空冷エンジン
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比較項目 |
液冷エンジン |
エンジンを空気で直接冷却する。つまり、飛行中の高速の外気とプロペラの後流(プロペラによって生じた風)でエンジンを直接冷却する。 |
構造 |
エンジンを水(正確には凍結防止のため水とエチレングリコールとの混合液)で冷却し、そのために加熱された水と潤滑油(オイル)を、エンジン下部、胴体下面、主翼下面などの空気取り入れ口から取り入れた空気を利用して冷却器で冷却する。 |
軽い |
重量 |
重い(冷却器の分も含める) |
簡単、組み立て工程も少ない |
細工 |
複雑(エンジンそのものやエンジンと冷却器結ぶパイプなども含めて全体は複雑な構造となる) |
シリンダーを星形に配列するため、エンジンに覆いのカバー(カウリング)をつけると、太い円筒型となる。 |
形状 |
シリンダーを縦に並べるため、エンジンそのものは細長の直方体となる。 |
機体前面が太くなる。機体断面は丸型となり空気抵抗がきわめて大きい。エンジンが大きければ大きいほど、いわゆるでぶっちょの機体となる。 |
機体
の
形状 |
機体前面は細くなる。機体断面の形状は楕円形型となり空気抵抗は小さい。全体にほっそりしたスマートな機体となる。 |
試作機キ108搭載の中島製星形エンジン。 |
写真
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メッサーシュミットBf109搭載のダイムラー・ベンツエンジン。 |
アメリカのプラットアンドホイットニー社製星形9気筒600馬力エンジンの模型。下は、シリンダー部の拡大。
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模型 |
アリソン社の液冷V型12気筒1425馬力エンジン。左は正面。下は横から見たところ。
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ゼロ戦、一式戦隼など日本の主力機のほとんど
グラマンF6Fなど、アメリカ軍のほとんど |
主な
搭載機 |
日本陸軍三式戦飛燕、日本海軍彗星艦上攻撃機
メッサーシュミットBf109
スーパーマリン・スピットファイアー |
エンジンの写真と模型は、いずれも、かかみがはら航空宇宙博物館の展示パネルと展示品です。同館では、当時の写真や模型によって、飛行機の発達を解説しています。これらはそのほんの一部です。 |