余談ですが、連合国軍のドイツ本土爆撃をテーマにした映画と言えば、古くは、二十世紀フォックス映画会社製作の「頭上の敵機」です。
これは原題名を「12 o’clock high」と言います。この原題の意味は、軍隊用語で「12時方向上空(前方直上方に敵機)」という意味です。イギリスに進出してドイツ爆撃を行ったアメリカ陸軍爆撃航空団の物語です。製作は1949年で、主演はグレゴリー・ペックです。
この作品は、1964年からTV映画化され、私自身は、このTVは小学生の時に見た記憶があります。
また、比較的新しいものとしては、1990年のワーナー・ブラザーズ映画「メンフィス・ベル」があります。
これは、1942年からイギリスに派遣されたアメリカ陸軍第8航空団では、25回の爆撃に従事した隊員は本国へ帰還できるというルールがあり、それを達成したメンフィス・ベル号の最後の出撃を描いた物語です。
この二つは、ドイツ本土爆撃を描いてはいますが、いずれもアメリカ陸軍航空隊を描いたもので、イギリス空軍を描いたものではありません。
そういう意味では、イギリス空軍博物館の展示は、日本ではあまり知られていない内容となります。
|