名鉄揖斐線・廃線物語15
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 □廃線後その1 変化、岐阜・豊橋
    
 丸窓電車 モ510形                          

 名鉄揖斐線が廃止になって2ヶ月あまりが経過しました。
 町で撮影したり、いろいろなところで取材した廃線後の物語を、写真を中心に説明します。


 左の写真(撮影日05/05/21)では、なにやらお寺の本堂のような所に、しかも賽銭箱の上に、モ510形の模型が鎮座しています。
  これは、2005年5月21日に市内線旧金宝町電停西にある円徳寺で開かれた、
「丸窓電車を保存する会」の中間報告会の一コマです。
 この保存する会は、モ510形とできたらモ570形の保存・展示を実現するための市民組織で、国立岐阜工業高等専門学校の広瀬康之先生が事務局長を務めておられます。この中間報告会に私も参加しました。
 次の情報が公表されました。
  

  • 名鉄電車は、公益に寄与する目的なら、譲渡するとのこと。

  • 沿線自治体では、岐阜市が保存場所提供に応じてくれる。

  • 保存場所は、モ510形が走った沿線ではないが、岐阜公園が有力候補となっている。  

  • 岐阜市は財政的な援助はしてくれない。

  • 公園の敷地は岐阜市から提供してもらえるとして、保存・展示のためには、線路の敷設、ホームの設置、屋根・フェンスなど施設の建設、車両の整備、現地までの運搬など、理想的な形にすると総計1300万円以上の資金が必要となる。

  • はじめから完全をつくらないとしても、とりあえず、運搬と敷地整備に400万円は必要。

  • 赤い電車のモ574も保存するとして、2両分、合計800万円の経費分を募金・寄付金として資金調達する必要がある。

 かくて、資金集めがはじまりました。
 会では、一口:¥1,000で一般は、3口から受付と決定しました。ご協力頂ける方は、次までお願いします。


 ■募金郵便口座:12450−22811771
            「丸窓電車を保存する会」 代表者 廣瀬康之

              電話058(320)1403 (岐阜高専内研究室)


 柳ヶ瀬                                          | このページの先頭へ |

  「岐阜まで40分、名古屋まで60分」
 2005年3月7日、揖斐線の終着点黒野駅がある大野町は、このように新聞に全面広告を掲載しました。
  つまり、揖斐線がなくなったあと、買い物に出かける場合、これまで通り代替バスで岐阜市の中心部へ向かうか、それとも、新設バス路線で、瑞穂市のJR穂積駅まで南下して、JR東海道線を利用して名古屋へ向かうか、その差は、僅か20分というわけです。
 大野町の分析では、代替バスで岐阜よりも、圧倒的に、新設バスで穂積・名古屋へという町民が多いことがわかりました。
 これは、いいかえれば、岐阜市の中心部柳ヶ瀬への買い物客が減ることになります。
 

これは在りし日のモ510形と柳ヶ瀬劇場通り。(撮影日05/01/03) 
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(撮影日05/03/16)

(撮影日05/05/08) 

 尻毛駅前のたばこ店の看板が変わりました。二つの写真を見比べて、どこが変わったかおわかりですか。


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 4月の下旬から早くも市内線の架線の撤去がはじまりました。
 架線を支えていた道路沿いのワイヤーもなくなりました。
 左の写真は、すっかりきれいになった忠節橋。
 (撮影日 05/05/08)


 取り外された架線の一部は、市ノ坪の検査場の一画に集められていました。
 これは、売られていくのでしょうね。

 (撮影日05/05/08)


 市ノ坪車庫                                    | このページの先頭へ |

 2005年4月10日の市ノ坪検査場。
 この時はまだ、市内線、美濃町線、揖斐線のすべての電車が滞留していました。
(撮影日 05/04/10)


 2005年5月8日の市ノ坪。
 上の写真のモ510形の右側にいたモ780形がいなくなっています。
 すでに、売却先の豊橋鉄道へ運ばれていきました。(撮影日 05/05/08)


 豊橋鉄道赤岩車庫                               | このページの先頭へ |

(撮影日 05/06/10)

(撮影日 05/06/10)

 豊橋鉄道赤岩車庫。
 ここに旧揖斐線・美濃町線の車両の一部がすでに運ばれてきています。


 赤岩車庫に3両運ばれた旧揖斐線モ780形のうちのひとつモ782号車。
 やがて、残りの4両もすべて豊橋に来る予定です。

(撮影日 05/06/10)


 赤岩車庫に運ばれた旧美濃町線車両のモ801。
 モ800形は廃止された4線を走っていた電車のうち最も新しい2000年製。全3両のうち、1両は豊橋鉄道へ、残り2両は福井鉄道へ移される予定。
(撮影日 05/06/10)


(撮影日 05/06/10)

(撮影日 05/06/10) 

 豊橋鉄道の車両は、1両丸ごと広告となっています。左からビール、日本通運、ヤマサのちくわ。
 さて、旧名鉄車両は何の広告となるのでしょうか。


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