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碓氷峠の勾配 |
碓氷峠にアプト式鉄道が敷設された原因は、言うまでもなく群馬県側の急勾配にあります。 |
上の地図08は3D地図ソフト『カシミール』を使って描きました。『カシミール』http://www.kashmir3d.com/index.html |
普通、峠というと高くなっているところの両側が均等に下っていくというイメージがありますが、碓氷峠はそうではありません。横川方面から僅か8kmほどの間に550m以上の急坂を上り、最高点を過ぎるとほんの僅か下って軽井沢に至るという地形になっています。
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【追加写真】 |
写真04−28 横川駅と碓氷峠の山々 (撮影日 09/06/26 追加写真) |
現信越本線横川駅と信越国境の山々です。横川駅1番線から出発する電車の最後部から撮影しました。 |
勾配66.7パーミル |
写真03−08・写真03−09に映っている部分が66.7パーミルの登りです。写真03−09にはそれを示す勾配標が映っています。それと同じものが、下の写真にも映っています。 |
写真04−01 霧積川鉄橋の上流 (撮影日 09/05/04) |
横川の鉄道文化むらへ向かうトロッコ列車。機関車のそばに勾配標式が見えます。 |
写真04−02 勾配標式 (撮影日 09/05/04) |
写真04−03 勾配標式 (撮影日 09/05/04) |
これが66.7パーミルの勾配標式です。 |
66.7パーミルというのはどれぐらいの勾配なのでしょうか。タンジェントにすると、0.0667というのは、角度にでいうと3.873度になります。傾斜約4度というのは、まあそれほどの感覚ではありません。 |
その位置から見上げた岐阜県庁の写真が、次の写真です。 |
写真04−04 北664.1mから見上げた岐阜県庁 (撮影日 09/05/04) |
66.7/1000の勾配というのは、この自動車が、この位置から岐阜県庁屋上に登っていく傾斜となります。かなり急だと言うことが理解いただけるでしょうか。 |
国指定重要文化財碓氷峠の鉄道施設 |
とうげのゆ駅より先は、1997年まで利用されていた旧信越線部分はほぼそのまま保存されており、旧アプト線部分は、国指定需要文化財として整備されています。 |
上の地図は、いつも利用させていただいている、国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムの国土画像情報の写真から作成しました。1975年撮影の航空写真を使っています。 |
地図09は、東の熊ノ平駅から現在のトロッコ列車のとうげのゆ駅の間の詳細地図です。 |
かの有名な碓氷第3橋梁(メガネ橋)です |
とうげのゆ駅より先は、1997年まで利用されていた旧信越線部分はほぼそのまま保存されており、旧アプト線部分は、国指定需要文化財として整備されています。 |
写真04−05 旧碓氷第3橋梁 (撮影日 09/05/04) |
かの有名な碓氷第3橋梁です。国道18号線の旧道のすぐ脇にあります。 |
写真04−06 下からの眺めです (撮影日 09/05/04) |
下から見上げたアーチ橋です。なかなか壮観です。 |
写真04−07 メガネ橋の西の袂からの撮影 (撮影日 09/05/04) |
メガネ橋の南側部分を西の袂から見下ろして撮影しています。右端に見えるのが国道18号線旧道です。 |
写真04−08 旧信越本線説明 (撮影日 09/05/04) |
写真04−09 旧信越本線 (撮影日 09/05/04) |
この煉瓦のアーチ橋は、1963年に上流にかけられた新信越本線の2本の橋に役目を譲りました。 |
写真04−10 信越本線の複線の橋 (撮影日 09/05/04) |
かなり遠くにかかっています。長野新幹線はこの遙か向こうをトンネルで抜けています。 |
写真04−11 |
碓氷川にかかる鉄橋の航空写真です。上流(写真左上)から、旧信越本線上り線(横川方面)、下り線(軽井沢方面)、旧アプト線碓氷第3橋梁、そして国道18号線旧道です。 |
写真04−12 遊歩道 (撮影日 09/05/04) |
写真04−13 第6隧道 (撮影日 09/05/04) |
アーチ橋の上は、横川−とうげのゆ駅からつながっている遊歩道となっています。 |
旧アプト線路にあるその他の橋梁・隧道です |
一番有名な碓氷第3橋梁以外にも、たくさんの橋梁や隧道(トンネル)が往時の姿をとどめています。 |
写真04−14 第6隧道横坑(撮影日 09/05/04) |
写真04−15 第4橋梁 (撮影日 09/05/04) |
碓氷第3橋梁の西にある第6号隧道(上の写真04−13)は、長さが550mもあり、旧アプト線の中で最も長いトンネルです。このため掘削の際に、途中の横から掘り進めるための横坑が作られました。 |
写真04−16 第5橋梁 (撮影日 09/05/04) |
写真04−17 第6橋梁 (撮影日 09/05/04) |
左の第5橋梁の左手に見えるのは、第7号隧道の東側入り口です。 |
熊ノ平駅の西側から峠へかけての橋梁・隧道 |
熊ノ平駅以西は、新線は基本的には旧線を踏襲または改良して作られました。旧線のトンネルは、新線の下り線のトンネルに利用されています。ただし、旧16号隧道と第17号隧道は利用されずに残っています。(以下の地図10のの部分です。) |
上の地図は、いつも利用させていただいている、国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムの国土画像情報の写真から作成しました。1975年撮影の航空写真を使っています。 |
まずは、旧熊ノ平駅の西側に例外的に残っている、アプト時代のトンネルです。 |
写真04−18 第17隧道東口(撮影日 09/05/04) |
写真04−19 第16隧道西口(撮影日 09/05/04) |
写真04−20 第17隧東口(撮影日 09/05/04) |
写真04−21 第16隧道西口(撮影日 09/05/04) |
西側の第17号隧道は反対の西口が見えます。東側の第16号隧道の方は東口がふさがれていて見えません。 |
下の写真は、まだ信越本線が現役だった頃の熊ノ平駅跡です。熊ノ平駅は、アプト線から新線の粘着運転への切り替えに伴って廃止されました。 |
写真04−22 旧熊ノ平駅 |
写真04−23 下り第4T西口(撮影日 09/05/04) |
写真04−24 熊ノ平駅へ (撮影日 09/05/04) |
熊ノ平駅の西側にある下り第4号隧道の西口です。となりにある通行止めの道路トンネルに向こうに旧熊ノ駅跡を垣間見ることができます。 |
写真04−25 廃線の橋梁 (撮影日 09/05/04) 新下り線第4号隧道の西にある橋梁です。国道18号線旧道からすぐに上れます。 |
写真04−26 下り第5T東口(撮影日 09/05/04) |
写真04−27 上り第4T東口(撮影日 09/05/04) |
いずれも廃線となった新線のトンネルです。 |
信越本線の「碓氷線」の復活をかける方の思いは、切なるものがあります。
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【追加写真】 |
写真04−29 現在の横川駅の表示 (撮影日 09/06/26 追加写真) |
隣の駅は、東側の「にしまついだ」のみです。西側に、ふたたび、「軽井沢」または他の駅名が入る日は訪れるでしょうか? |
碓氷峠の鉄道遺跡の数々を紹介しました。 |
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