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 天気は晴朗 富士山三昧  2013/12/01記述

 先週に引き続いて、11月17日(日)に出かけた、富士山一周日帰りツアーの後半を掲載します。


 今回の旅行もツアー旅行、おとくな「JR50プラス」
 新富士から富士宮へ
 白糸の滝から朝霧高原・富士五湖へ
 最後は山中湖KABA

  3 白糸の滝から朝霧高原・富士五湖へ地図01行程説明へ||見出しへ||説明図01旅行日程へ

 最初の訪問地、富士山本宮浅間大社を出た富士急行のバスは、ほどなく白糸の滝に到着しました。白糸の滝は、富士川の支流の芝川にある滝です。溶岩層の隙間から湧水が流れ落ちる構造となっているそうです。
 芝川が東西に二またに分かれて、西側に
白糸の滝、東側に音止の滝(おとどめ)があります。鎌倉時代の有名な仇討ちに曾我兄弟が工藤祐経を討ち果たした事件がありますが、ここはその現場です。


 写真02-01 白糸の滝   (撮影日 13/11/17)

 写真02-02 音止の滝  (撮影日 13/11/17)

○白糸の滝
 富士山の雪解け水が溶岩の上を通る際に地下にしみこみ、小富士泥流と呼ばれる不透水層の上を流れて伏流水となり、それが流れ下った水が浸食を受けた溶岩層から湧き出たものです。高さ20m、幅は約200mあり、湾曲した岸壁の隙間から白糸のように水が流れ落ちます。
○音止の滝
 曾我兄弟が仇討ちの相談をしている際、あまりに滝の音がうるさくて神に嘆いたところ、滝の落水が止まったという伝説に基づいて名付けられたとのことです。
 


 白糸の滝を出ると、バスは、次の停車場所、富士急ハイランドホテルまで、1時間30分ほどノンストップで走ります。朝霧高原、樹海、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖とバスの中からの富士山三昧です。


 写真02-03・04 白糸の滝を出発後、西側から撮影した富士山。大沢崩れが不気味です(撮影日 13/11/17)


 写真02-05・06 東北東、朝霧高原方面からの富士山 (撮影日 13/11/17)


 写真02-07 バス車内から撮影した本栖湖と紅葉。背景の山は南アルプス    (撮影日 13/11/17)


 写真02-08 河口湖からの富士山 北側からの撮影です        (撮影日 13/11/17)


 本日最高の絶景は、昼食を取った伊豆急ハイランドホテルからの眺めでした。逆光で、素人写真家にはうまい露出ができていませんが、富士山の見事さはわかっていただけますでしょうか。


 写真02-09 富士急ハイランドホテル前からの富士山。北北東側から。        (撮影日 13/11/17)


 写真02-10 写真09と同じと同じ場所からの頂上部分のアップです。すごい迫力です。(撮影日 13/11/17)


 食事のあと向かったのは、レーダードームです。

 ここの滞在時間はほんの45分ぐらいでしたが、実はなかなか面白い施設でした。もっと長い時間いてもよかったと思います。
 もともとは、昭和30年代に建造された富士山頂のレーダードームを移し替えたものです。
 1階のシアターでは、当時の難工事の様子などを、昔あったNHKの「プロジェクトX」のような感動的なタッチで学習できます。
 また、3階には、気温-5度、風速13メートルという富士山頂の過酷な環境を体験できたり(真に寒かった)、山頂で実際使用していた観測機器を使って気象観測を疑似体験することができます。

 写真02-11 レーダードーム(撮影日 13/11/17)

 なかなか面白い施設です。


  4 最後は山中湖KABA 地図01行程説明へ||見出しへ||説明図01旅行日程へ

 最後の訪問地は、山中湖KABAです。KABAというのは、水陸両用車による、山中湖の「探検」のことです。湖を観光する場合、通常なら、ホテル等からバスで湖岸まで行き、そこで船に乗り換えるということになりますが、この水陸両用車は、そのまま湖に、「入水」できるというわけです。


 写真02-12・13 水陸両用バスKABA。  (撮影日 13/11/17)

 大きめのバスに小さな車輪が付いているといった感じの、何ともアンバランスな外形です。最後部には、スクリューと舵が付いています。 


 写真02-14・15 水陸両用ならではの装備        (撮影日 13/11/17)

 救命胴衣はもちろん付いています。また、運転席には、自動車のハンドルと船の舵輪の両方があります。 


 写真02-16・17 KABA車内の様子  (撮影日 13/11/17)

 車内では、女性ガイドが、パネルを使った説明やクイズと、いろいろ手を変え品を変え、退屈しないように案内してくれます。結構勉強になります。
 左の写真は、山中湖が「臥牛湖」(がぎゅうこ)、牛が寝ている形をしていることを説明しているところです。
 右の写真は、山中湖への入水の瞬間です。前方は水しぶきで何も見えません。
 


 運がよければ、山中湖の湖面からは、ダイヤモンド富士など、とても美しい富士山が見えるはずです。ところが、朝から雲がほとんどなかったこの日の天気も、夕方になって、ついに雲が出てきてしまいました。


 写真02-18 すっぽり雲に覆われた夕方の富士山           (撮影日 13/11/17)


 最後の訪問地山中湖を16時に出発して、バスは一路新富士駅を目指します。天気がよければ、富士山が夕陽に映える姿が見えるはずです。しかし、山体を覆う雲は、だんだん厚くなっていきます。


 写真02-19 御殿場市へ向かう車内からの撮影。富士山の東南東側です。    (撮影日 13/11/17)


 今日一日の終わりに、「締めの富士山」として、夕映えの富士山を拝むことができれば最高でした。それはできませんでしたが、それでも、1日たっぷり富士山三昧の大満足の一日でした。

このページの参考文献一覧へ

 【富士山ぐるっと一周 参考文献一覧】
  このページ2の記述には、主に次の書物・論文・サイトを参考にしました。

富士吉田市観光案内レーダードーム
 http://www.fujiyoshida.net/forms/menugrouptop/menugrouptop.aspx?menugroup_id=139

富士急行バス ぐるっと一周 富士山満喫の旅 http://www.fujikyu.co.jp/shizuokabus/pdf/teikanb.pdf

富士急ハイランドホテル バイキングランチ  http://www.highlandresort.co.jp/restaurant/fujiyamaterrace/

小林朝男著『富士山99の謎』(彩図社 2008年)


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