さて、これで、名鉄揖斐線・廃線物語も終わりを迎えることになりました。
最後に、岐阜市内及び周辺の600V線区の復活へ向けての動きの現状を報告します。
廃線直後の2005年5月、岐阜県関市にあるショッピングセンター、マーゴを経営するサン・ストラッセの代表広瀬武男氏が、旧名鉄3線区を引き継いで、新しい鉄道事業をはじめることを発表しました。
その構想によると、新岐阜鉄道株式会社を設立し、運行業務は岡山電気軌道に委託し、以下の予定で「復活」をさせようとするものです。
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年 度 |
内 容 |
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2007年度内 |
関−JR岐阜駅にLRTを走らせる。長良川鉄道を経由して郡上八幡までの直通運転を目指す。 |
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2010年 |
旧名鉄揖斐線を利用して、揖斐方面線の開業を目指す。 |
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近未来 |
岐阜市内循環線の実現 |
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※サン・ストラッセによる岐阜地区新鉄道準備室のサイトはこちらです。
http://gifu-newrail.com/
また、路面電車実現のための基金「路面電車エンジェル基金」も設立され、寄付金の募集も進んでいます。
※エンジェル基金のサイトはこちらです。http://www.mirai.ne.jp/~design/
しかし、岐阜市などの自治体の協力は得られそうもなく、また、名鉄も自治体が絡まない場合の資産譲渡は考えていないため、問題は簡単には進みません。
「復活」の道のりは、長い長いものとなりそうです。 |