2011-03
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126 2011年08月01日(月)またまた増えてしまいました。■身体画像コレクションシリーズそのW    

 またまた、身体画像が増えてしまいました。つまり、病気が増えてしまったわけです。(-_-;)
 悲しいことに、シリーズ第4作目になります。


写真01 頭部CTスキャン  →2004年10月24日医学的記念写真partU父編(■身体画像シリーズT)
写真02 腹部レントゲン写真 →2005年1月23日腸閉塞入院期(■身体画像シリーズU)
写真03 心臓のCTスキャン →2010年6月19日また身体画像コレクションが増えました(■シリーズV)


 そもそもの発端は・・・

 今度も頭の画像です。上にある写真01頭部CTスキャンではなく、頭部のMRIの3D画像です。
 
 この画像を撮影することになった経緯は、話せば長いことになりますが。きっかけは、今年、
2011年1月10日(月)の夜に起こった、頭の激痛です。
 私は基本的に偏頭痛もちで、バファリンなどの頭痛薬を月に数回程必要とする暮らしをしていました。
 しかし、この夜の痛みは、
頭全体を締め付けるような相当な痛みで、よく経験する酒を飲み過ぎてアセトアルデヒドの作用で頭がドクドク痛いぐらいなんてのは、屁でもないくらい、本真剣な痛みでした。もう頭の血管が切れてこのまま何か重大な障害が起こるかもしれないという恐怖に耐えながら、一夜を過ごしました。
 この時は頭痛でしたが、2010年9月2日以来、これまで時々、
首痛や左耳の後の首の付け根の痛み等にも悩まされていました。こちらは、整形外科に行って痛み止めをもらい、またマッサージで対応していました。

 話を元に戻します。
 さて、頭痛でほとんど眠ることもできなかった私は、次の日、1月11日(火)の朝、休暇をもらって職場の近くにある脳神経外科・脳血管外科が専門の
Aクリニックに行って、A医師の診察を受けました。すぐにMRIの写真を撮影してもらいましたが、結果報告は後日にメールで届きました。それによると、A医師の診断は次のようでした。
「脳の本幹のうち、
後の頸椎動脈が頭から頭蓋内まで細くなっており、特に右が細く、この為に脳が締め付けられる感じが生じると思われる。また、頸から頭部に向かう左右の血管の起始部は特に細いので、これからも症状が出る可能性がある。」
 とのことでした。
 この治療のため、週1回のペースで2〜3ヶ月点滴を続け、4月にまたMRI検査を行うことになりました。
「首とかいろいろな痛みもそれに関連して起こっている。また、一度めまいの経験(↑上記の画像シリーズT)があるそうだが、まためまいが起こるかもしれない。そうすると、なおいけない。」

 それから、毎週1回の点滴を受けるための通院が続きました。

 点滴というと何となく時間がかかりそうですが、500ccの生理食塩水のようなものの中に、なにやら薬液が入っているものを、30分ちょっとで腕の静脈に流し込むという、スピード点滴です。
「そんなに早く点滴したら、心臓がバクつかない?」
  「そんなこと言われても知らん。現実にそれでやっている。」 

 点滴をするとすっきりする日もありましたが、逆に、頭が重くなる日もありました。
 3ヶ月余りの点滴の後、またMRI写真を撮影しました。何とその結果の診断も、またA医師からメールで送られてきました。
「点滴の効果は余り目に見えて現れていません。このままいくと、
手術の必要があります。」という趣旨の「診断」でした。

 これでは納得がいかなかったので、直接頼み込んで診察を受けました。
 「頭へ行く血管が首の根本で細くなっているのは以前と変わらない。このまま点滴をつづけていても状況が変わらない可能性がある。その場合は、
根本の血管を太くする手術が必要となる。入院は3日間、費用は10数万円かかる。」

 えらいことになりました。
 しかし、すぐに手術を受けるという決断などできようもなく、「もう少し点滴で様子を見させてほしい。」と解答しました。

 そうこうしているうちに、
5月19日に、7年ぶりのめまいが生じました。最近では1回目です。場所は、昼休みの執務室でした。
 めまいと言っても、ふらふらしてちょっと座り込むといった、TVの演技者がやるようなものではありません。
 一瞬、頭がふらっとする感覚(「おっ、くるぞくるぞ」と自覚できる)が起こると、その数秒後には、天地が本当にぐるぐる回り始めて、立っていられなくて、床に倒れ込んでしまうという状況です。この時は、めまいは2分半ほど続きました。
 幸い、めまいがおさまったあとは、吐き気もなく、そのまま何もなかったかのように、仕事を続けることができました。


 第2段の展開

 こうなると、いよいよ心配になります。
 しかし、頭痛そのものは、2011年1月10日のような激痛は2度と起こらず、むしろ、普通の
偏頭痛程度のものや、2010年9月2日に感じた、耳後あたり痛、頸・肩痛の緩いものが時々生じたぐらいでした。

 ところが、
7月21日(木)の夕刻、次の展開が起こりました。
 この日は、
耳後のあたり痛、頸・肩痛が激しく、朝から痛み止めを飲んで職場に向かいました。一日中苦しみながら執務しましたが、勤務時間終了後の18時頃、しんどさに耐えられず仮眠していました。部下に呼ばれて、目を覚まし、用事を済まして執務室に戻ってきたとき、また、めまいに襲われました。
 ちょうどソファーの横で、「あ、めまいがくる」と思った次の瞬間、2秒後には、ソファーの上に倒れ込んでいました。この時のめまいは3分以上に続きました。吐き気もひどくて、めまいが終わってからも、なかなか立ち上がれません。
 職場の仲間が心配して見に来てくれ、家まで送ってくれるという話になりつつありました。この日は、自転車通勤でしたので、とても自転車で帰宅することはできません。

 私はそれを断って、妻を呼び、自動車でA医師のところに連れて行ってもらうことをにしました。
 診察終了間近の20時近くでしたが、A医院ではすぐにMRI検査をしてくれ、その画像を見て、A医師は診断をしてくれました。
「前と状況は変わっていません。症状を悪化させないためには、すぐに入院点滴を行う必要があります。」とのことでした。

 私は、その翌日、7月22日から外国人の遠来の客人を迎える計画があったので、この指示を断り、とりあえず、翌日の朝は通院点滴を行いました。

 そして、A医師との会話をもう一度冷静に分析し、次の疑問点を感じました。
  1めまいと血管の細いことの因果関係を説明してくれていない。
  2最初に通院したときの頭全体の激痛と、今回の耳後あたり痛・頸肩板痛との関係も説明がない。
  3通院点滴によりどのような薬剤を使うのかも説明がない。

 これらを総合して、一つの判断を下しました。
 「これは、
セカンドオピニオンを聞くべきだ。」


 第3段の展開

 セカンドオピニオンを聞く場合、誰に聞くかが一番問題です。
 幸い、私の場合は、これまでもよくかかっている
B医院のB医師が、これまた脳血管外科の専門家なので、外国人の客人が帰ったあと、7月25日に、迷わず、そこに行くことにしました。

 ただし、B医院にはCTスキャンはあっても、MRIの検査設備はありません。そこで、
近くの総合病院に問い合わせてもらったところ、この日の午後に検査が受けられることになりました。大変ラッキーでした。
 総合病院で検査を受けた後、そのまますぐに、B医院にへ向かいました。MRI検査は1回受診すると7,000円余の患者負担があります。僅か、4日で2回のMRI検査、金額にして14,000円の「投資」です。
 その
MRI画像が、以下のものです。(撮影日はすべて、11/07/25) 


写真04 左上:左側面からの画像             写真05 右上:脳の断面図
写真06 左下:脳血管の3D映像              写真07 右下:左とは角度を変えた脳血管の3D映像
 

 これを見て、B医師は診断をしました。
「画像の診断というものは難しい部分もありますが、私が、これを見るかぎり、
脳の血管に異常は見られません。血流も十分なようです。もちろん、出血とかそのような重大な障害もありません。
 
大脳もしっかり詰まっていて、すかすかではありません。若々しい脳です。
 私の見解では、
取り立てて手術の必要はありません。
 また、めまいは、直接血流が原因と言うよりも、あくまで
三半規管の問題です。最初に7年前に診察に来られた時に説明しましたが、疲労・自律神経のちょっとした不具合等で、めまいは起こります。吐いてしまうとか重大なことが起こればまた問題ですが、とりあえずは、疲れないように気をつけてください。あなたの場合は、運動を年齢相応にほどほどにする必要もあります。今もサッカーとかやっていらっしゃるのでしょう。
 また、めまいが自動車を運転しているときに生じたら大変という心配もありますが、実は、
めまいはリラックスしているときに起きます。あなたの場合も3回ともそうですよね。
 運転や仕事の真っ最中など、
人間が戦闘モードの時は。めまいは起きないものです。」
 また、頸痛・肩痛は、ストレス性のものとも考えられますが、頸の血管が細いこととは因果関係は違う気がします。」
 
 このB医師の診断の一つ一つ丁寧な説明は、私を十分に納得させるものでした。人間、自分の思いに都合のいい意見には従いやすいものです。
 
 しばらくは、気をつけながら様子を見ていきたいと思います。
 


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