彼女自身、これまでの経験から、日本からの手紙は届くのに1ヶ月かかると書いていますが、返信の日付を見ると、2002年12月14日に書かれ、15日の消印が押された手紙が、1月17日に届いているのです。
片道1ヶ月、往復2ヶ月。
インターネットで情報が瞬時に世界を駆け回る時代に、岐阜と色丹島の手紙は、往復2ヶ月。まさしく感動的な時間の長さです。
日本から送る場合、すでに事前の調査で、成田から、サハリンでもなくウラジオストクでもなくモスクワへ運ばれることは知っていましたが、そこまでが「エアーメール」で、きっとそこからはロシアの国内郵便扱い、つまり、シベリア鉄道を経由し、船便で海を渡ってサハリン→クナシリ島→色丹島と運ばれるのでしょう。(シベリア鉄道の話をまだお読みでない方はこちら。)
こちらから送る場合は、愛知県の渥美半島あたりから椰子の実に付けて黒潮にまかせて流す方が、よほどすぐに着くような気がします。(^_^)まさしく遠い島、色丹島です。
さて、手紙の本論です。
ナタリヤは、「日本を愛していて日本語を学習したいと思っている生徒を集めてクラブを作り」(原文では I organaized a club for those children who love Japan and want to
learn Japanese)ました。その中には、彼女の9歳の娘カーチャが含まれています。12月14日には、カタカナのテストをしたそうです。
彼女から依頼がありました。
I'll be happy tp get more message from you. I'd be glad to have a pen-friend for my daughter. Let the children have some practice on English and Japanese,OK?
喜んで、書きましょう。色丹島の子供たちのために。下準備に、昨日は図書館でいろいろな本を借りてきました。
手紙には、冬の色丹島は当然ながら雪に囲まれ、子供たちは、勉強よりも、雪合戦やスケートやスキーを楽しんでいると書かれています。写真が見たいですね。
もっといろいろ知りたいですね。
いろいろ質問を送ります。答えが戻ってくるのは、早くて・・・・、3月の下旬です。
こういうスパンの時の流れがあっても、それもまたよしホトトギス。 |