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気仙沼 | 先頭へ ||旅行行程図(目次)へ|12/03/19 |
陸前高田市をあとにした私たちは、そのすぐ隣にある気仙沼市に向かいました。JR大船渡線の陸前高田駅から気仙沼駅までは、道路距離で19kmあまり、時間にして30分弱です。
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陸前高田市と気仙沼市は、国道45号で結ばれてる隣接する市です。ただし、この境が岩手県と宮城県の境となっています。国道45号は広田湾の海岸線に沿って高台をとおり、県境を越えると山側に入り、半島の付け根を横切って気仙沼の北側に出ます。 |
上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、宮城県気仙沼周辺の地図です。 |
南町・魚町 気仙沼湾奥西部 | 先頭へ ||目次と地図へ| |
正直、気仙沼についてはあまり予習をしていなかったので、市内のあちこちを訪問することはできませんでした。私たちは、ナビで気仙沼駅をゴールとしていたため、ナビは、気仙沼市街地の北部にある鹿折(ししおり)地区避けて、気仙沼バイパスのトンネルを抜けて、北西部から市街地へ入るルートを案内してくれました。 それでも海に近い南町や魚町では、商店街は全滅し、大きな被害が出ました。 |
写真03-01・02 交番横に横渡る漁船、壁を打ち抜かれた家 (撮影日 12/02/26) |
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この地区は、壊滅的被害を受けたエリアはそれほど広くありませんが、それでも1年過ぎても、そこかしこに被害の爪痕が残っています。 |
写真03-03・04 海岸に近づくとあちこちに津波で崩壊した建物を撤去した空き地が目立ちます。(撮影日 12/02/26) |
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右の写真の丸い渦巻き状の立体駐車場も、津波につかりました。この地域の推定津波浸水高は4.52mとのことです。 |
気仙沼魚港 | 先頭へ ||目次と地図へ| |
気仙沼港に沿った海岸道路に行ってみました。気仙沼プラザホテルのすぐ東の道路です。 |
写真03-05 海岸沿いの道路 前方が湾口 (撮影日 12/02/26) |
細長い気仙沼湾の南の湾口から湾奥へ向けて、ここが津波の「通り道」となりました。津波の高さは10m前後と推定されています。 |
写真03-06 上の写真と同じ場所から反対側の湾奥の鹿折地区方面を臨んでいます (撮影日 12/02/26) |
あの日は、この場所を津波がごうごうと通り過ぎていきました。向こう岸の浜町の津波浸水高は、9.17mとされています。 |
気仙沼といえば、カツオ・マグロ・サンマ、そしてサメ(フカヒレ)です。 |
写真03-07 復興されつつある気仙沼漁港 (撮影日 12/02/26) |
津波によって気仙沼の漁業は大きな被害を受けました。現在も港に打ち上げれらたままの漁船が見られます。その一方で、右手の魚市場は、迅速に修復されました。 |
写真03-08 製氷工場と加工工場 (撮影日 12/02/26) |
写真左の白い工場は、気仙沼市浜町にある村田漁業製氷株式会社の冷蔵工場です。津波の直撃を受け、建物そのものは残りましたが内部はすべてのものが流されてしまいました。幸い当日勤務していた従業員の方に犠牲者なく、漁港の復活に合わせて整備を進め、2011年8月に操業再開を実現しました。 |
漁業協同組合をはじめとする漁業者、水産加工業者、製氷業者などの努力・連携によって、6月再開された魚市場は夏から秋にかけて水揚げ高を増やしました。 |
復興は成し遂げたものの、水揚げ量・金額とも、2011年は2010年の3分の1ほどに留まっています。 |
写真03-09 お魚いちば(市内最大級の水産物直販施設) (撮影日 12/02/26) |
このお魚いちばも、津波が1階の天井部分まで押し寄せて大きな被害を受けました。しかし、7月24日から営業再開し、私たちが行った時もたくさんの人で賑わっていました。 |
復興屋台村 | 先頭へ ||目次と地図へ| |
震災のあとに復興したお店に行ってみようと、自動車を走らせていると、港のすぐそばに、「復興屋台村気仙沼横丁」というのを発見しました。 |
写真03-10 復興屋台村 気仙沼横丁 (撮影日 12/02/26) |
南町海岸通りの復興屋台村、飲食店が16店、物品販売店が6店です。 |
写真03-11 屋台村入り口(撮影日 12/02/26) |
写真03-12 ホヤぼーや (撮影日 12/02/26) |
ホヤぼーやは気仙沼市観光協会のシンボルキャラクターです。 |
写真03-13 メインストリート(撮影日 12/02/26) |
写真03-14 うどんやさん (撮影日 12/02/26) |
写真03-15 うどんやさ (撮影日 12/02/26) |
写真03-16 男子厨房 (撮影日 12/02/26) |
本来麺類は大好きなのですが、やはり、漁港気仙沼に来たのですから、海産物を食さなければなりません。 |
マグロ料理などいくつかの海鮮料理屋台がありましたが、ランチに海鮮丼をやっている、「男子厨房海の家」というお店を見つけて入りました。
後で「男子厨房海の家」のブログと紹介する関連新聞記事を見てわかったのですが、この店主のフッキーさん自身も、ご両親と妹さんを亡くされています。私との会話ではその話はされませんでした。
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写真03-17 3人の共同経営者の中で最年長の店主フッキーさん (撮影日 12/02/26) |
元民宿経営者の男性3人のお店です。いろいろな困難があると思いますが、頑張ってください。 |
写真03-18・19 海鮮丼ランチとふのりの味噌汁です (撮影日 12/02/26) |
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内陸民の岐阜県人にはたまらない、とても新鮮でおいしい海鮮丼でした。限定数の売り物で、私たちが最後になりました。ラッキーでした。右は布海苔の味噌汁です。布海苔もたくさん買ってきました。 |
カツオの水揚げはかろうじて復活し、商店街の復興も何とか緒に就いた気仙沼です。 |
【蔵王・南三陸旅行3 東日本大震災の被災地 陸前高田 参考文献一覧】
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