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海の魅力2、太地のクジラ | ||||||||
海の幸 | ||||||||
南紀といえば、海の幸も魅力です。
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生鮮まぐろの漁港別水揚げ量順位(「平成14年水産物流統計年報」)から |
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勝浦漁港のマグロ 那智勝浦漁港の魚市場。 |
12時半頃、新宮に到着。
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「十二社」寿司店、新宮駅のすぐ隣です。 |
寿司定食。1600円 |
十二社巻。1400円 |
サンマ寿司。750円 |
「十二社」寿司店のすぐ脇には踏切があり、新宮駅構内が一望できます。普通電車一編成(青色)と、京都からやって来た特急オーシャンアロー号(真ん中)、名古屋からやって来たワイドビュー南紀号(右)。新宮は、京都・大阪、名古屋のどちらからも遠いところです。 |
雑誌の紹介に違わずおいしい寿司料理でした。 |
太地(たいじ)のクジラ |
さてさて、南紀の海の幸といえば、マグロもカツオもおいしいですが、ここならではの話題といえば、やはり太地のクジラ漁です。
とんちんかんな会話に、お店の美人奥様が助太刀です。
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これはこれは、大きな誤解をしていました。不勉強でした。早速くじら博物館で勉強しなければいけません。 |
くじら博物館 |
那智勝浦から自動車で15分ほどの距離のところに、太地町の太地くじら博物館があります。クジラに関する大規模な博物館はもちろんここが日本で唯一です。
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クジラの種類 現在確認されているクジラは、世界に83種類あります。
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これが、ヒゲクジラの口の中の模型です。上あごに生えているのがクジラのヒゲです。歯ブラシの大きなものを考えていただければ概ね当たっています。 |
これは本物のクジラのヒゲを使って、生えている様子を再現したもの。 |
クジラの種類によって、ヒゲの形や大きさもまちまちです。 |
※実は、私は、現物教材としてこのクジラのヒゲを所有しています。 |
クジラ肉の正規の流通 国際捕鯨委員会(IWC)の提案によって、1982年以降は、商業捕鯨モラトリアム(クジラ資源回復までの間、一時的に商業捕鯨を停止)が実施され、南氷洋のシロナガスクジラなど捕獲を始め、「商業捕鯨の停止」措置がなされ、現在まで続いています。
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「平頭銛の話」 | ||
太地の話の最後に、「平頭銛(へいとうもり)の話」を掲載します。
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懐かしい教科書です。同世代の方は覚えておられますか? |
太地くじら博物館のすぐそばにある、捕鯨船資料館「太地くじら浜公園」 |
第11京丸の舳先にある捕鯨砲。 |
東京大学の教授であった平田博士は、1951年、捕鯨船第1太平丸に乗船して、宮城県沖に出漁しました。 |
このことをしっかり理解するには、まず、クジラの泳ぐ状態の認識が必要です。 |
しかし、捕鯨の専門家たちは、この銛を使うことについて、不安を表明しました。いくら水中を直進しても、もう一つ問題があったからです。
この心配も、まったく杞憂に終わりました。 |
太地くじら博物館内にある平頭銛 |
さてさて、南紀の海の話、太地のくじら博物館の話は、これで終わりです。 |
<このページで予習・復習に使った参考文献です。> |
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※ |
小松正之著『クジラとの歴史と科学』(ごま書房 2003年) |
二野瓶徳夫著『日本漁業近代史』(平凡社 1999年) |
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小山靖憲・笠原正夫編『街道の日本史36 南紀と熊野古道』(吉川弘文館 2003年) |
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