今度も頭の画像です。上にある写真01の頭部CTスキャンではなく、頭部のMRIの3D画像です。
この画像を撮影することになった経緯は、話せば長いことになりますが。きっかけは、今年、2011年1月10日(月)の夜に起こった、頭の激痛です。
私は基本的に偏頭痛もちで、バファリンなどの頭痛薬を月に数回程必要とする暮らしをしていました。
しかし、この夜の痛みは、頭全体を締め付けるような相当な痛みで、よく経験する酒を飲み過ぎてアセトアルデヒドの作用で頭がドクドク痛いぐらいなんてのは、屁でもないくらい、本真剣な痛みでした。もう頭の血管が切れてこのまま何か重大な障害が起こるかもしれないという恐怖に耐えながら、一夜を過ごしました。
この時は頭痛でしたが、2010年9月2日以来、これまで時々、首痛や左耳の後の首の付け根の痛み等にも悩まされていました。こちらは、整形外科に行って痛み止めをもらい、またマッサージで対応していました。
話を元に戻します。
さて、頭痛でほとんど眠ることもできなかった私は、次の日、1月11日(火)の朝、休暇をもらって職場の近くにある脳神経外科・脳血管外科が専門のAクリニックに行って、A医師の診察を受けました。すぐにMRIの写真を撮影してもらいましたが、結果報告は後日にメールで届きました。それによると、A医師の診断は次のようでした。
「脳の本幹のうち、後の頸椎動脈が頭から頭蓋内まで細くなっており、特に右が細く、この為に脳が締め付けられる感じが生じると思われる。また、頸から頭部に向かう左右の血管の起始部は特に細いので、これからも症状が出る可能性がある。」
とのことでした。
この治療のため、週1回のペースで2〜3ヶ月点滴を続け、4月にまたMRI検査を行うことになりました。
「首とかいろいろな痛みもそれに関連して起こっている。また、一度めまいの経験(↑上記の画像シリーズT)があるそうだが、まためまいが起こるかもしれない。そうすると、なおいけない。」
それから、毎週1回の点滴を受けるための通院が続きました。
点滴というと何となく時間がかかりそうですが、500ccの生理食塩水のようなものの中に、なにやら薬液が入っているものを、30分ちょっとで腕の静脈に流し込むという、スピード点滴です。
妻 |
「そんなに早く点滴したら、心臓がバクつかない?」 |
私 |
「そんなこと言われても知らん。現実にそれでやっている。」 |
点滴をするとすっきりする日もありましたが、逆に、頭が重くなる日もありました。
3ヶ月余りの点滴の後、またMRI写真を撮影しました。何とその結果の診断も、またA医師からメールで送られてきました。
「点滴の効果は余り目に見えて現れていません。このままいくと、手術の必要があります。」という趣旨の「診断」でした。
これでは納得がいかなかったので、直接頼み込んで診察を受けました。
「頭へ行く血管が首の根本で細くなっているのは以前と変わらない。このまま点滴をつづけていても状況が変わらない可能性がある。その場合は、根本の血管を太くする手術が必要となる。入院は3日間、費用は10数万円かかる。」
えらいことになりました。
しかし、すぐに手術を受けるという決断などできようもなく、「もう少し点滴で様子を見させてほしい。」と解答しました。
そうこうしているうちに、5月19日に、7年ぶりのめまいが生じました。最近では1回目です。場所は、昼休みの執務室でした。
めまいと言っても、ふらふらしてちょっと座り込むといった、TVの演技者がやるようなものではありません。
一瞬、頭がふらっとする感覚(「おっ、くるぞくるぞ」と自覚できる)が起こると、その数秒後には、天地が本当にぐるぐる回り始めて、立っていられなくて、床に倒れ込んでしまうという状況です。この時は、めまいは2分半ほど続きました。
幸い、めまいがおさまったあとは、吐き気もなく、そのまま何もなかったかのように、仕事を続けることができました。
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