軌道撤去の報道を新聞で見てから、いつか必ず、その様子を写真に撮りたいと思っていました。
しかし、最初のころは、撤去作業は深夜に行われていました。
わざわざ出かけていくのも億劫でしたし、夜では写真撮影の限界もあると思い、これまで控えてきました。
ところが、2007年1月27日に突然チャンスが訪れました。
朝、真砂町通りを通と、まさに、軌道撤去作業がはじまろうとしていました。
2時間も居座って、いろいろ撮影してきました。こんなこと誰もリポートしないと思いますが、「未来航路」ならではの、「軌道撤去作業詳細」です。
(熱中するあまり、道路に出たりして、交通整理のガードマンに何度も注意されました。)
この作業のポイントは、何でしょうか?
父 |
「Y(次男)、君は大学の帰りに夜遅く市内を走って帰ってくるけど、軌道の撤去作業を見たことはあるか?」 |
Y |
「あるよ。線路をあっという間に埋めていた。」 |
父 |
「埋めるだと、埋めるんじゃない、はがすんだ。枕木をはぎ取るのを見たか?」 |
Y |
「枕木?なにそれ、市電の線路にも枕木が使われているの?」 |
父 |
「当たり前だ。電車の線路は、原則枕木の上に敷くものだ。」 |
どうもこの辺が、ポイントです。軌道撤去作業というのは次の手順になるのです。
線路部分の道路舗装をはがす。舗装部分は線路の高さ分あります。
犬釘(いぬくぎ)を使って枕木に固定されている線路と枕木を分離する。
線路をはずす。
枕木を掘り返して回収する。
枕木を掘り返してでこぼこになっている部分を整地する。
最初にはぎ取った舗装部分をとりあえず簡易舗装して、道路として復旧する。
では、説明します。 |