名鉄揖斐線・廃線物語
 説明的写真集
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 □富有柿
    
 全国家計調査                                                   

 総務省が実施する「家計調査」というのがあります。
 世帯における家計収支の実態を毎月把握して、国の経済政策、社会政策の立案のための基礎資料を得るため、昭和21(1946)年から実施されているものです。毎月毎月、抽出された世帯を調査員が訪問して実施されています。
 
 その中に、「都道府県庁所在市別ランキング(平成13〜15年平均)」というのがあります。県庁所在地など全国49市の都市別の世帯消費動向を数字で示したものです。

総務省統計局の「家計調査」全体は、こちらへ。

都道府県庁所在市別ランキング(平成13〜15年平均)」はこちらへ。
いろいろな品目のランキングが表示されていて、非常に面白いデータです。
excelファイルのダウンロードもできます。

 
 それによると、柿の消費量は、下の表のようになっています。


 実は、柿の県別生産量では、岐阜県は和歌山県・奈良県・福岡県についで第4位なのですが(『日本国勢図会2003/04』P161)、消費量では、都市別消費量では、岐阜市が断然1位です。
 右は、柿畑の間を疾走するモ新岐阜発黒野行き770形。政田駅の手前で。(撮影日 04/10/31)


 沿線の柿畑      | このページの先頭へ |

 揖斐線の沿線の岐阜市西部、北方町、本巣市、大野町は、特産の富有柿の産地です。

 富有柿というのは、明治時代に名付けられた柿の品種で、岐阜県の特産品の甘くて大きな柿です。岐阜県の本巣郡では、古くから各地で甘柿が栽培され、その中でも「居倉御所」とか「ゴネリ御所」と呼ばれる優れた品種がありました。
 1892(明治25)年に大野郡居倉村(現在の瑞穂市居倉)の福島才治という人が、これを県の柿展覧会に出品し一等賞を取りましたが、この時に使った名前が「富有柿」で、以後、当時の国立園芸試験場の推奨品種となり、全国に知れ渡りました。

 忠節駅を出た黒野行き揖斐線電車は、伊自良川鉄橋を越えた当たりから柿畑に囲まれます。10月の中頃から、11月の終わりまで、電車は、柿畑の中を走ります。
 



(写真をクリックしてください。拡大写真と解説が出ます。)
下方駅 柿畑 露天売り

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 ところで、我が家の近く、本巣市糸貫町席田には、富有柿センターがあります。揖斐線とはまったく関係ありませんが、ついでですから紹介します。 

 奥の建物がセンター。手前土産物コーナー。

 センター内部。富有柿の学習ができます。

 柿をもとにしたいろいろな商品が有ります。
 柿黒酢、柿ビール、柿サワー飲料、柿ジャム、柿サブレ、柿もち、柿羊羹、柿肉のたれ、柿の葉茶、柿アイスクリーム、柿パイ・・・。


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