岐阜県の東海道線あれこれ19
 岐阜県の東海道線についてあれこれ紹介します。
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 岐阜駅とその周辺1 高山線

 JR岐阜駅を起点とする唯一の路線が、岐阜と富山を結んでいる高山線(正式には高山本線)です。
 岐阜から富山までの営業キロ数は225.8kmもあります。たとえば、名古屋08:43発の
特急ひだ3号は、岐阜着は09:21、高山着は10:52、富山着は12:21です。岐阜県−富山県境の猪谷から以北は、JR西日本の路線となります。
 以下、高山線の話題を2つお送りします。


 高山線1 高架

 まず最初は、岐阜駅周辺の高架部分における高山線の線路配置です。
 この前のページ、「東海道線あれこれ18」でも説明しましたが、岐阜駅を出てすぐに東海道線と高山線は分岐しますが、その方法は、東海道線上り線と下り線の間を、高山線が割り込んで、その真ん中から高架を下っていくという形となっています。

 この部分についての説明写真は、構造的にもなかなか面白いものが撮影できました。いくつか紹介します。


  写真19−01                                     (撮影日 08/04/28)

 まずは高山線ホームの紹介です。岐阜駅には1番線から6番線までありますが、高山線は、主に真ん中の二つ、3番線・4番線を使っています。単線の線路が高架に上がるスロープを過ぎて、そのまま進むと4番線に入るようになっています。
 この写真は、4番線線路からホーム手前の渡り線を通って、3番線に到着しようとする各駅停車ディーゼルです。


  写真19−02                                     (撮影日 08/04/28)

 通常は2両編成が多い各駅停車ディーゼルですが、これは珍しく4両編成です。まもなくスロープ部分に入ります。行き先は美濃太田です。


  写真19−03                                     (撮影日 08/04/26)

 3番線を出発した2両編成の各駅停車ディーゼルが、高架部分から平面に下りるスロープに入るところです。


 写真19−04                                     (撮影日 08/03/16)

 写真19−03と同じ位置にある各駅停車ディーゼルを岐阜シティ・タワー43の展望室から撮影したものです。 


 写真19−05                                     (撮影日 08/04/26)

 スロープを下りる各駅停車ディーゼルの先頭車両からスロープ部分を撮影しました。 


 写真19−06                                     (撮影日 08/03/16)

 この写真は、スロープ部分を上りゆく各駅停車ディーゼルです。写真の左側の線路が東海道線上り線路(名古屋方面行き)、右が下り線です。3階の東海道線と2階の高山線が分かれるところにある道路が、岐阜東通り(竜田町(たつたまち)通りです。 


  写真19−07                                     (撮影日 08/04/26)

 上の写真19−06の説明にある竜田町通りの上の2階高架部分です。岐阜駅へ向かう各駅停車ディーゼルの先頭車両から撮影しました。


 写真19−08                                     (撮影日 08/04/28)

 上の写真19−07の部分を通過する岐阜駅発の各駅停車ディーゼルです。手前の踏切は名鉄各務原線竜田町踏切です。「手前の踏切を名鉄の赤い電車が通り、後ろの高架を高山線ディーゼルが通る」という構図を考えたのですが、どちらも運行本数がすくなく、随分時間をかけましたがまだ撮影できていません。
 この写真の撮影場所は、白山小学校の東門から通じている歩道橋の上なのですが、このため平日の朝夕の電車の本数が比較的多い時は、小学生が歩道橋を通ります。話しかけられてもうっとおしい、不審者と間違われて通報されるともっと一大事、というわけで、撮影は難航しています。
 この撮影の時も、各務原線の踏切は遮断機が下りているわけです。実は、ディーゼル通過の2秒後に赤い電車が通過し、地団駄踏みました。


 これで高架部分の紹介は終わりです。


 高山線2 直線

 次は、高山線の岐阜−長森−那加間にある直線です。
 私が住んでいる岐阜市周辺のJRの路線は、比較的長い直線部分を持っています。鉄道敷設の際、濃尾平野の田園地帯を最短距離で結ぶことができたためですね。山間や山が迫る海岸線とは立地条件が違います。
 その直線の一つが、岐阜駅を出てすぐに通過する、高山線の上記駅間の直線です。
 また、写真でどうぞ。 


 写真19−09                                     (撮影日 08/03/16)

 直線部分を岐阜シティ・タワー43の展望室から撮影しました。
 高山線を2両編成の各駅停車ディーゼルが岐阜駅へ向かっています。赤い電車は名鉄各務原線の電車です。名鉄が高架でクロスしています。このクロスは岐阜市内の地名で言うと、領下と細畑の境です。


 写真19−10                                     (撮影日 08/03/20)

 名鉄線と高山線のクロス部分のすぐ西から岐阜駅方面を撮影した写真です。


 写真19−11                                     (撮影日 08/03/20)

 上の写真19−10と同じ場所から岐阜駅方面を撮影しました。遠くに、スロープを昇る岐阜行き各駅停車ディーゼルが映っています。
 踏切からの撮影ですが、通常の踏切の場合は、列車が過ぎて遮断機が上がると、自動車がどっと通過して、あぶなくて撮影などできるものではありません。かといって、線路内に立ち入ることは、鉄道ファンとしては法律上・仁義上絶対にやってはいけません。
 ではどうするか?
 「名鉄揖斐線廃線物語」の作成や、このシリーズの作成で一つ大事なコツを学びました。
 
自動車が通過できない、歩行者・軽車両線用の踏切を探すことです。そういう踏切なら、少なくとも電車が通過した後は、その後ろ姿をゆっくり撮影できます。


 写真19−12                                     (撮影日 08/03/20)

  上のと同じ踏切から、各務原方面を遠望した写真です。上り下りのディーゼルが停車してすれ違っているのは、何駅でしょうか?
 岐阜市内にはJRの駅は3つあります。東海道線の
岐阜駅西岐阜駅、そしてこの駅が高山線長森駅です。
 駅の向こうの高架橋は、東海北陸自動車道路のそれです。その向こうは緑が茂っていますが、これは各務原台地西縁の竹林等の樹木です。線路はその手前ですこし左に曲がり。そこからまた那加、蘇原と直線が続きます。


 写真19−13                                     (撮影日 08/04/28)

 長森駅の跨線橋から駅に近づきつつある岐阜行きの各駅停車ディーゼルを撮影しました。後ろの高架橋は、東海北陸自動車道路のそれです。 


 写真19−14                                     (撮影日 08/04/29)

 長森−岐阜駅間、荒田川橋梁の手前を岐阜駅に向かう2両編成の各駅停車ディーゼルです。背景は、新緑の金華山と岐阜城です。岐阜城の写真は岐阜市民には当たり前の写真ですが、この真南の角度から写したものは少ないと思います。


  写真19−15                                     (撮影日 08/04/29)

 最後はこのシリーズの中の数少ない芸術的写真でこのページを終わります。
 
長森駅の跨線橋から撮影した、夕陽を浴びて岐阜駅方面へ向かう各駅停車ディーゼルです。真っ直ぐな線路の向こうは、岐阜駅周辺のビル群です。いかがですか。
 ビルのすぐ上あたりにでっかい夕陽がある写真だと、どこかの展覧会へ出品できそうですが、この季節では、太陽の位置が違っていてそういう写真は撮影できません。
 その写真は、今年は、○月○日あたりに撮影できそうです。撮影できたらまた紹介します。


 これで高山線の説明を終わります。
 「えっ、特急ひだ号の話が出てきていない」って。
 そうなんです。特急ひだ号については、集中取材でたくさんの面白い写真が撮影できましたので、また次のページで説明します。乞うご期待。 


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