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飯田線秘境駅めぐりレポート3 総括 魅力と課題 | 先頭へ | |
「春の小旅行その1」として、JR飯田線の秘境駅に行ってきました。日帰り旅行のレポートその3です。秘境駅のランキング順紹介を続けます。残るは2駅です。 |
6 秘境駅その2 田本駅 小和田駅 |ページの先頭へ| |
飯田線の秘境駅群のうち2駅が、ベストテンに入っています。秘境駅ランキングの第4位田本駅と第2位小和田駅です。順に紹介します。 |
田本たもと駅 秘境駅ランキング4位 |
さすがは、秘境駅ランキング第4位の駅です。立地条件、自然条件は、まさしく代表的秘境駅と思えます。 |
写真03-01・02 田本駅は長野県下伊那郡泰阜(やすおか)村にあります。天竜川の渓谷にへばりつくように駅が設置されています。ホームの真上には、大きな岩石が・・・・。 (撮影日 13/04/21) |
写真03-03・04 駅の両側はトンネルです。左:北側、右:南側 (撮影日 13/04/21) |
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左の写真は先頭車両から撮影した進行方向です。駅に隣接してトンネルがあり、すぐその向こうもまたトンネルです。 |
写真03-05 駅南側のトンネル上からの田本駅の写真 (撮影日 13/04/21) |
天竜川の河岸段丘の下部の谷にへばりつくように駅がつくられています。断崖絶壁の途中に幅2m弱の狭いホームだけがあり、人家どころか駅の施設も小さな待合所以外はありません。この写真だけ見れば、まさしく秘境駅です。 |
南側のトンネルの上へと続く道を川沿いにさらに進むと、断崖絶壁の上に上がる道に出ます。さらに行くと、天竜川対岸へ渡る吊り橋、竜田橋があります。 |
小和田こわだ駅 秘境駅ランキング2位 |
最後は、飯田線秘境駅群では最高のランク、第2位の小和田駅です。 |
上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、小和田駅周辺の地図です。 |
この駅も、トンネルとトンネルの狭間の駅です。 |
写真03-06・07 小和田駅の両方向側のトンネル (撮影日 13/04/21) |
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左:大嵐駅との間のトンネル(トンネル番号50) 右:中井侍駅との間のトンネル(トンネル番号51) |
写真03-08・09 ホームは二つ。南側には、作業車両用の引き込み線があります。(撮影日 13/04/21) |
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小和田駅は秘境駅の割りには、構内は広く、ホームは上下線二つ分有り、かつては電車のすれ違いが行われていました。牛山氏の著書(2001年刊)に掲載に写真には、山側のホームにも線路が敷かれています。参考文献3の岡田前掲書(2005年刊)P67の写真にも線路が映っています。線路がはがされたのはまだ最近のようです。 |
駅の周りは自然に満ちています。すぐ下は天竜川が佐久間ダムによってせき止められたダム湖の上流部分です。 |
写真03-10・11 小和田駅の周囲の自然 駅下のダム湖と天竜川の谷の山並み(撮影日 13/04/21) |
写真03-12 小和田駅の駅表示(赤い文字は「恋成就駅」)と古い駅舎 (撮影日 13/04/21) |
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秘境駅群の中では、唯一以前は有人駅でした。1984(昭和59)年までは、泊まり込みの駅員が切符を売っていたそうです。その名残で立派な古い駅舎が残っています。 |
写真03-13・14 ここは3県の境です。 (撮影日 13/04/21) |
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小和田駅そのものは静岡県浜松市天竜区にあります。しかし、この地は少し広い視野で見れば、静岡県と愛知県・長野県の3県の県境です。駅に二つの案内があります。 |
写真03-15・16 古い駅名標識と花嫁号のヘッドマーク (撮影日 13/04/21) |
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左は駅舎の軒にある、年代物の駅名標識です。 |
写真03-17・18 駅下にある廃車と廃屋 (撮影日 13/04/21) |
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かつては自動車が通れる道路が駅まで通っており、その名残として、駅下の製茶工場の廃屋のそばには、往年の名三輪車ダイハツ・ミゼットの廃車があります。 |
この小和田駅は、佐久間ダムの建設によるダム湖の出現によって大きな集落が水没した影響で、この地域の人口が減って、秘境駅となったというわけです。 |
7 飯田線秘境駅めぐりの総括 魅力と課題 |ページの先頭へ| |
最後にこの飯田線秘境駅号で行く「飯田線秘境めぐり」ツアーの魅力と課題を総括します。 |
このツアーの課題はといえば、次の諸点が考えられます。
そして、最大の課題は次の点です。
やはり、秘境駅では、一人ぽつんとたたずんで、しばらくの静寂を味わいたいものです。 |
写真03-19 田本駅に降り立ったツアー客 (撮影日 13/04/21) |
秘境駅ランキング4位の田本駅も、この混雑では、台無しです。写真は発車2分前の状況です。みんな急いで列車に向かっています。私はといえば、この時点でトンネルの上から撮影していますから、撮影後、猛烈ダッシュで列車に向かったのは言うまでもありません。 |
飯田線秘境駅号による「飯田線秘境駅めぐり」ツアーに以上のような課題があるのは確かです。だからといって、このツアーの魅力を全否定するのはまた、行き過ぎです。 |
まずは日帰り旅行を考えます。 |
そうなると、日帰りは断念して、どこかで1泊するというのが次の案となります。 |
■■線プランなら訪問可能とはいっても、1泊2日仕事です。ツアーなら余裕で1日ですみますから、ツアーの魅力もあるというものです。 |
8 追加 「ローカル線秘境駅訪問プラン」日帰り編 【13/05/26追加】 |ページの先頭へ| |
上記のように、岐阜から秘境6駅を正統派訪問する場合は、日帰りではできないと結論しました。 |
※時刻表の上にマウスを置くと、正解が現れます。 |
いかがでしたでしょうか? |
時間はかかりますが、本当は正規の時刻表に従って、1泊2日ぐらいの予定で、温泉に入ってのんびりじっくり「正統派秘境駅訪問」をやってみたいものです。
いつのことになりますやら・・・・。 |
【飯田線秘境駅レポート2 参考文献一覧】
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