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各地の鉄道あれこれ21 |
全国各地の鉄道の話題あれこれについて紹介します。 |
東京駅から一番近いトンネルその112/07/16 |
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テーマ設定の説明 |
またまた、普通の方にはどうでもいい話題を、テーマにしてしまいました。 |
写真21-01 東京地下駅に向かう横須賀線・総武線電車。 (撮影日 12/07/06) |
電車は逗子発千葉行きです。品川駅13番線を出て、直ぐにトンネルに入ります。新橋・東京・新日本橋・馬喰町と地下駅を過ぎて、両国駅の直ぐ東で地上に上がり、総武線につながります。総武線の地上駅としての最初の停車駅は、錦糸町です。 |
東京の地形 武蔵野台地と谷地 |
東京の地形の魅力は、中心部から東の荒川のデルタ地帯と、西の武蔵野台地の浸食地形との対比です。 |
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多摩川の堆積物によって形成された扇状地に関東ローム層が堆積することによってつくられた武蔵野台地は、いくつもの河川によって浸食され、台地と谷という東京の「山の手」の独特の地形を生み出しました。 |
では、上の地図に表示された、6つのトンネルについて、これから順に紹介します。 |
JR東京駅から在来線に乗って行ける3番目に近いトンネル 中里トンネル |
最初は、JR東京駅から在来線電車に乗って通ることができる3番目に近いトンネル、中里トンネルです。 |
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上の航空写真中央の白い屋根とグラウンドは、東京都北区立田端中学校です。 |
なぜこんなところにトンネルがあるのか? |
上越・東北新幹線、京浜東北線が通り、田端駅があるところは、荒川デルタ地帯の西の縁に当たり、この場所から西は、一気に高くなって武蔵野台地に入ります。台地の一番北端にある上野台です。 |
写真21-02 田端駅北の上野台、東北新幹線の車両内から撮影 (撮影日 12/02/25) |
丘陵を切り割りで通過しているのは山手線です。田端ー駒込間です。中央下の線路は、京浜東北線の下り線(大宮方面)です。手前は新幹線の防護壁です。マックスやまびこ号の2階建て車両の2階からの撮影です。 |
ところが、台地は平坦ではなく、所々に浸食によってできた谷地があります。 |
写真21-03 駒込駅から東方(上野台の丘陵方面)を写した写真 (撮影日 08/05/30) |
左、緑色の電車は、田端から上野台を切り割りで乗り越えてきた山手線電車。 |
写真21-04 (撮影日 08/08/13) |
写真21-05 (撮影日 08/08/13) |
左:山手線の駒込駅横を通過する湘南新宿ラインの快速電車の先頭から第二中里踏切及び中里トンネル方面を撮しました。道路は、左側山手線を踏みきりでクロスし、右側山手貨物線はガードで上を越えています。 |
写真21-06 (撮影日 08/05/30) |
写真21-07 (撮影日 08/08/13) |
左:山手線の線路は、なんと、25/1000の急勾配でした。 |
現在山手線そのものには、トンネルはひとつもありません。ガードの下をくぐることはあっても、トンネルはないのです。
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中里トンネルを通過 |
それでは、中里トンネルの南北出口の詳細を紹介します。 |
写真21-08 (撮影日 10/01/27) |
写真21-09 (撮影日 08/10/25) |
左:電車の上の黄緑色の部分は、山手線が山手貨物線を橋梁でまたいでいる部分です。中里トンネルはその裏側にあり、入り口は見えません。駒込駅から緩い坂をえっちらこっちら歩いて、トンネルの出入り口が見えるポイントに行きました。 |
写真21-10 (撮影日 09/06/25) |
写真21-11 (撮影日 10/02/06) |
左:上の写真21-09とは反対の、トンネル北側の入り口です。この写真は、上野から大宮方面へ向かう上越新幹線、Maxとき311号の2階席からの写真です。群馬県前橋への出張の際に、ちょうどうまい具合にMaxの2階席がとれましたので、のぞき込んで撮影に成功しました。といっても、電車が通っているという具合には行きませんでした。残念です。
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写真21-12 (撮影日 08/08/13) |
写真21-13 (撮影日 12/07/05) |
左:この写真の線路右側のコンクリートの部分が、中里トンネルの上部です。この写真は、京浜東北線の上中里から田端へ向かう電車の先頭車両から撮影しました。 |
写真21-14 (撮影日 12/07/05) |
写真21-15 (撮影日 12/07/05) |
左:湘南新宿ライン電車が、京浜東北線の下をくぐるところです。直ぐ向こうに中里トンネルが見えます。 |
トンネルの位置をどう定義づけるか |
さてこのトンネルですが、東京駅からどれぐらいの距離と位置づければいいのでしょうか?ちょっと、JR路線事情に詳しい人なら、「なるほど、これは難しい」と思われるはずです。 |
写真21-16 (撮影日 08/08/13) |
写真21-17 (撮影日 08/08/09) |
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左:京浜東北線の上中里駅の北側を駅に向かって走行中の電車の先頭から撮影です。
この写真21-17は、隣の写真の 08/08/13撮影 ではなく、その4日前の 08/08/09撮影 です。 |
写真21-18 (撮影日 08/04/28) |
写真21-19 (撮影日 08/04/28) |
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左:1989年撮影の航空写真の中里トンネル部分のアップ。右下は田端駅です。
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さて、本題に戻ってトンネルの位置です。 |
写真21-20 (撮影日 12/07/06) |
写真21-21 (撮影日 12/07/06) |
この写真の撮影日は、2012年7月6日です。5日から1泊で東京出張があり、例によって、2日目の日は早朝に起きて、東京探検をおこないました。この写真の撮影は、午前5時45分頃です。(^_^) |
この表示によれば、中里トンネルは長さ222m、距離20km052mです。これは、起点駅からの距離です。これはどこからの距離でしょうか? |
写真21-22・23 (撮影日 08/05/29) |
写真21-24・25 (撮影日 12/07/05) |
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こんなことは簡単に、「山手線と山手貨物線のキロポストは同じです」といってしまえばいいのですが、確かめたくて、時間を費やしました。山手貨物線を走る湘南新宿ラインの電車に乗って、キロポストを確認しました。 |
ということで、このトンネルは、品川駅から、距離20km052mのトンネルであることが判明しました。JR的には、当たり前の話で、それでいいのですが、このページとしては、それだけでは終わりません。 |
このトンネルはいつ掘られるたのか |
最後にこのトンネルが掘られた時期を確認します。 |
以上、東京の台地と谷地の学習と山手線のトンネルの話でした。 |
【東京駅から一番近いトンネルその1 中里トンネル 参考文献一覧】
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