授業に登場する現物は、何も歴史的遺物とは限りません。この「容積を理解するセット」は、他の諸先生方の「現物紹介サイト」には登場しない、私独特の発想のものです。
授業において度量衡(長さ・容積・重さ)を理解することは、その時代の事象を深く理解するためには不可欠の要素です。そのためには、「現物」が不可欠というわけです。
たとえば、中程度の学力の生徒諸君に、「江戸時代に使う領地「100万石という場合の、石というのは、何の単位か?」というのは、立派にクイズとして成立します。これを容積と答えることができる生徒は、何も教えていない中学校段階の知識だけでは、三分の一もいません。
1合×10=1升 1升×10=1斗 1斗×10=1石
1合=180ml 1升=1.8g 10斗=18g 1石=180g
という日本の容積の基本を理解させるには、升や、瓶や、缶が大きな効果を発揮します。一升と言ってもピント来なくても、1合瓶、1升瓶はほとんどの生徒が知っています。1斗缶もそうです。残念ながら「1石缶」はありませんので、無理ですが、これだけ実物があると、説明の効果は非常に大きなものとなります。
※実際の授業の展開例は、日本史クイズ江戸時代編
「天明の大飢饉の時の南部八戸藩の一人あたりの米の量は?」 |