色丹島との草の根交流記02
 これは、私が2002(平成14)年9月18日(水)〜9月22日(日)に参加した北方領土色丹島訪問以来、友人となった色丹島のロシア人英語教師一家との間に続いている草の根の交流について記録したものです。

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002 2003年6月16日(月) 色丹島からの手紙2      

 
 3月3日付けの色丹島からの手紙は、4月20日にやってきました。
3月3日は彼女の誕生日です。下の手紙は、彼女が書いた日本語の部分です。日本人にとってのロシア文字と、ロシア人にとってもひらがな・かたかなは、もちろん後者の方が覚えるのに難しいはずです。
 彼女は、英語も堪能です。時々いる、語学の修得にとても才能を持っている女性の一人だと思います。すごいもんです。


  彼女はこう書いています。
「普通のルートで日本と手紙を交換すると、届くのにおよそ1ヶ月かかります。

 ところが、今は、それもうまくいきません。
 今、色丹島の周りは、氷に囲まれています。この流氷がなくならない限り、普通の交通にも不自由で、もちろん手紙は遅れます。
  本当は、日本へ早く手紙を届ける方法がひとつだけあります。
 日本へ行く船乗りに手紙を託して、日本の港に付いたら投函してもらうというやり方です。これだと、1週間ぐらいで日本の町へ届きます。
 しかし、氷に覆われている今は、それもできません。


 地図の数字(上の地図)は、夏になったら私たちが海水浴に行くところです。私の家は、数字の0の所にありますが、3・4・5の場所へは、歩いて3時間ぐらいでいけます。
 いずれも、とても美しい海岸で、あなたにプレゼントしたような綺麗な石がたくさんあります。
 どの湾も興味深い名前が付いています。
 4は、Church Bay、 6は、Edge of the world、2は、Doliphin Bay などです。
 しかし、今は深い雪と氷に覆われています。この雪と氷が消えるのは、4月の中頃になるでしょう。」
 1年の内の3分の1以上が雪と氷に覆われているというのは、中部地方に住んでいる私には、想像を絶する世界です。
「同封の絵(上の絵)は、娘のカーチャが描いた絵です。今度はカーチャが、今習っている日本語で、あなたに手紙を書きます。」
 「色丹島との交流では、手紙の往復2ヶ月の時間差はどうしようもない。」と分かってはいても、少々イライラする自分でした。
  ところが、6月になって予想外のメールがやってきました。


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