| 旅行記のメニューへ  | | マンチェスター・ロンドン研修記目次へ  | | 前へ | | 次へ |

 イギリス雑感1 11/05/02記述

 これまでのページのうち、P2~P4は、研修の本題のイギリスの環境教育についてレポートし、また、続いて、P5~P14では、マンチェスターの歴史、運河、鉄道、リヴァプール・マージーサイド海洋博物館、RAFイギリス空軍博物館と、自由研修で学習したことをお話しをしてきました。
 いよいよ、この長い研修記も終わりに近づきました。
 あとは、ごく普通にイギリスの旅で感じた雑感を、P15・16とでお話しして、むすびとします。
 また、P1に続いて、旅行の「教訓についても、織り込みます。


 まずはサッカー Manchester United  | 先頭へ ||研修記目次へ

 まずは、サッカーです。
 せっかくイギリスはマンチェスターに行くのですから、是非、
イングランド・プレミアム・リーグの名門チーム、マンチェスター・ユナイテッドの試合を見ることができないかなと思っていました。旅行会社の添乗員さんに渡航前から頼んでいました。
 しかし、結果的にはそれはかなわないことでした。

「マンチェスター滞在中に、マンチェスター・ユナイテッドマンチェスター・シティーマンチェスター・ダービーがあるんだけど、きっと入場券の入手は難しいでしょうね。」

「そうなんです、Mさん。超人気カードですから、いちおうあたってみますが、難しいと思います。」

 結局、試合観戦は不可能であることが判明しました。
 それでもせめてスタジアムぐらいは見に行こうというわけで、試合のない日の11月12日の夕方、公式行事が終わったあとで
オールド・トラフォードのスタジアムを見学に出かけました。
 下の地図は、その場所です。
  ※マンチェスター・ユナイテッドの日本語公式HPはこちらです。→http://www.manutd.jp/ja-jp.aspx

  ※以下の説明は、スタジアムで聞いた説明と、次の参考文献を参考にしています。
  ※参考文献1 地球の歩き方編集室『’10~’11 地球の歩き方 イギリス』(ダイヤモンド社 2010年)P394
 

このページの参考文献一覧へ

 上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、マンチェスター南西郊外の、トラフォードにある、マンチェスター・ユナイテッドのスタジアム周辺の地図です。
 実は、この写真は、このマンチェスター・ロンドン研修記のこれまでの説明事項のいろいろな部分と関連があります。
 スタジアムの直ぐ南には、
マンチェスターとリヴァプールを結ぶ鉄道の南路線→説明はP09)が通っていてマンチェスター・ユナイテッド駅があり、試合が開催されるときは、ノーザンレイルウエイの電車が止まります。
 また、東南の方角には、
メトロリンク→説明はP05)のALTRINCHAM線Trafford Bar駅があります。
 さらに、スタジアムのすく北側に水路が2本見えます。北側の太い数路は、マンチェスター中心部を流れリヴァプール・マージーサイドへ流れる
アーウェル川です。その南の細い水路は、イギリスで初めて建設された運河、ブリッジ・ウォーター運河です。(→説明はP06) 


 写真15-01     オールド・トラフォードスタジアム            (撮影日 10/11/12)

 回りは広大な駐車場となっています。その端の方まで走って行ってなんとか丸ごと撮影しようとしましたが、全体は入り切りません。


 写真15-02    スタジアムの模型です                 (撮影日 10/11/12)

 スタジアム内にある模型です。スタジアムの南側から見た位置での撮影です。手前にレールが見えますが、これが、上の地図で説明したリヴァプール・マンチェスター鉄道南路線のマンチェスター・ユナイテッド駅です。


 写真15-03   優勝カップ  (撮影日 10/11/12)

 写真15-04   芝生の養生 (撮影日 10/11/12)

 左:スタジアムの一角には、チームの「博物館」があります。数々のメモリアルな品物や優勝カップなどが展示してあります。名門チームだからこそできることです。
 写真はイングランドプレミアム・リーグの優勝カップです。2008-09年シーズンまで3連覇しました。昨シーズンはチェルシーに覇権を奪われました。2010-11年シーズンは、5月2日現在、トップです。カップの赤い帯の
BARCLAYSというのは、プレミアム・リーグのスポンサーであるイギリスの銀行の名前です。
 右:試合のないスタジアム内は、ピットの芝生の養生中でした。11月のイギリスは、日照時間は7時半から16時半までと9時間ほどです。特別なライトを付けて太陽光の代わりをさせているわけです。


 写真15-05  南西側のゴール後は STRETFORD END と呼ばれます。          (撮影日 10/11/12)

 STRETFORDとは、スタジアムの南西側にある地名を取って名付けられました。


 もともとスタジアム・ツアーという、スタジアムを案内してもらえるツアーがあります。しかし、その受付時間は、9:40から16:30までで、この日の仕事を終えて私たちが駆けつけたときは、時間が遅すぎて、普通のツアーは参加できませんでした。
 しかし、旅行社添乗員の方が、流ちょうな英語で交渉してくれた結果、特別にスタジアムの係のおじさんから、いろいろな説明を聞くことができました。

「このスタジアムは、最初は1910年にできました。その後第二次世界大戦でドイツ軍の空襲によって焼失し、しばらくは、マンチェスター・シティのスタジアムを間借りしていましたが、1949年には再建され、1957年には夜間照明設備が完備されました。現在、観客機数は7万6000あまりですが、現在も拡張中で、将来は9万6000人ほどになる予定です。」

Q

「入場料はどれぐらいですか。」

「もちろん、座席によって違います。一番最低でも、27ポンドです。(約3600円)」

Q

「年間予約もあるんですよね。」

「はい、実は、7万6000席のうち、5万6000席は年間席として売買され、毎年完売となっています。この席は、最低でも、580ポンドです。(約8万円)その他のいろいろな特別な会員等の席が用意されていて、みなさんのような外国人が一般席券を購入できる可能性はほとんどありません。申し訳ない次第です。」

 
 なるほど、外国人の一見さんが簡単に見ることができる代物ではありません。納得です。


 ロンドン市内点描   | 研修日程と訪問地へ || 先頭へ ||研修記目次へ

 ロンドンに宿泊したのは僅か4泊でしたし、そのうちの大事な自由時間をイギリス空軍博物館見学に使いましたので、あまり多くの場所に訪れる時間はなく、もっぱら、早朝と夜の訪問となりました。
 それでも、いくつかの有名スポトには行きましたし、いろいろなことにも気づきましたので、以下に紹介します。


 写真15-06  クリスマスの飾り(撮影日 10/11/14)

 写真15-07  同左 (撮影日 10/11/14)

 まだ11月の中旬というのに、メインストーリートのひとつ、リーゼント・ストリートは、早くもクリスマスの電飾がきれいに輝いていました。 


 写真15-08   朝の混雑 (撮影日 10/11/15)

 写真15-09  同左  (撮影日 10/11/15)

 朝のハイドパーク北のベイズウォーター・ロードの交通渋滞です。ここで撮影したかったのは、自動車やバスの間を縫って走る自転車です。日本でも東京都下の大都会では見られる現象でしょうが、結構たくさんの自転車通勤者がいました。
 イギリスでは、自動車は交通信号を厳格に守りますが、歩行者は極めてアバウトで、自分の意志と責任で信号を無視します。


 写真15-10   ロンドンの地下鉄 セントラル・ライン             (撮影日 10/11/15)

 小さいタイプの車両で、朝の混雑時には、大変な混みようです。


 写真15-11  セントラル・ラインの路線案内図             (撮影日 10/11/15)

 赤い線は、セントラル・ラインのシンボルカラーです。これは東京の地下鉄でも採用されているシステムと同じで、色別路線表示は大変分かりやすく、迷うことはありません。


 私たちのホテルは、ハイドパークの北側、Queesway駅から徒歩3分のところにありました。Queesway駅の周辺は大変安価な雑貨屋などが集まるちょっとした駅前商店街でした。私も含めて、普通のお土産は、すべてこの界隈で買いました。たとえば、マンチェスター・ユナイテッドの本物のユニフォームは、スタジアムの売店で1万3000円ほどの価格ですが、この界隈の店では、ちょっとロゴの綴りが違う偽物が、3000円ぐらいといった感じです。なかなか面白い町です。旅行鞄もやすくて、土産でいっぱいになったスーツケースのサブバッグとして、お値打ちなのを購入した仲間も何人かいました。私も、そうしておけば、帰りの飛行機で罰金を払うことはなかったと思います。(→この話は、P1で説明しています。
 右のヒトラーのTシャツもその店で買いました。

 写真15-12 土産のTシャツ (撮影日 10/11/22)

 教訓4、お土産は事前に現地でやすいいいものがいっぱい見つかります。間違ってもカタログで事前に購入するという方法はやめましょう。とくにイギリスはカタログ製品はいいものはありません。

 ホテルのあったインバーネス・テラス通は、お世辞にも高級とは言えない庶民的な中流のホテルが並び、両替屋さんもかなり並んでいました。なかなか良心的なレートで、少なくとも、関西国際空港に戻ってきて両替するよりは、最後の夜にここで日本円に変えた方が損害が少なかったと言うことになります。
 地下鉄Queesway駅から4つめの
Oxford Circus駅がロンドンの中心部のリーゼント・ストリートに面しており、私たちはそこまで地下鉄で出かけて、ショッピング・食事・観劇を楽しみました。 


 写真15-13  駅名表示 (撮影日 10/11/15)

 写真15-14  列車案内表示 (撮影日 10/11/15)

 地下鉄内の案内表示も日本と何ら違和感なく、とても親切な表示となっています。 


 写真15-15 通常チケット (撮影日 10/11/16)

 写真15-16  一日フリー券(撮影日 10/11/16)

 これは地下鉄の切符です。左は通常の切符。4ポンドです。右は、1日フリー乗車券で、しかも、>1234<の表示があるように、郊外まで行ける切符です。(この日は、郊外のイギリス空軍博物館に行きました。)
 それで、料金は10ポンドです。個別切符を買うよりは、1日乗車券を買う方が絶対に得です。 
 教訓5、ロンドン市内の移動は地下鉄で、一日フリー乗車券を買うこと。


 写真15-17・18・19 オペラ観劇(撮影日10/11/15)
 夜の観劇にも出かけました。
 
Majesty’s Theatreで上演された、「The Phantom of the Opera」(オペラ座の怪人)です。
 超有名な作品でしたが、大入り満員でした。もちろん英語なので、ストーリーを予習しておかないと訳が分かりませんが、それなりに楽しめました。俳優さんの歌、セリフが全く見事です。
 料金は59.75ポンド、8000円あまりでした。
 


 タワーブリッジ周辺    | 研修日程と訪問地へ || 先頭へ ||研修記目次へ

 あまり時間がなかった中で、唯一時間を費やした場所が、タワー・ブリッジ周辺です。
 ロンドンに着いた当日14日の夕方と、16日の早朝と、2度訪問しました。


 写真15-20  夜明け前のタワーブリッジ              (撮影日 10/11/16)

 一つ上流のロンドン橋から撮影しています。11月16日の午前7時頃の撮影です。この時の朝日はことのほか美しかったらしく、旅行者の私だけではなく、橋を徒歩で渡っている通勤人も盛んに携帯電話等で撮影していました。こんな美しい朝焼けに巡り会えて大変ラッキーでした。
 右側に黒っぽく姿が見える船は、第二次世界大戦中のイギリス海軍巡洋艦ベルファストです。記念艦として展示されています。中には蝋人形が一杯あって、軍艦内の様子が再現されています。


 写真15-21   タワーブリッジに上る朝日             (撮影日 10/11/16)

 ロンドンに行く前から、テムズ川の流れる方向と、11月という季節から、きっとこういう情景の朝日が撮影できると思っていました。ねらい通りで、大変満足です。


 写真15-22・23 違う角度からのタワーブリッジです。   (撮影日 10/11/16)

 1894年建設の橋ですが、見事な量感です。 


 写真15-24     ロンドン塔              (撮影日 10/11/14)

 もともとはノルマン人としてイギリス征服を果たしノルマン朝を創始したウィリアム1世が築いた城砦でしたが、その後長く宮殿としても使用され、17世紀からの造幣所・動物園などとしても利用されました。現在でもイギリス王室が所有する宮殿ですが、いろいろなものを展示する「博物館」となっています。


 写真15-25・26  テムズ川の川縁に展示されている臼砲  (撮影日 10/11/16)

 きちんとした由来が分かるといいのですが、簡単な説明板が付いているだけでした。それによれば、19世紀にギリシアの西海岸に独立国として存在していたイオニア諸島合衆国(後ギリシアに併合される)から送られたものだそうです。恥ずかしながら、歴史の教師でも、イオニア合衆国というのが存在したことも知りませんでした。 


 写真15-27・28    これには説明がなく由来が分かりません (撮影日 10/11/16)


 【マンチェスター・ユナイテッド、ロンドン名所 参考文献一覧】
  このページ15の記述には、主に次の書物・論文を参考にしました。

地球の歩き方編集室『’10~’11 地球の歩き方 イギリス』(ダイヤモンド社 2010年)


 2011年4月29日に、チャールズ皇太子とダイアナ妃の長男ウィリアム王子がの結婚式が行われ、イギリス王室への注目が集まっています。
 次は、いよいよ最終ページです。


| 旅行記のメニューへ  | | マンチェスター・ロンドン研修記目次へ  | | 前へ | | 次へ |