2004-11
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080 2004年11月07日(日) いよいよ始めます。名鉄電車。         

 この「未来航路」のメニューの一つに、「岐阜・美濃・飛騨の話」というのがあります。「未来航路」の各項目の中では、最も新しいもので、今年になって始めました。
 タイトルからご理解いただけると思いますが、自分の居住地岐阜、美濃・飛騨に関するレポートです。

 地歴公民科として、単なる受験用やテスト用の知識を教え込むだけではない授業を目指すために、生徒の生活により密着した地域学習(昔の言い方なら郷土学習)が以前にも増して、重要となってきています。

 このメニューは、それに対応して、地域の話題を、半分学習用に、また半分面白くアレンジして、提供するものです。
 というとかっこいいですが、何しろ教科書に掲載されていない項目ですから、自分の好きなことをいっぱい書いてしまおうというのが本音です。

 第1弾の、「各務原・川崎航空機・戦闘機」については、昔からの友人や先輩から、「ほとんど、マニアですね。」といわれてしまいました。
 なにしろ、一応、各務原台地が主役となっていますが、戦闘機の写真やプラモデルがいっぱい登場するのですから。
  ※まだご覧になっていない方は、こちらです。
 
 いえ、もちろん、本人は、ちゃんと学習用に作ったつもりです。そのくらいでないと、面白い授業はできません。

 さて、第2弾です。
 私は、第二次世界大戦中の飛行機も大好きですが、さらに、それ以上に、電車好きです。なにしろ、教員採用試験に合格していなかったら、名古屋電鉄(名鉄)に就職していたはずですから。
 ※これも、すでに、「なんだこりゃ」で書きました。こちらです。

 とはいっても、いわゆる「鉄っちゃん」、すなわち鉄道のためなら寝食をなげうってというほどの本当の鉄道マニアのような深い造詣はありません。
 それでも、今度の「事件」については、なにもせずに、じっとしておることはできません。

 「事件」というのは、2005年4月1日に岐阜市内とその近郊を走る名鉄の路線、すなわち、市内線・揖斐線・美濃町線・田神線が廃止されることになったことです。

 高齢化社会の到来や、環境問題から、鉄道、とりわけ路面電車が再評価されつつあるこの時代において、岐阜では、市内を走る路面電車と郊外をつなぐ電車とがすべて廃止されてしまうのです。

 社会的にも、心情的にも、きわめて悲しい事件です。

 そこで、「岐阜・美濃・飛騨の話」の第2弾は、「名鉄揖斐線・廃線問題」となりました。
 ずっと先の生徒に、昔、ここには路面電車や郊外線が走っていたんだよと、説明できるように、わたしなりにレポートします。

 この連載を決めたのは、2004年の9月。
 それからこれまで、好きな電車のことでもあるので、かなりの時間を費やして取材してきました。図書館での文献収集、色々なところでの写真撮影、そして、関係者から聞き取り。
 このために購入したデジカメにも慣れ、撮影した写真は、軽く2000枚をこえました。
  ※新しいデジカメの話は、先々週の日記です。

 まだまだ、取材途中ですが、全部できあがるのを待っていると、先に廃線となってしまいますので、また、記述しながら工夫していくという得意のやり方で、今週から掲載します。(書物と違って、HPでは、ちょっとまずければ遡って修正、というのができるので、その点では便利です。)

 
 本編は、もちろん、11月10日以降掲載の各レポートをご覧ください。
 ここでは、エピソードを二つ紹介します。いずれも、写真撮影の時のものです。

 鉄道を撮影した写真というのは、プロもアマも含めて、色々発表されています。しかし、この撮影はなかなか難しいものであるということが、身にしみてわかりました。

 そもそも、私は、普通のカメラでの写真撮影もあまり経験がありませんから、こころもとないことに、初歩的なシャッタースピードから露出の具合などすべて、試行錯誤です。
 12倍ズームというデジカメを買ったのはよかったのですが、ズームの具合、ピントの具合、シャッタースピード・露出、さらには、デジカメに付いている色々な機能や調整と、まったく、神業のようにいろいろ設定しないと、いい写真は撮れないことがわかりました。まさしくおお騒動です。

 そして、さらにくわえて、なにしろ、鉄道ですから、被写体は動くのです。これがくせ者です。ピント合わせは、非常に難しくなります。

 さらに面白い写真をとろうと、動くもの同士を組み合わせた構図を考えると、成功写真の確率はまた非常に低くなります。
 
 例その1。
 右は、電車とサッカーをする少年との組み合わせです。
 純粋な電車マニアではない私は、このレポートでは、ただの電車の写真というのは、できるだけ少なくしようと思っています。
 つまり、沿線の人と風物とを組み合わせた写真というのがねらいです。

 そこで、右の写真ですが、これでは、何の写真かさっぱりわかりません。
 実は、かなりの枚数を撮影しましたが、うまくいきません。
 サッカーのボールの動きと電車の運行は、当然ながら、打ち合わせてをしてはくれません。上の写真の時も、電車が来る直前までは、画面の中に子どもたちがいっぱいいて動き回っていた動きのある光景でした。しかし、電車が来る寸前に審判の笛が鳴って、写真のようなプレーがオフの状態になってしまいました。

 また、この撮影では、2面のグランドのずっと手前から、向こうのグランドの試合と電車をねらっているのですが、そちらがせっかくいいタイミングなった瞬間、手前のグランド(つまりカメラのすぐそば)の審判(線審)がカメラの前を横切ってシャッターを押せなかったものもありました。

 来週又、少なくとも2〜3時間は粘らなければなりません。(-_-;)

 例その2。
 次の写真は、もっとタイミングが難しい写真です。
 名鉄揖斐線は、美濃北方駅の西で、第3セクターの樽見鉄道と立体交差します。
 ここを交差する両車輌を1枚の写真に納めたいわけですが、これがなかなかうまくいきません。

 揖斐線は、上下線とも15分に1本割合、つまり、平均7分半に1本が通過するのですが、樽見鉄道は、朝夕以外は、1時間に1往復です。
 先達の雑誌や写真集等にも、ここでのクロスの写真は見あたらないことから、どうも、正規の時間通りに運行されていると、絶対に1枚の写真には入らないものかもしれません。
 
 まあ、決めてかかったら面白くありません。
 こちらも、何度も足を運ぶしかないですね。(^_^) 

北方真桑駅に近付く樽見鉄道のディーゼルカー。

樽見線とクロスする名鉄電車770形。

 
 というわけで、今週から、名鉄揖斐線の「追っかけ」の「成果」を発表していきます。
 乞うご期待。


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