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リヴァプール遠征その3 第二次大戦と英国の海の戦い11/03/20記述 09/07修正 |
リヴァプール・マージーサイド海洋博物館の展示はいろいろなテーマに分かれています。そのうちの重要な一つが、第二次世界大戦における大西洋の戦い(battle of Atlantic)、すなわち、ドイツ軍Uボートと連合国軍護送船団の戦いがあります。 |
このシリーズでは、第二次世界大戦におけるイギリスの戦いのうち、リヴァプール・マージーサイド海洋博物館とRAFイギリス空軍博物館で学習した三つのことをこれから4ページにわたって紹介します。三つのこととは、ドイツ海軍のUボートと護送船団の戦い(Battle of Atlantic)、イギリス本土における防空戦(Battle of Brirain)、そして、英米空軍によるドイツ本土空襲です。 |
Uボートの復活 | 研修日程と訪問地へ || 先頭へ ||研修記目次へ| |
まずは、Uボートについてです。 |
※黒板の上にマウスを置くと、正解が現れます。 |
第一次世界大戦中にイギリスを苦しめたもの、とりわけ、潜水艦は一切保有禁止という措置でした。それは、(→)前ページで学習した、第一次世界大戦中の無制限潜水艦作戦のダメージがよほど大きかったということになります。 |
デーニッツがまだUボートの隻数が十分ではないと言っているにもかかわらず、開戦から半年間、連合国軍は月平均11万7000トンの船舶を撃沈されたのです。 |
護送船団コンボイと狼群戦法 | 研修日程と訪問地へ || 先頭へ ||研修記目次へ| |
しかし、よくよく考えてみると、第一次世界大戦の末期、イギリスなどの連合国は、1917年2月の無制限潜水艦作戦の宣言以降跳梁するドイツ潜水艦に対してその防御策を考え、結果的には優位に立ち、戦争を勝利へと導いていたはずでした。
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写真11−01 UボートZ型の進水 (撮影日 10/11/13) |
リヴァプール・マージーサイド海洋博物館の展示写真です。やっとこのページではじめて海洋博物館が登場しました。 |
写真11−02 ポスター (撮影日 10/11/13) |
写真11−03 潜望鏡 (撮影日 10/11/13) |
左:潜水艦乗組員募集(志願)のためのポスター。描かれている人物はデーニッツ提督と思われます。 |
ドイツ潜水艦隊司令デーニッツの話を続けます。二つ目は巧みな戦術です。
Uボートによる連合軍船舶の喪失は、フランス降服後孤立して戦いを続けるイギリスに重大な危機をもたらしました。 |
Uボートの敗北 | 研修日程と訪問地へ || 先頭へ ||研修記目次へ| |
こうして、大戦前半期に猛威をふるったUボートも、ある時点から次第に劣勢となり、連合国軍の攻勢が目立っていきます。 |
これを見ると、1942年がUボートの活躍の最盛期であり、1943年3月の60万トン超の大成果を境に、連合国軍の船舶喪失量は急速に減少し、バトル・オブ・アトランティックは、連合国軍の勝利となっていることが分かります。
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写真11−04 フラワー級コルベット艦、PICOTEEの模型 (撮影日 10/11/13) |
リヴァプール・マージーサイド海洋博物館の展示物です。 |
写真11−05 爆雷投射機 (撮影日 10/11/13) |
写真11−06 6ポンド砲 (撮影日 10/11/13) |
左:コルベット艦等に標準装備された4型爆雷投射機と7型爆雷 |
写真11−07 新兵器ヘッジホッグ (撮影日 10/11/13) |
イギリス海軍が1942年から実用化した対潜水艦迫撃砲。 |
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写真11−08 イギリス軍の飛行艇の模型、海洋博物館の展示物。以下のものも同じです。(撮影日 10/11/13) |
左はカタリナ飛行艇、右はショート・サンダーランド飛行艇です。 |
写真11−09 ハドソン爆撃機とウェリントン爆撃機の模型 (撮影日 10/11/13) |
ハドソンは、アメリカロッキード社の哨戒爆撃機で、大戦勃発時からイギリス沿岸警備隊に配属され、本土近海の哨戒にあたりました。ウェリントンはイギリス・ヴィッカース社の爆撃機で、大戦勃発時からドイツ爆撃やUボート攻撃に活躍しました。 |
写真11−10 B24リベレーターの模型 (撮影日 10/11/13) |
B24リベレーターは、アメリカコンソリデーテッド・エアクラフト社が1942年から本格配備した4発の大型爆撃機です。大戦中各地で活躍しました。大戦勃発時からのアメリカ陸軍の主力爆撃機だったB17は、堅牢でしたが航続距離が短い点が難点でした。しかし、このリベレーターは航続距離が長く、対潜水艦の哨戒・爆撃にはもってこいの機体でした。 |
写真11−11 100ポンド航空爆弾、航空機からの潜水艦攻撃用爆弾 (撮影日 10/11/13) |
写真11−12 イギリス護衛空母オーダシティ(AUDACITY)の模型 (撮影日 10/11/13) |
イギリス海軍初の護衛空母。1939年に捕獲していたドイツ商船を改造して建造され、1941年12月に就役した。搭載機は、アメリカから供与されたグラマンF4Fワイルドキャットです。 |
こうして、Uボートは、次第に追い詰められていきました。 |
写真11−13 ショート・サンダーランド飛行艇の実物 (撮影日 10/11/16) |
次ぐページで紹介するロンドンにあるイギリス空軍博物館(RAFmuseum)には実物の飛行機が多く展示されています。この飛行艇はとても大きなもので、カメラにはおさまりません。 |
【第二次世界大戦と連合軍とドイツUボートの戦い 参考文献一覧】
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ひえ〜い、ずいぶん長い勉強になってしまいました。 |
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