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江戸時代の生活について確認する1 |
授業で扱う江戸時代の生活について確認します。 |
火打ち石について 05/05/01作成 05/09/24修正 |
「切り火」についての原理、使い方の誤解 目次へ |
次の写真は、「火打ち石」の写真です。 |
火打ち石は、関東では、常陸産の瑪瑙(メノウ)が「水戸火打ち」として人気があり、また、関西では、京都は鞍馬産の灰青色のチャートが使われました。しかし、火打ち石を両手に持って、カチカチやっても、火花は出ません。 |
もし、右の写真のように、この石を二つたたいて火花を出すという使い方を思い起こされたとしたら、それがここで言う誤解です。 |
正しい「切り火」の出し方 目次へ |
では、正しい切り火の出し方はどうするのか?次にそれを説明します。 |
先の火打ち石を二つぶつける方法が間違っていることは、普通に100円ライターの着火の原理を考えてみればわかります。 |
この3枚の写真が、切り火の正しい道具と使い方です。 |
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「火打ち石」という言葉は現在に伝えられているのに、「火打ち金」という言葉は、あまり伝わっていません。その理由について、国立教育研究所に勤務され理科の先生として楽しい授業を開発され続けられた板倉聖宣先生は、次のように分析しておられます。
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火打ち石での着火 目次へ |
さて、次は、誤解の2つ目の説明です。 |
左の写真をご覧ください。 |
火打ち金を火打ち石の角に当てて削るようなつもりで振り下ろすと、火花が発生します。 |
火口に火花が落ちればしめたもの。 |
次は、火種を炎にする過程に移ります。この作業は、縄文時代人なら、なかなか苦労するところです。 |
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このため、30秒もフーフーすれば、すぐに付け木に着火して炎が出ます。この方法で、発火させるのにどのくらいの熟練が必要か? |
火については、他に以下の2カ所でも説明しています。
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最後に、道具一式の紹介 目次へ |
ここで使用した道具は、もちろん自家製ではなく、現在も発火道具として販売されているものです。 |
この詰め合わせセット?で、3990円です。ちょっと高いのが難点ですが、うまくいくことは請け合いです。 |
火打ち石 | 火打ち金(ひうちがね) | 火口(ほぐち) | 付け木とロウソク |
吉井本家さんのサイトはこちらです。 |
【追加1】 火打ち石画像、難しい学問の場で活躍(05/09/24)記述 |
【追加2】 火打ち石の原石 送ってもらいました。(05/09/24)記述 |
奥久慈産の赤メノウです。 |
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左上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、茨城県北部地方の地図です。 |
茨城県の「奥久慈」地方というのは、県の北部久慈川の上流部で、福島県・栃木県と接する地域のことです。 |
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