二つの世界大戦その7
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<解説編>
 

1008 チャーチルの感じた脅威とは?  |世界史問題編へ

 次の順に説明します。
   1 第二次世界大戦のイギリスの戦いの概観  
   2 正解   
   3 詳しい説明   

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 1 第二次世界大戦のイギリスの戦いの概観

 正解の前に、第二次世界大戦におけるイギリスの戦いについて復習します。
 次の年表は、イギリスの戦いを概観したものです。



 つまり、イギリス軍は、1940年5月のドイツ軍の西部戦線における大攻勢によってダンケルクから撤退して以降、1944年6月にノルマンディ上陸作戦を実施する間は、ドイツ軍に対するヨーロッパにおける戦いとしては、
 1 
イギリス本土防空戦→クイズ世界史1005で出題
 2 
ドイツ本土への爆撃→クイズ世界史1006で出題
 3 
Uボートとの戦い(大西洋の戦い)
 の3つに取り組みました。
 そして、そのうちの一つが、チャーチルに「真に不安を与えたもの」だったわけです。もうおわかりですね。

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 2 正解

 それでは正解です。
 「戦争中、真に私に不安を与えたものといえば、それは
Uボートの危険だった。空戦の前のイギリス本土侵入ほ失敗するだろうと私は思っていた。空戦の勝利後は、われわれにとってほ有利な戦闘であった。それは、戦争の残酷な条件のなかの戦闘というべきものではあったが、それは戦いに甘んじてよいものだった。しかしいまや、われわれの生命線ほ、広大な海上にわたって、特に島国イギリス本土の入口において危険にさらされていた。この戦いのほうが、「イギリスの戦い」と呼ばれた光輝ある空戦で味わったよりも、もっと不安だった。」
 ※参考文献2 W・チャーチル著佐藤亮一訳『第二次世界大戦2』P279
 
 ドイツ海軍は、第一次世界大戦の敗北によって厳し軍備制限を課せられたにもかかわらず、第二次世界大戦がはじまると、その潜水艦部隊は、司令官デーニッツに率いられて、イギリス軍の船舶にとって脅威となりました。

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 3 詳しい説明

 詳しい説明は、マンチェスター・ロンドン研修記11リヴァプール遠征その3 第二次世界大戦と英国の海の戦い」で説明しています。取材元は、各種文献とリヴァプール・マージーサイド海洋博物館の展示物に基づいています。
 →Uボートの復活
 →護送船団コンボイと狼群戦法
 →Uボートの敗北
 →連合国軍航空機の活躍


【参考文献】 以下、このページの記述には、次の文献・資料を参考にしました。

  R・J・クーツ著今井宏・河村貞枝訳『全訳世界の歴史教科書シリーズ イギリスW』(帝国書院 1981年)  
  W・チャーチル著佐藤亮一訳『第二次世界大戦2』(河出文庫 新装版 2001年) 
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