/26) |
名古屋臨海鉄道のND55210号機に引かれて新日鐵駅に着いた矢橋ホキB積。名古屋臨海鉄道も西濃鉄道と同じで,旅客は扱わない貨物だけの鉄道です。したがって乙女坂駅と同じで,駅といってもホーム何もありません。側線が1本あるだけです。 |
これで矢橋ホキの旅の概略は理解いただけたでしょうか? |
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