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8分後、ちゃんと溶けました。 |
底にたまったぐらいでへこたれては行けません。
それから8分間、辛抱強くかき混ぜると、ちゃんと溶けてくれました。
それが、右の写真です。
ところで、ここでもう一つ確認しなければならないことがあります。
水150グラムに、塩50グラムを溶かしたのですから、一応理論的には濃度は、
50÷(150+50)=25% です。
しかし、濃度は、浮力とは直接関係がありません。
右の写真をよくご覧ください。
150グラム=150ccだった溶液の体積は、50グラムの塩が加わったおかげで、170ccを少し超えてしまいました。
正確ではありませんが、おおむね、172ccとなりました。
ということは、この溶液の比重は、
200グラム÷172cc=1.16 となりました。
したがって、もしこの理屈で、風呂の水全体を濃度25%の食塩水にすれば、その比重は、1.16となります。
上で実験したように、私の体の比重は1.11でしたから、私はこの食塩水風呂に浮くことになります。
つまり、別に死海の塩でなくても、飽和濃度に近い目一杯濃い食塩水をつくれば、その中では、やはり人間は浮けるのです。
めでたし、めでたし。
さて、これを自分の家で実際にやってみるかどうか?
妻
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「で、いったい。どのくらいの塩の量になるの。」
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私
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「我が家の風呂の浴槽はでかいから、240リットルぐらいの水を張るとして、溶かす塩の量は、80キログラム。」
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妻
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「80キロの塩?そんな無駄遣いは許しません。それから、そんな塩分濃度の高い水を排水して、配水管とかがつまったりどうかなったりしたら、どうしますか。」
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実際に浮くことは・・・・、なかなか難しいようです。
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