今はすっかり有名となった「ラスト・サムライ」ですが、実は、私がこの映画に特に強く興味を持ったのは、2003年の9月に、アイオワに住むアメリカ人の友人スティーブから次の内容のメールをもらったからです。
「ハリウッドが日本の武士道をテーマにした映画を作ったとのことだ。主演はトム・クルーズ。妻と娘のヒラリーは、是非見に行きたいと言っている。日本では、どんなタイトルでいつから公開されるのだろう。」
その9月にはちょうどトム・クルーズが来日し、日米の俳優による共同記者会見が開かれたばかりでしたから、スティーブにはその様子を説明するメールを送りました。
そして、映画のタイトルが「THE LAST SAMURAI」で、明治時代になってからの武士の反乱を描いたものであることを伝えました。
実はスティーブはアイオワで剣道を習ったことがあり、剣術や武士については、普通のアメリカ人とは違って知識があり、また強い興味を持っているのです。
1992年に来日したときは、岐阜市の加納高校という学校を訪問し、剣道部の生徒と試合をしたほどです。
※スティーブや私の相互研修の話をご存じない方は「1992年の研修」をご覧ください。
メールではまた、セオドア・ルーズベルト大統領と新渡戸稲造の著書「武士道」の話を説明し、アメリカで発行されている「アメリカ版武士道」を紹介しました。
※セオドア・ルーズベルト大統領と新渡戸稲造の「武士道」の話はこちらに説明しています。
クイズ「アメリカの独立・発展1」、現物教材「武士道」
したがって、彼は十分な予備知識を持って、「ラスト・サムライ」を見るはずであり、その結果として、どんな感想を持つのかは、私にとっても興味深いものでした。
ちょっと脱線です。
スティーブの家の航空写真が届きましたので、掲載します。 |