| 旅行記のメニューへ | | | 全行程目次・地図へ | | | 一つ前へ | | | 次へ | |
春の恒例の旅行はどこに・・・ | 全行程目次・地図へ | | 先頭へ | |
というわけで、奈良東大寺の恒例行事、2月堂の修二会(お水取り)の一部である、二月堂の堂上の回廊を松明が巡る儀式を拝観に行くことになりました。 |
奈良までのルート | 全行程目次・地図へ || 先頭へ | |
<訪問地とルート> | <訪問地と時間> | |||||||||||||||||||||||||||
|
この旅行の計画のポイントは、自動車を使って速戦速攻、安い費用であっとう間にお水取りを見て来るというところにあります。電車を使ってということも考えられましたが、大好きな鉄道の旅も、今回は時間と費用の点で、却下となりました。以下は費用です。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
岐阜から奈良市内までの往復の時間は、行きがゆっくり行って2時間40分、帰りは普通よりちょっぴり急いで2時間20分でした。途中、京滋バイパスの巨椋インターチェンジと京奈和道路の城陽インターチェンジの間は、高速道路・自動車専用道路がなく、国道24号線を6km(時間にして15分)ほど走らなければなりませんが、あとは快適な運転です。岐阜から奈良まで2時間半前後でいけるとは思いませんでした。 |
奈良市内の散策ルート | 全行程目次・地図へ || 先頭へ || 奈良市街図へ | |
奈良について近鉄奈良駅前で遅い昼食をとった後、かねてから行ってみたかった平城宮跡へ行きました。 |
|
発掘対象となっている部分だけでも、上の写真のようにかなりの広さです。近鉄奈良駅(地下)から大和西大寺駅までは4.4kmですから、同線線路が横切っている部分だけでも、ゆうに1km以上あるのが分かります。 |
平城宮跡 | 全行程目次・地図へ || 先頭へ || 奈良市街図へ | |
では、とても広い平城宮跡を紹介します。 |
写真01−01 兵部省の跡地にそばにある平城宮跡の建物配置の説明図です。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−02 兵部省の遺構に基づいて基礎と柱の部分を復元したものです。1辺74mの正方形の建物の敷地の中に8棟の建物がありました。北端を近鉄電車が横切ります。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−03 第一次朝堂院・大極殿跡を遠望しました。現在復元中です。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−04 平城宮跡のほぼ中央から真東を向いて撮影しました。中央の大きな屋根は東大寺大仏殿、そしてその背後の小さな屋根が今日の主役、東大寺二月堂です。もちろん背景は、若草山です。 (撮影日 09/03/07) |
平城京そのものは南北4.8km、東西4.2kmの巨大な都市です。その北部にある平城宮跡だけでも、東西1.3km、南北1kmもあります。面積は120haで、これは甲子園球場の約30倍だそうです。 |
写真01−05 復元された朱雀門(平城宮の一番南にある正面ゲート、平城京全体の一番南にある門は、かの有名な羅城門です。北側からの撮影です。)と近鉄電車。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−06 復元された朱雀門です。堂々たるものです。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−07 朱雀門の下から朝堂院、大極殿方面を臨みました。はるか向こうに、写真01−03の復元中の大極殿が見られます。近鉄電車が横切っています。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−08 朱雀門を300m程南から撮影しました。この通りが平城京のメインストリート、朱雀大路です。この幅の広さは別に駐車場として使われているからではありません。創建当時から72mの幅がありました。このメインストリートの一番南にある平城京全体の正門がかの有名な羅城門です。門の名前は平安京でも同じく羅城門となりました。後には羅生門という言い方にもなり、芥川龍之介の小説の題名にもなりました。 (撮影日 09/03/07) |
東大寺 | 全行程目次・地図へ || 先頭へ || 奈良市街図へ || 奈良公園地図へ || 東大寺地図へ | |
上の写真01−08の撮影地点のすぐ南には、県道が通っていて、真っ直ぐ東に行けば近鉄奈良駅です。バスに乗って、東大寺に向かいました。 |
|
写真01−09 大仏殿です (撮影日 09/03/07) |
写真01−10 定番の大仏様です(撮影日 09/03/07) |
写真01−11 大仏の背後にあった創建当時の東大寺の模型です。南大門・中門・大仏殿、そして左右に七重塔です。 (撮影日 09/03/07) |
二月堂へ | 全行程目次・地図へ || 先頭へ || 奈良市街図へ || 奈良公園地図へ || 東大寺地図へ | |
大仏殿は早々に拝観して、すぐに二月堂に向かいました。帰り道を考えて、大仏殿の東を北上し、裏参道から向かいました。(下の地図の「第二拝観所」の前の道です。) |
|
二月堂には16時頃到着しました。松明が灯される3時間前です。ご本尊の十一面観音様にお賽銭の価値の何倍ものお願いをしたあと、南側にある茶店でぜんざいとおにぎりをいただきました。おにぎりは修行僧が食べるものと同じ、十六雑穀でできたもので、同じく修行僧のおかずとなる味噌が具となっていました。 |
写真01−12 東大寺二月堂、下の広場からの撮影。時間は16:25、松明がともされる2時間35分前です。このあと、写真左の芝生の広場で「場所取り」をしました。 |
写真01−13 二月堂の回廊から見た東大寺大仏殿。その向こうには奈良盆地が広がり、ちょっとよく見えませんが、平城宮跡もあるはずです。上の写真01−04と逆方向からの撮影です。一番手前の屋根は二月堂参籠宿所です。(下の地図05と参照してください) (撮影日 09/03/07) |
|
待ち時間 | 全行程目次・地図へ || 先頭へ || 奈良市街図へ || 奈良公園地図へ || 東大寺地図へ | |
お水取りの松明の火の粉を浴びるのは、なんといっても二月堂下の芝生の階段状広場に陣取らなければなりません。ねらいはどの方も同じです。 |
写真01−14 16時30分 (撮影日 09/03/07) |
写真01−15 16時45分(撮影日 09/03/07) |
警備員さんの大声がひびきます。「本日はたくさんの拝観者が来られると予想されます。今は座っていていただいてかまいませんが、もう少ししたら、お立ちいただいて、北の階段の方へお詰めください。」 |
写真01−16 17時30分 (撮影日 09/03/07) |
写真01−17 18時15分 (撮影日 09/03/07) |
18時を過ぎて暗くなってくると、お堂に灯りがともり、だんだん雰囲気が出てきました。 |
そもそも修二会とは?| 全行程目次・地図へ || 奈良市街図へ || 奈良公園地図へ || 東大寺地図へ | |
待ち時間は退屈ですから、修二会の勉強をしました。 |
|
写真01−18 裏参道から二月堂へ入る手前、参籠宿所前には、使用済み松明とこれから使われる松明の両方が立てかけてありました。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−19 これは、これから使われる松明です。 (撮影日 09/03/07) |
写真01−20 竹は根付き (撮影日 09/03/07) |
写真01−21 直径10cm以上 (撮影日 09/03/07) |
松明には奉納された方の住所・名前でしょうか、ひとつひとつにいろいろ文字が書かれています。右の写真の竹が切られているのは、奉納された方でしょうか、「もって帰るから切ってください」というリクエストに、係の方が切断したからです。 |
待ちに待った松明| 全行程目次・地図へ || 奈良市街図へ || 奈良公園地図へ || 東大寺地図へ | |
午後7時。
というわけで、苦労して撮影したのが以下の写真です。前置きが長かった割には、いい写真ではありません。 |
写真01−22 これは普通の松明(撮影日 09/03/07) |
写真01−23 いよいよです(撮影日 09/03/07) |
松明堂上の前に、北の登楼(のぼりろう)を連行衆の堂上を案内する普通の松明が何度も行き来します。 |
写真01−24 登楼の上部を上がる松明 (撮影日 09/03/07) |
写真01−25 回廊の北側を進む松明 (撮影日 09/03/07) |
写真01−26 回廊北西端 (撮影日 09/03/07) |
写真01−27 回廊北西端 (撮影日 09/03/07) |
回廊の北西端に来た松明は、少し間をおいて上げ下げされます。そのたびに松明の中に空気が入って、火勢が上がります。火の粉が猛烈に飛んで、拝観者からは大歓声です。私たちがいたところまでは、火の粉はとんできませんでした。蛮勇をふるってもう少し前に行けばよかったです。(その場合は、写真は無理でしょう。) |
写真01−28 回廊北西端 (撮影日 09/03/07) |
写真01−29 回廊北西端 (撮影日 09/03/07) |
写真01−30 回廊の西側を進む松明 (撮影日 09/03/07) |
写真01−31 回廊の西側を進む松明 (撮影日 09/03/07) |
回廊の西側を進む松明です。
もう一つは、長い間露光すると、全体が明るくなってしまい、火の流れがぼやけてしまいます。よく報道写真で見る、「回廊を流れる火」というのは、もう少し離れたところから望遠で狙わないとうまく撮影できないことが分かりました。 |
写真01−32 回廊の西側を進む松明 (撮影日 09/03/07) |
写真01−33 回廊の西側を進む松明 (撮影日 09/03/07) |
この日は、10本の松明が上堂しました。もちろん上の写真群は、そのすべてをくり返し狙った何十枚もの写真のうちの、比較的うまく取れたものです。 |
| 一つ前に戻る | | | 次へ進む | |