昨年に続く、わが家の海外旅行第2弾。パリ・ロンドン珍道中です。2001年8月7日(火)〜8月12日(日)

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F ビッグベンの鐘はキンコンカン 衛兵さん今日は・・ロンドン2日目午前 
   ※ロンドンの地図はこちら

 お馴染み2階建てバス

 国会議事堂の時計台、ビッグベン


 天気もよく絵はがきのようなイギリス国会議事堂。ちょっと傾いていますか?失礼。


 8月9日(木)、昨日とうってかわって今日は晴れ。気温もちょっと寒いぐらいで、ほどほどです。
 ロンドン2日目の午前中は、HISのメニューに従って、市内バスツアーです。パリでは市内バスツアーをキャンセルして独力で回りましたが、今回は、正直、積もる疲れもあって、楽ちんバスツアーを採用です。結果的にこれは正解でした。

  定番の赤い2階建てバス。2階に乗っていると、眺めが本当にいい。
 オックスフォードサーカスを出発し、リーゼント通を南下し、ピカデリーサーカス・トラファルガー広場を過ぎると、テムズ川河畔の国会議事堂と時計台ビッグベンに到着です。

 リーゼント通りは、オックスフォードサーカスでは南北の通りですが、ピカデリーサーカスに近づくにつれて曲がっていきます。
 この曲がり具合が、ヘアースタイルのリーゼントの由来だそうです。つまり、リーゼント通りのように曲がった髪型というわけです。
 
 ビッグベンの北側にあるこの国の偉大な政治家チャーチルの銅像を車窓から見て、テムズ川をわたります。国会議事堂がまるで絵はがきのように撮影できる対岸の観光スポットで、記念写真です。

 ツアーはちゃんと時間もうまく組んであって、写真 が終わると、ビッグベンから11時の鐘が鳴り響きました。
 それがなんと「キンコン、カンコン」と、お馴染みの学校のチャイムの音でした。あのオーソドックスな音色は、実はビッグベンの音色だったのです。知ってました?


 バッキンガム宮殿の前庭には19世紀の大英帝国の栄光の時代の女王ヴィクトリアの巨大な像が


 このあと、これまたお馴染みのバッキンガム宮殿で、衛兵の交替を見物しました。
 バッキンガム宮殿は、イギリス国王のロンドンの住まいです。19世紀前半から建設が始まりましたが、少々時間がかかったため、ヴィクトリア女王が初代の主になりました。前庭には、女王の巨大な石像が作られています。

 衛兵の交替は、天気の良い日しか行われません。昨日ならだめだったでしょう。まずまずの天気の今日はラッキーでした。左下の写真のように、宮殿の周りは黒山の人だかりです。HISのガイド嬢が、「スリに気を付けるよう。」と何度も呼びかけています。私は一昨日危うく被害にあいかけたばかりですから、油断はありません。
 
 ガイド嬢は、「パスポートが無くなっても大変です。日本大使館は、イギリスの土日はもちろんイギリスの休日・日本の休日も休みです。しかも昼休みは2時間、夕方は16時30分に閉まります。」えらい具体的ですが、自分の担当の旅行者がなくして泣き付かれたことがあるのでしょう。それにしてももっと働けよ、日本大使館・外務省。
 
 今は夏休みでエリザベス女王は避暑に出かけて留守ですが、何と普通はこの宮殿2階だか3階だかが彼女の生活スペースで、この広場に面した部屋にいれば、その気になれば窓から手を振れるという、うそのような説明を聞きました。我が天皇陛下はそんな気楽なところには住んでいないでしょう。

 バッキンガム宮殿の入り口から宮殿を見る。


 新しく任務に向かう衛兵の行進


 11時半の時間になりました。
 衛兵がやってきます。軍楽隊付です。
 宮殿に近いところにいれば衛兵の交替の儀式が見られますが、ここからは無理です。
 混雑している正面前の群衆をかき分けて、バッキンガム宮殿の少し東にあるセントジェームズ宮殿に移動です。

 この宮殿は、チャールズ皇太子が執務をする宮殿です。
 チャールズ皇太子といえば、彼とダイアナ妃との間に生まれたウィリアムズ王子が、今イギリスで大変な人気だそうで、ファンクラブもできているとか。ダイアナの葬儀の時はまだほんの少年でしたが、この9月から、スコットランドのセントアンドリュー大学の大学生になるそうです。
 国民の一部には、「不人気なチャールズ皇太子を跳ばして、ウィリアム王子が次の国王になれば・・」という声もあるそうです。愉快な国です。
 皇室の話をもう一つ。
 エリザベス女王のお母様は、皇太后は、まだ健在で101歳の長寿だそうです。

 さて、何のためにセントジェームズ宮殿に来たかというと、衛兵さんと写真をとるためです。

 衛兵さんと記念写真


 以前は、バッキンガム宮殿でも、衛兵のそばに近寄ることができて、写真が撮れたそうです。しかし、あまりにも傍若無人の観光客のために、今は、近寄れないことになりました。
 ところが、穴場のこの宮殿では、入り口にちゃんと衛兵さんが立っているのです。
 左の写真で新しく任務に就いたうちの一人が、それぞれの場所に行って衛門勤務に就きます。ガイド嬢に言われました。
「衛兵さんには話しかけてもいけません。もちろんさわってもいけません。後ろの小屋の中に入るなんてとんでもありません。衛兵さんは単に好意で記念撮影を許しているのですから、終わったらちゃんとthank you を言ってください。但し、you are welcomeとは答えてくれませんが。」

 若い衛兵さんは、2時間ここに立って4時間休憩という勤務形態だそうです。靴を見てください、ずいぶん先が長い靴を履いているでしょう。これは、足がかゆくなったら靴内で足を動かすためのものです。

 この写真を撮ろうと近づくと、彼が突然声を出したため、周りの観光客は一瞬びっくりしました。実は、それまでは銃を右手に持っていたのですが、それを左手に持ちかえたのです。持ちかえるのにも決まった所作作法があって、声を出してそれをするのです。
 頭の帽子は熊の毛でできていて、重さは1キログラムもあるそうです。元来は、背を高く見せて相手を威嚇するものだったとか。ロンドンの気候がいくら涼しいとはいえ、これはなかなかつらい任務です。

 「父ちゃん、衛兵さんの銃はすごいね。」ともちろん3男D.銃に関する観察力はなかなかです。
 服装は伝統的でも、衛兵さんは陸軍の兵隊さんです。持っている銃は、正式なイギリス陸軍の装備品です。
「D、うろうろしとると撃たれるぞ。」(まさか)

 この半日観光バスツアーにも、お土産購入タイムが、最後に設定されていましたが、あまり興味のない私たちは、そうそうに切り上げました。
 この項目の話の内容のほとんどは、ガイドさんからの説明を手帳に必死にメモしたものです。ガイドについてもらって教えてもらうというのは、非常に有意義です。


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