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各地の鉄道あれこれ04
 全国各地の鉄道の話題あれこれについて紹介します。

 東京駅と踏切5題 その408/07/06掲載 08/08/17,11/16補足・追加記述

 実は山手線の内側に二つの踏切があります【追加】すぐ外側にも一つ踏切があります

 東京駅と踏切シリーズの続きです。
 前のページで説明した、駒込駅と田端駅の間の
第二中里踏切は、山手線唯一の踏切でかつ東京駅から電車に乗った場合に通過する最も近い踏切です。
 それはそれで間違いがないのですが、実は
山手線の内側のJR線に、あと二つ踏切があります。これが「東京駅と踏切」という点では、ちゃんと意味がある踏切になります。 

 【追加補足1】08/08/17 
 このページは2008年7月9日に新規掲載しました。その後、夏休み中に新しく取材したことをまとめて、2008年8月17日に補足・追加記述を行いました。山手貨物線とその線路を走っている埼京線・新宿湘南ラインについてです。

追加部分はこちらです。↓

 【追加補足2】08/11/16 
 山手貨物線の踏切については、合計3カ所あることを確認しました。本文で2カ所、2008年10月25日の追加取材をもとに、11月16日に補足・追加記述を行いました。

追加部分はこちらです。↓

| 東京駅と踏切5題その1の地図01へ | 

 山手線の内側を横断する中央線に踏切は・・・

 上で山手線の内側と書きましたが、山手線の内側には地下鉄を除くと、秋葉原・神田と代々木・新宿を結ぶ中央線しか走っていません。
 東京の人にとっては当たり前ですが、それ以外の方のためにお話しすると、例の
神田川の川沿いにお茶の水駅・水道橋駅などがあるあの路線です。

 写真04−01  昌平橋から聖橋方面                  (撮影日 07/05/25)

 東京駅を出て神田駅で山手線から別れた中央線は、90度西に方向を変えて山手環状の真ん中に入り込みます。そして、両国橋から浅草橋を経て秋葉原を過ぎてやって来た総武線と合流します。写真04−01はその合流点を撮影したものです。左のオレンジの電車が中央線で、中央の大きなガードが総武線です。
 下を流れる川は
神田川で、隅田川との合流点から1kmほど遡った所です。
 はるか上流の青い鉄橋の上を渡っているのは地下鉄は、赤い帯の地下鉄、つま
東京メトロ丸ノ内線の電車です。そして、その丸ノ内線地下鉄の上の橋が、聖橋(ひじりばし)です。
 この写真は、2007年5月25日早朝の撮影です。
 この日も東京出張で、今年と同じ朝5時代にホテルを出て土砂降りの雨の早朝を撮影行脚しました。(右角にコンビニで買った傘の一部が映っています。(--;))

 この中央線・総武線・地下鉄丸ノ内線の撮影ポイントは、男の子なら小さい時に「鉄道の絵本」や「写真」で絶対見たことのある超有名な場所であり、「そんな夢みたいな所があるのなら行ってみたいなー」、と強く思っていた所です。いわば懐かしいシーンです。

 写真04−02 聖橋からお茶ノ水駅・総武線中央線合流ポイント方面を撮影   (撮影日 07/06/13)

 上の写真04−01とは反対に聖橋(ひじりばし)から、右手のお茶ノ水駅や総武線中央線の合流点方面を撮影したものです。右手の駅の止まっているのはオレンジ色の中央線快速電車、下の青色の鉄橋を渡って再び地下に潜ろうとしている赤い帯の電車は地下鉄丸ノ内線、そして、はるか下流の緑色の鉄橋を渡ってこちらに向かってくる黄色の電車が、総武線から中央線に入る各駅停車の電車です。


 写真を二つも使ってお茶の水駅周辺の説明をしました。
 2007年に撮影してから1年以上を発表を控えていた写真です。ついに我慢しきれなくなって、ちょい役で出してしまいました。いつかは、この
御茶ノ水駅や聖橋の特集をしたいですね。

 さてさて、山手線の内側といえば
神田・秋葉原から新宿までの中央線しかありません。
 この神田川や外堀をに沿って走り代々木から山手線に合流する中央線のこの部分には、実は踏切はいっさいありません。
 
 では山手線の内側にある踏切とは、一体どこにあるのでしょうか?


上の地図は、NASAのWorld Wind( NASA World Wind http://worldwind.arc.nasa.gov/index.html)の写真から作製しました。下の地図03も同じです。


| 東京駅と踏切5題その1の地図01へ | 
 ではその踏切は一体どこに?

 実は、これまでの説明に、手品師の「タネも仕掛けもありません」が嘘のように、ちょっとだけ嘘が含まれています。
 山手線の内側には、中央線以外にもう1本JRの路線が走っています。
 下の写真をご覧ください。このシリーズ「東京駅と踏切5題」のその2の
第二中里踏切で掲載した駒込駅の写真と説明です。


 写真02−10  湘南新宿ライン                         (撮影日 08/05/30)

 ホームを挟んでいる2本の線路は、もちろん山手線の上下線です。
 白い特急電車が走っている線路は、もともとは
山手線の貨物線(山手貨物線)です。現在は、大宮と横浜方面を結ぶ湘南新宿ラインや、成田空港と新宿方面を結ぶ特急電車が走っています。

 湘南新宿ラインを走る電車のうち、左端は普通電車です。緑−オレンジ−緑の配色のラインです。
 駅の左手を通過中の特急電車は、新宿と日光方面を東武鉄道経由で結んでいる
特急日光用の車両、485系改造型です。東武鉄道の特急スペーシアに配慮して、白とオレンジの同じ色調となっています。
 この車両はこれから始発駅の新宿へ行って、「
日光1号」として、宇都宮線を北上し、大宮と小山の中間にある栗橋駅で東武鉄道線に渡って、東武日光へ向かいます。    


 つまり、緑色のラインの電車が走る狭い意味での山手線の内側に、もう1本山手貨物線が走っていて、少なくとも湘南新宿ラインとして利用されています。もしこの線路に踏切があれば、「山手線の内側に踏切がある」と表現してもいいことになりますまいか。

 下の写真の踏切がそれです。 

 
 高架上を
山手線内回りの電車が走っています。その下の地表面に複線線路が通っており、そこに踏切があります。

 これが
山手線の内側にある踏切です。
 この写真は、前のページの写真03−04と同じように、友人に撮影してきてもらったものです。そのため、ちょっとピントが電車からずれていたり、写真のテーマが異なっていたりしますが、お許しください。このページの写真で、撮影日が08/06/25 のものはすべて友人の撮影によるものです。
 
 いくらついでだったとはいえ、いろいろな注文に応じて踏切や電車の写真を取ってもらって感謝です。

 写真04−03  山手線の内側にある踏切その1          (撮影日 08/06/25)

 山手貨物線は、北は田端(正確には駒込駅との中間)から、南は品川駅まで、池袋・新宿・渋谷と山手線の西半分に平行して通っています。さてこの踏切は、そのうちのどこの部分にあるのでしょうか。

 
 上の写真より少し引いて撮影した写真です。
 
 この写真のポイントは、一番右に映っている、カーブしていく高架線です。
 位置関係からいうと、ここまで山手線と平行してきて、ここから急カーブを描いて、離れていく高架線です。

 写真04−04  山手線の内側にある踏切その2全体像          (撮影日 08/06/25)

 
 踏切の中央から撮影した北側の写真です。上の写真の高架線の下をくぐる、山手貨物線です。
 そびえ立つのはNTTドコモのタワーです。

 本当ならこの高架上を走る電車の写真があるとちゃんとストーリーになるのですが、撮し手の友人が余り電車に興味のない方でしたので、通過する電車はありません。(^_^)

 実はここはお茶の水方面から来た
中央線が、山手線代々木駅手前で合流する部分です。
 

 写真04−05  山手線の内側にある踏切その3高架線          (撮影日 08/06/25)
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 代々木駅そば、中央線高架の南の青山街道踏切です

 この踏切は、山手線代々木駅のそばにある「青山街道踏切」です。この区間では山手貨物線を利用する電車は、湘南新宿ラインだけではなく、大宮−赤羽−池袋−新宿−渋谷−大崎を結ぶ、埼京線も走っています。 



写真04−06
  
 
青山街道踏切標識。9K789Mとは、もちろん、起点の品川駅からの距離です。 撮影日 08/06/25)

写真04−07  
 通過する
湘南新宿ライン電車。山手線高架下からの撮影です。(撮影日 08/06/25)


 この踏切の位置は、地図に示すと次のようになります。 

 地図03 山手線における踏切の位置

 地図04 代々木駅付近拡大図
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 もうひとつ、代々木駅そば、中央線高架の北には厩道踏切があります

 上の地図をもう一度ご覧ください。実は、代々木駅のそばには、より駅に近いところに、もう一つの踏切があります。名前は、厩道(うまやみち)踏切です。9K883Mです。


 写真04−08         (撮影日 08/06/25)

 写真04−09         (撮影日 08/06/25)

 高架の上は、手前(東側)がオレンジ色の電車の中央線、向こう側(西側)が山手線です。


 写真04−09            (撮影日 08/06/25)
 青と緑のラインの埼京線電車が通過します。

写真04−10  厩道踏切北側(撮影日 08/06/25)
 
厩道踏切から代々木駅方面を撮影したものです。山手貨物線(埼京線・湘南新宿ライン)には「代々木駅」はありません。側線があるため、線路が3本となっています。

写真04−11
  厩道踏切南側(撮影日 08/06/25)
 
厩道踏切から駅と反対方向を撮影したもの。高架線は中央線です。側線が合流して、普通の複線になります。高架の向こうに青山街道踏切があります。

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 開かずの踏切

 この代々木駅の周辺の二つの踏切については、歩行者・自転車のみの踏切である東海道線の品川道踏切や住宅街にある山手線の第二中里踏切とは違い、駅のそばの繁華街にあるため、「開かずの踏切」に対する住民の不満があり、「代々木駅周辺まちづくり協議会」「埼京線踏切問題連絡協議会」による、踏切廃止・高架促進の運動がなされています。


写真04−12  高架促進看板 (撮影日 08/06/25)

写真04−13
 高架促進垂れ幕 (撮影日 08/06/25)
 代々木駅周辺の踏切に対して、その周辺にある「高架促進」の訴え。
 

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 青山街道踏切と厩道踏切の意義

 さて、この青山街道踏切厩道踏切ですが、一体どういう意義があるのでしょうか。
 
品川道踏切東海道線No.1でしたし、第二中里踏切は、山手線唯一の踏切でした。この踏切は、山手線の内側にある踏切なんですが、もう一つ意義があります。

 実は、
JR線の電車が通る踏切としては、東京駅から特別な電車に乗って通ることができる直線距離で一番近い踏切なのです。
 上の地図↑で確認ください。この踏切の位置は、山手線における東京駅の真向かいにあたります。距離は東京駅からおよそ
5800mです。ちなみに、東京駅−品川道踏切の直線距離は約8860m、また東京駅−第二中里踏切のそれは、6720mとなっています。
 それが何なんだといわれたらそれまでですが・・・。(^_^)

 ※

 踏切と駅との距離は、3Dソフト「カシミール」の測定機能を使って測りました。測定の際の東京駅の起点は、駅の中央部分としてあります。

 ※

 詳しい方がご批判されるといけないので、ここでいう「東京駅から特別な電車に乗って」の「特別な電車」はどの電車を指すのかについて、下の写真04−30に補足説明↓があります。

 これで、3つ目の踏切の話を終わります。まだあと二つあります。続きます。

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 【追加部分】2008年8月17日に追加した部分です。

 写真04−03の解説でことわったとおり、上の説明は踏切そのものに行かずに作ってしまいました。
 これでは「仁義」に反します。
 そこで、2008年8月13日、東京へ出かけたついでに、今まで乗ったことがなかった、
埼京線(山手線と平行して走る山手貨物線を通って、大崎−渋谷−新宿−池袋−赤羽を結んで埼玉県にいたる)の電車に乗って、補足の写真を撮影してきました。 山手線の南端の駅、大崎駅から北西端の池袋駅まで、以下は先頭車両からの撮影です。


 写真04−14            (撮影日 08/08/13)

 JR埼京線大崎駅の出発時の様子です。埼京線(山手貨物線の線路)は山手線に平行して走りますが、山手線との位置関係は微妙に変化し、それによって、山手線にはない踏切が「出現」します。
 
大崎駅における両線は、山手線の外側を埼京線が走るという位置関係です。


 写真04−15            (撮影日 08/08/13)

 高架上を五反田駅に近づきます。山手線との位置関係は、大崎と同じで、外側を埼京線が走ります。駅の上には、東急池上線の五反田駅です。

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 写真04−16            (撮影日 08/08/13)

 五反田駅の次の目黒駅を過ぎると埼京線(山手貨物線)の方が、下に下がって写真右の高架を行く山手線とは段差が付いてきました。すると前方に高架橋が・・・・。


 写真04−17            (撮影日 08/08/13)

 目黒恵比寿の中間点からやや目黒よりのこの地点で、山手線が埼京線を跨いで、位置関係が代わります。ここから、埼京線が山手線の内側を走ります。
 ところで、この高架橋のそばにも、踏切があります。踏切の名前はまだ確かめてありません。宿題です。
 
【補足】08/11/16追加記述 この踏切は長者丸踏切でした。このページの一番下に補足をつけました。↓

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 写真04−18            (撮影日 08/08/13)

 山手線の下をくぐって、埼京線は恵比寿駅の南で山手線の内側に入ります。奥は恵比寿駅周辺のビル郡です。その手前の青と白の橋は、狩人や山川豊の歌で有名な「アメリカ橋」です。


 写真04−19            (撮影日 08/08/13)

 渋谷駅を過ぎると左手に豊かな緑が迫ります。明治神宮(写真左手)の森です。埼京線と山手線は同じ平面で、森や道路の少し下を走ります。写真の山手線電車が止まっている駅は原宿駅です。


 写真04−20            (撮影日 08/08/13)

 原宿駅を過ぎ少し北に進むと、右手に皇室の専用ホームがあります。皇室専用列車(お召し列車)に乗車される際に利用されるホームです。


 写真04−21            (撮影日 08/08/13)

 原宿を過ぎて神宮の森と離れると、山手貨物線(埼京線)の方が、またまた地上に降りはじめます。写真の左側が山手線の内回り電車です。奥に見える駅は新宿の手前(南)の代々木駅です。


 写真04−22            (撮影日 08/08/13)

 山手貨物線が平地に下りた理由は、この前方に見える緑色のガード、中央線の線路の下をくぐるためです。東京駅から出発して山手線神田駅の北で別れた中央線は、お茶の水から山手線のサークルの真ん中を横切って、ここ代々木でもう一度山手線と平行し、一つ先の新宿駅で別れて、西方へ向かいます。
 その中央線の高架橋の前後に、上で説明した二つの踏切が設置されています。
 写真手前が
青山街道踏切、高架橋の向こうが厩道踏切です。


 写真04−23            (撮影日 08/08/13)

 中央線の高架橋の真下からの撮影です。映っているのは厩道踏切です。前方に見えるのは新宿駅です。


 写真04−24            (撮影日 08/08/13)

 新宿駅に入ります。左手の赤い電車は成田エクスプレスです。下の写真04−30でちょっと説明します。


 大崎から新宿までレポートしました。これで、このページの本題のJR線の電車が通る踏切としては、東京駅から直線距離で一番近い踏切青山街道踏切厩道踏切がどのような状態で存在している踏切かご理解いただけたと思います。
 これで本題に関する追加は終わりです。
 以下は、埼京線で池袋まで行った際の、オマケの部分です。


 まずは、埼京線電車の美しい全体像です。

 写真04−25            (撮影日 08/08/13)

 大宮行きの電車の最後尾です。


 写真04−26            (撮影日 08/08/13)

 池袋駅のホームから撮影した回送電車です。


 写真04−27            (撮影日 08/08/13)

 新宿を出て池袋に向かう埼京線です。右の黄色い電車は、西武鉄道新宿線です。次の高田馬場駅まで平行して走ります。


 写真04−28            (撮影日 08/08/13)

 遠くに池袋駅が見えます。手前の白い電車の高架線は、西武鉄道池袋線です。


 写真04−29            (撮影日 08/08/13)

 池袋駅埼京線・湘南新宿ラインのホームです。右は大宮方面行き、左側は新宿・池袋・大崎方面行きです。
 左のホームには面白い名前の特急電車がやってきました。「
おはようとちぎ」号です。東北線黒磯を07:52に出発し、09:58池袋着、10:04終点新宿着です。分かりやすい名前の特急電車です。

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 写真04−30            (撮影日 08/08/13)

 同じく池袋駅の埼京線・湘南新宿ラインのホームです。成田エクスプレス6号がやって来ました。
 この特急電車は、08:52に成田空港駅を出発し、総武線を経て東京地下駅に09:52着。横須賀線から大崎駅で埼京線・湘南新宿ラインに入って、この終着池袋に10:27着です。

 細かなことにこだわってすみませんが、このページで紹介している二つの踏切、
青山街道踏切と厩道踏切は、東京駅から特別な電車に乗って通過できる直線距離で一番近い踏切と紹介しました。
 特別な電車とことわったのは、通常の埼京線や湘南新宿ラインの電車は東京駅には入って来ないからです。
 したがって、この
成田エクスプレスこそが、その特別な電車ということになります。東京駅地下駅から20分ほどで、両踏切を通過します。


 写真04−31            (撮影日 08/08/13)

 池袋駅のホームの北端です。山手貨物線は中央のガードの下をくぐって、大塚・巣鴨・駒込方面へ向かいます。


 さて、この【追加部分】では、大崎駅から池袋駅まで、埼京線(山手貨物線)について、レポートしてきました。山手線の本線貨物線が微妙に位置関係が代わり、貨物線が平地に下りたところに3カ所の踏切があることがご理解いただけたでしょうか。

 その内の二つ、代々木駅南の中央線高架下の南北にある
青山街道踏切と厩道踏切が、東京駅から特別な電車に乗って通ることができる直線距離にして東京駅から一番近い踏切です。
 しかし、この踏切は、東京駅からは
時間的にはあまり近くはありません。成田エクスプレスでも、東京地下駅から品川−新宿と20分ほどかかります。また、普通の電車では、東京駅から向かうとなると、中央線で新宿まで行き、そこから埼京線・湘南新宿ラインの電車に乗り換えなければなりません。

 実は、
時間的にはもっと近いところに、「東京駅から一番近い」踏切があります。
 「東京駅と踏切5題」は、まだまだ続きます。

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 【追加部分U】2008年11月16日に追加した部分です。長者丸踏切でした。

 写真04−22ので走行中の先頭車両から撮影した踏切、山手線と山手貨物線が交差するすぐ南にある踏切は、長者丸踏切でした。ここは、目黒駅と恵比寿駅の中間ですが、このあたりは港区の北西端にあたり、住居表示は港区長者丸です。


 写真04−32 上大崎新橋から(撮影日 08/10/25)

 写真04−33         (撮影日 08/10/25)

 目黒駅北の高架橋(上大崎新橋)から見ると、それまで内側(東側)を通っていた山手線が次第に坂を上って(写真04−32)、隣の山手貨物線を跨ぐところがあります。跨ぐ高架線路の手前に長者丸踏切があります。写真04−33では、山手線電車が山手貨物線を跨いでいます。

 写真04−34         (撮影日 08/10/25)

 写真04−35         (撮影日 08/10/25)

 写真04−34では、新宿湘南ラインの電車がその踏切を通過中です。
 写真04−35は跨いでいる部分をそれまでの写真とは反対の北側から撮影したものです。踏切は写真では見えませんが、高架橋の向こう側にあります。

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 写真04−36                                  (撮影日 08/10/25)

 これが長者丸踏切です。「No.1 4K606m」の表示があります。品川駅を起点としている山手貨物線のNo1の踏切です。距離は、品川駅から4K606mです。
 右手の黄色い鉄の構造物で分かるように、自動車は通れない、歩行者・自転車専用の踏切です。この踏切には渋滞がありませんから、反対運動とかもないと思われますし、東京都の改善(高架化など)対象の踏切にもなっていません。おそらくはずっと生き残る踏切です。
 通過する電車は、横浜発東武日光行きの土日運行の特急電車日光83号です。東北線栗橋から、東武鉄道に入ります。


 この長者丸踏切は、この東京駅と踏切シリーズの中では、特別な位置づけはできない踏切です。強いて言えば、東京駅から特急成田エクスプレスに乗車すると、最初に通過する踏切と言うことになります。(苦しい説明(--;))

 写真04−37                                  (撮影日 08/10/25)

 長者丸踏切を通過する成田エクスプレス2号。
 成田空港駅を07:42に出発し、東京駅を09:04に通過し、終着の新宿駅着(09:28)までもう少しです。(左右にあるぼやけた蔭のような部分は、フェンスの網が写ってしまっているからです。あしからず。)

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 写真04−38 長者丸踏切から目黒駅を臨む            (撮影日 08/10/25)

 長者丸踏切から目黒駅方面を撮影しました。自動車が通らない踏切の場合は、列車が通過した後、遮断機が上がれば安心して遠ざかっていく列車の撮影ができます。
 遠方のシルエットの列車は、目黒駅を通過中の電車です。ただし埼京線や新宿湘南ラインの通常の電車ではありません。屋根の部分が妙に丸くなっているのがお分かりでしょうか?
 この電車は、池袋09:18発、
伊豆急下田行きの特急スーパービュー踊り子3号です。伊豆下田と東京を結ぶ踊り子号は、普通の電車は東京駅発です。しかし、踊り子号の一部は、新宿・池袋・大宮発となっており、東京・品川方面へは向かわずに、山手貨物線から大崎駅の南で横須賀線へ入って、直接横浜へ向かいます。

写真04−39 踊り子号(撮影日 08/10/25)
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 写真04−40踏切の東側から(撮影日 08/10/25)

 写真04−41踏切部分のアップ(撮影日 08/10/25)
写真04−42 目黒道の表示(撮影日 08/10/25)
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 この踏切を通っている道はどんな道かといえば、由緒ある道の一つです。高架下の壁面には、写真04−42の表示がなされています。「目黒道架道橋」と読めます。
 この
目黒道とは何でしょうか?
 目黒駅の西には、有名な
目黒不動尊(瀧泉寺)があります。この寺院は江戸時代から庶民の信仰を集めており、そこへ詣でるための参詣道がたくさんありました。この高架下の道路は、赤坂・六本木・麻布・白金方面から目黒不動尊へ向かう道の一つでした。
 以上、何でもない踏切の何でもないレポートでした。(一つひとつ課題を解決しないと気が済まない、作者のこだわりを満足するための報告でした。(^.^))


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