クイズ世界史その７−６　ヨーロッパの誕生６

710　鉄道の発明に関する正確な事実は？　　　　　　　　　　　　　　　　｜　問題編へ　｜　　　

　世界史の教科書や資料、及び旅の本には次のように書かれています。

【引用文献】

佐藤次高・木村靖二・岸本美緒・青木康・水島司・橋場弦著『詳説世界史』（山川出版　２００６年教科書センター配布見本版）

佐藤次高・木村靖二・岸本美緒・青木康・水島司・橋場弦・鈴木敏彦著『改訂版高校世界史Ｂ』（山川出版　２００６年教科書センター配布見本版）

尾形勇・後藤明・桜井由躬雄・福井憲彦・本村凌二・山本秀行・西浜吉晴著『世界史Ｂ』（東京書籍　２００６年教科書センター配布見本版）　

鶴見尚弘・遅塚忠躬・小島淑男・太田幸男・相田洋・松本宣郎・木畑洋一・深見純生・三好章・江川ひかり・桂正人・小林共明・小川幸司著『世界史Ｂ新訂版』（実教出版　２００６年教科書センター配布見本版）

ダイヤモンド社地球の歩き方編集室編『地球の歩き方　ｂｙ ＴＲＡＩＮ イギリス鉄道の旅』（ダイヤモンド社　２００４年） 

　これを見ると、まず、蒸気機関車に発明に関して、教科書に掲載してあるスティーブンソンと、Fの旅の案内本にあるリチャード･トレヴィシックと二人の名が上がっています。
　結論から言えば、イギリス本国も含めて、日本以外の常識では、蒸気機関車の発明者は、リチャード･トレヴィシックです。
　また、スティーブンソンの業績も、表記がまちまちで、たとえば、「最初の鉄道の開通」と言った場合は、ストックトン・ダーリントン間鉄道なのか、リヴァプール･マンチェスター間鉄道なのか、明確ではありません。
　これも簡単に結論を言えば、近代鉄道の定義に基づく最初の本格的な鉄道の開通は、リヴァプール・マンチェスター間の鉄道となります。
　詳しい解説は、→「マンチェスター・ロンドン研修記７　鉄道もマンチェスター」、及び「同８　リヴァプール・マンチェスター鉄道」にを参照してください。