現物教材 世界史4

原始古代005  パピルス作製キット                               | 目次へ

 古代エジプトで有名なパピルスの作製キットです。

 これを購入したのは、東京北区王子にある、紙の博物館のウエッブサイトからです。2002年11月現在価格450円、送料140円でした。このキットは、日本の業者がパピルスを輸入してつくっているもので、葉書大の昔のパピルスが比較的簡単に再現できます。
  ※紙の博物館のサイトはこちら
  ※この博物館のサイトには、他にもいろいろなものが売られていて、一見の価値ありです。


上左、キットのパッケージと中味。
上中、水に浸してパピルスをふやかす。説明書にしたがって、これに1週間あまりを費やす。水を換え、その間に、ローラーをかけて平たくする。
上右、水から出して乾燥に入るところ。
左、10日間ほどの乾燥で、いちおう字がかけそうな物体に変身。

拡大されていますが、大きさは葉書大です。


 パピルスはカヤツリグサ科の多年草で湿地帯に繁茂します。高さは1〜3メートルになります。エジプト、エチオピア、ヨルダン川の渓谷、イタリアのシチリア島などに自生しています。
 教科書に出てくる「パピルス」というのは、この草の茎の部分を上と同じように乾燥させてつくったものです。古代は、記録媒体だけでなく、パピルスの様々な部分が、頭飾り・サンダル・箱・船・ロープなど、装飾品や実用品の材料として使われ、大変有用な植物でした。

 エジプトから他の地域へ伝えられ、ギリシアでは遅くとも紀元前5世紀には記録媒体として使われはじめました。さらに、古代ローマへ伝えられ、文学作品等の記述には4世紀頃まで、公文書・私文書などには9世紀までパピルスが使用されていました。
 このあと、ヨーロッパでは、アジアからイスラムを経由して紙の製法が伝播するまでは、羊皮紙が使われました。


 現代001  ベルリンの壁のかけら                                  | 目次へ |

 1989年に崩壊したベルリンの壁のかけらです。





壁のかけらの大きさは、長さ約4p、厚さ約1p

パッケージの証明書 なぜかシリアル番号付

パッケージの裏のよく分からない写真


※ベルリンの壁の説明は、世界史クイズ現代編「ベルリンの壁の犠牲者の数は?ご覧下さい。
 
 これは、ヤッフー・オークションで入手しました。100円から始まったオークションでしたが、結構買い手があって、2620円まで値が上がって落札しました。
 ※ヤッフーオークションについては、「日記・雑感2003年3月15日」のところで説明しています。

 
 1989年のベルリンの壁の崩壊直後、いろいろな形で壁の一部が売られましたが、その時は、「こんなもの、本物かー?」と思って買い控えました。あの時点では、冷戦が終わって世界がこんなにも変わってしまうとも想像できなかったことも確かです。
 その後、やはり、歴史の「生き証人」の壁のかけらが欲しくなって、何とか入手できないかと探していたところ、インターネット・オークションという便利な手に気付き、入手の運びとなりました。

 はたして本物でしょうか?
 パッケージの中には、最長辺4センチ、厚さ1センチの壁のかけらと、証明書がはいっていました。ドイツ語と英語の併記で、「証明」を意味する「ZERTIFIKAT]=「Certification」と仰々しく書いてあります。シリアル番号も付いています。 「Mauer-Stein」は、「壁のブロック」の意味です。
 壊された壁の処分については、次のような情報があります。
 まず、総延長160qのほとんどが道路建設用の資材となりました。但し、幅1.2m×高さ3.6mの広さのもの、250個が、オークションにかけられる形で売られました。

 ドイツ歴史博物館の情報によると、1個分の値段は、10,000マルクから150,000マルクぐらいだったそうです。1マルク80円で計算すると、80万円から1,200万円ということになります。壁といってもいろいろな種類がありましたから、そのくらいの差はあっても致し方ありません。
 このほかにも、市民が勝手に壊して持っていってしまった分もあり、これらが「ベルリンの壁」としていられているのだそうです。

 いくら証明書が付いていても、本当かどうかは、わかりませんね。(--;)
 まあ、いいでしょう。話のネタです。
 


近代005  第一次世界大戦前後のドイツマルク紙幣                           | 目次へ |

 第一次世界大戦で敗戦国となったドイツにおこった、1920年代前半の破局的インフレを説明するための、ドイツインフレマルクセットです。
 インフレが始まる前の、1918年11月発行の普通の5マルク紙幣と、インフレの最盛期の1923年12月発行の5000万マルク紙幣です。
 この二つの紙幣は、東京の 
COINDOTCOM から、インターネットのヤッフー・オークションで入手しました。
  ※COINDOTCOM  〒104-0045東京都中央区築地7-12-14紀文第2ビル6F TEL:03-3544-6545
 
 価格は、5000万マルク紙幣=2200円、5マルク紙幣=2000円です。
  ※このオークションの様子は、日記・雑感に解説しています。 

 このインフレマルクセットの授業での利用は、世界史クイズ二つの世界大戦編「で解説中です。 


5000万マルク紙幣表 149mm×84mm

5000万マルク紙幣裏

5マルク紙幣表 124mm×78mm

5マルク紙幣裏