西濃鉄道石灰石専用列車と
大垣赤坂金生山18
 通称「矢橋ホキ」って知っていますか?貨物列車の1編成から産業と故郷を考えます。
| 未来航路Topへ | | メニューへ | | 前へ | | 次へ |

 付録2 2011年3月ダイヤ改正 時刻が少し修正となりました
 平成23年3月のJR貨物ダイヤ改正

 久しぶりの矢橋ホキシリーズです。
 平成23年3月にJR貨物のダイヤが改正されました。社団法人鉄道貨物協会編『2011 JR貨物時刻表 平成23年3月ダイヤ改正 創立60周年記念号』(2011年3月)によれば、
JR東海道線・美濃赤坂線矢橋ホキのダイヤも、少し変更になりました。それに伴って、名古屋臨海鉄道西濃鉄道のダイヤも少し変更となりました。 
 
西濃鉄道では、@積・A積・B積・A空の4本の発着時間が数分ずつ変更になりました。ただし、一番大きくても、@積の乙女坂出発時間・美濃赤坂到着時間がそれぞれ14分早くなっただけですから、それほど大きな変更ではありません。
 名古屋臨海鉄道では、東港・新日鐵間時間が6本中3本で、最大17分変更になりました。   

| このページの先頭へ |

 最大の変更点は・・・・2年ぶりの穂積駅停車です

 今回のダイヤ改正の最大の変更点はといえば、
 2009年の時の改正では、朝の@積が本線上で快速電車に追い越される場所が、それまでの穂積駅待避線から岐阜貨物ターミナル中線にに変更になりました。この運行が2年間続きましたが、今回また元に戻って、2011年時刻表では、穂積駅待避線が使われる形になりました。

 
電気機関車は、2010年の改正で、吹田機関区のEF66形機関車中心の運行となりましたが、時刻表によれば、現在は、愛知機関区のEF64形が中心となっているようです。(EF65が牽引する場合も見かけました。) 


 写真18−01   本線上を穂積駅に向かう矢橋ホキ       (穂積@積 撮影日 11/09/12)
 下り線の快速電車の先頭車両からの撮影です。 

 写真18−02   穂積駅待避線に入るEF641028牽引の矢橋ホキ  (穂積@積 撮影日 11/09/12)
 復活した朝の矢橋ホキの穂積駅待避線停車です。 

 写真18−03   朝9時31分ごろの穂積駅です   (穂積@積 撮影日 11/09/12)

 9時14分に美濃赤坂を出発した矢橋ホキ@積は、2010年3月以前と同じように、9時30分には、穂積駅の上り線北側の待避線に入りました。ここで10分ほど待って、快速電車を1本先に行かせるのです。
 ホームにはたくさんの乗客が快速電車を待っていますが、おそらくそのうちのほとんどの方が、目の前にいる矢橋ホキの「希少性」には気がついていないでしょう。
 たまには、駅員さんが余興でアナウンスしたらどうですかね。
「ただいま2番ホーム北側に停車中の貨物列車は、石灰石運搬専用列車で、通称「矢橋ホキ」といいます。大垣は金生山の石灰石を、西濃鉄道・JR東海道線・名古屋臨海鉄道の3線を経由して、知多半島の付け根の東海市にある新日本製鐵名古屋製鐵所に運びます。日曜日を除いて毎日3便運行されています。
 石灰石は鉄鉱石に混ぜられて溶鉱炉の中へ投入されるもので、製鉄の重要な原料となっています。
 なお、岐阜県内の東海道線を走る貨物列車は、ほとんどがコンテナ列車であり、この鉱石運搬用専用貨車ホキは、鉄道による貨物輸送という点からも貴重な存在となっています。」
 なんてのはいかが?何人かには、「ほう」と言ってもらえると思いますが。(^_^)


 写真18−04   石灰石専用貨車ホキ なかなかの迫力です   (穂積@積 撮影日 11/09/12)

 写真18−05   穂積駅待避線で快速電車の通過を待つ矢橋ホキ       (穂積@積 撮影日 11/09/12)

 穂積駅待避線に停車中の矢橋ホキの全体像を観察することは、残念ながらできません。待避線上の停車位置が、ホームの東端からさらに東より(長良川鉄橋より)のため、すぐ目の前で見るというわけにはいかないのです。
 したがって、観察のためには、観察者自身が矢橋ホキを追い越す快速電車に乗車する必要があります。
 これは快速電車の最後部の窓からの撮影です。


 写真18−06   岐阜駅に入るEF64牽引の矢橋ホキ@積    (穂積@積 撮影日 11/09/12)

 穂積駅で乗った快速電車でそのまま岐阜駅まで行き、あとからやってきた矢橋ホキを撮影するつもりでしたが、邪魔物がいました。待避線に高山線のディーゼルカーが停車中のため、最後尾が隠れてしまって、全貌を撮影できません。残念。


 写真18−07 犀川橋梁を渡って、穂積駅方面へ向かう矢橋ホキ@積の後ろ姿(犀川@積 撮影日 11/09/18)

 穂積駅までは、土盛りの路盤が続きます。この地域の線路については、→岐阜・美濃・飛騨「岐阜県の東海道線あれこれ13:穂積駅建設と高架(盛り土)2」をご覧ください。


| メニューへ | | 前へ | | 次へ |