二つの世界大戦その5
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<解説編>
 

1006 連合国軍のドイツ本土爆撃によって投下された爆弾の量はどれぐらいでしょうか?     | 問題編へ |

 1944年から翌1945年までの約1年間にアメリカ陸軍航空団のB29爆撃機は、延べ2万6000機が出撃して、投下した爆弾・焼夷弾の量は、15万5000トンでした。
 ドイツの場合は、どうだったのでしょうか?
 日本への投弾量より多いでしょうか、少ないでしょうか?
 
 答えは、下の黒板に触れてください。


  ※黒板の上にマウスを置くと、正解が現れます。

 これは世界史クイズですから、この質問で、正解が日本への投下爆弾焼夷弾量よりも少なかったら、話になりません。
 その辺は、先が読めた方でも、こんなに多い量だったと想像できましたでしょうか?
  ※この数字は、次の文献によっています。
   大内建二著『ドイツ本土戦略爆撃 都市はすべて壊滅状態となった』(光人社NF文庫 2006年)P4−5

 さて、この詳しい説明は、→旅行記「マンチェスタ・ロンドン研修記13 イギリス空軍博物館 ドイツ本土爆撃に掲載します。そちらをご覧ください。私が、2010年11月にイギリス・ロンドン市内の
イギリス空軍博物館を見学して学習したことと、その後いろいろ調査したことを中心に記述したものです。


  余談ですが、連合国軍のドイツ本土爆撃をテーマにした映画と言えば、古くは、二十世紀フォックス映画会社製作の「頭上の敵機」です。
 これは原題名を「
12 o’clock high」と言います。この原題の意味は、軍隊用語で「12時方向上空(前方直上方に敵機)」という意味です。イギリスに進出してドイツ爆撃を行ったアメリカ陸軍爆撃航空団の物語です。製作は1949年で、主演はグレゴリー・ペックです。
 この作品は、1964年からTV映画化され、私自身は、このTVは小学生の時に見た記憶があります。
 また、比較的新しいものとしては、1990年のワーナー・ブラザーズ映画「
メンフィス・ベル」があります。
 これは、1942年からイギリスに派遣されたアメリカ陸軍第8航空団では、25回の爆撃に従事した隊員は本国へ帰還できるというルールがあり、それを達成したメンフィス・ベル号の最後の出撃を描いた物語です。
 この二つは、ドイツ本土爆撃を描いてはいますが、いずれもアメリカ陸軍航空隊を描いたもので、イギリス空軍を描いたものではありません。
 そういう意味では、
イギリス空軍博物館の展示は、日本ではあまり知られていない内容となります。


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