現物教材 世界史3

原始古代003  インドのシヴァ神のブロンズ像 (本物)                   | 目次へ

 ご存じ、ヒンドゥー教の最高神シヴァ神通称踊るシヴァ神のブロンズ像です。

シンガポールで入手。その経緯は、旅行記をご覧ください。

 正確には、破壊と創造の神であるシヴァ神はすべてを破壊するときに躍る姿になります。この姿を舞踊の神ナタラージャといいます。 つまり、この像は、シヴァ神が姿を変えたナタラージャ神の像です。
 ですが、わかりにくいので、ここでは通称の踊るシヴァ神という言い方で行きます。

 私が所有している右写真の像そのものは、シンガポールのインド人街で購入しました。
 皆さんがシンガポールまで買いに行くわけには生きませんので、日本国内で簡単に買えるところを捜しました。

 次の2つが見つかりました。

<その1>
 愛知県犬山市に、名古屋鉄道が経営する
野外民俗博物館リトルワールドがあります。その、ケララ州の民家等がある展示場所の近くの売店に売っています。
(ちなみに、ケララ州というのは、インド最南部の州の名前です。インドの地図の三角の先のとんがった部分の西側に当たります。)

 売店に電話で確認した所、現金書留で先に代金を送れば、宅急便の着払いで送ってくれます。連絡先は以下の通りです。
  ※リトルワールド 0568−62−5611
   484−0005    愛知県犬山市今井成沢90−48 リトルワールド ケララ
 
 代金ですが、大きさによって、以下の様にランクがあります。(大きさは、像の高さを示します。) 

種類

大きさ

値段

踊るシヴァ神

9.5p

1200円

(^-^)

12p

2000円

(^.^)

21p

8800円

(-_-;)

シヴァ神(座像)

19p

20000円

(=_=)

19p

25000円

(>_<)

※価格は2002年10月21日現在(消費税別です)

 踊るシヴァ神(ナタラージャ神)は、手のひらサイズの9.5pなら1200円とちょうどいいかげんですが、ちょっと見栄えがする21pになると、我が家では相方(妻)と相談が必要な値段です。
 踊っていない普通のシヴァ神の方は座像ですが、とても高価で、「買う」と宣言しようものなら、家内騒乱級の現物教材です。
 但し、これらは、日本のそこらの工場でつくったものではなく、ちゃんとインドからの直輸入品です。それを考えると、まあ仕方がないでしょうか。


<その2>【05/09/01/追記】
 2つ目は、愛知県常滑市の
中部国際空港(セントレア)の4階レンガ通にある土産物店、マライカ(MALAIKA)です。
 ここもいろいろサイズがあり、次のような価格となっています。

種類

大きさ

値段

踊るシヴァ神

10p

600円

(^-^)

15p

1500円

(^.^)

20p

2500円

(^.^)

25p

3500円

(^.^)

35p

12000円

(=_=)

40p

18000円

(>_<)

※価格は2005年08月31日現在(消費税別です)

 こちらは、サイズの割には少々お値打ちな用です。(細工やブロンズの含有成分など、細かい違いは分かりません。あくまで大きさの比較です。)
 
 ここも、電話で確認して現金書留を送ると、宅急便の料金着払いで送ってもらえます。もっと大きなサイズもあるそうです。

 電話番号 0569−38−7351
 


ウェブページはこちらです。ただし、ウェブ上では販売していません。
 ※中部国際空港のトップページからMALAIKAで検索
 
 さて、
シヴァ神ですが、ヒンドゥー教ではビシュヌ神とともに2大神を構成しています。

 シヴァ神は、一方では宇宙の破壊を司る神、また、一方では再生・生殖を司る創造の神という、相反する性格を持つ神です。後者の意味では、シヴァ神は、寺院では男根として崇拝される場合も多くあります。このシヴァ神の乗り物が聖牛ナンディンです。
 
 シヴァ神が化身したものが舞踊の神ナタラージャ神で、この像もそうですが、一般に、炎を背景にして、無知の象徴としての小人を足下に踏みつけながら躍っています。
 
 シヴァ神は日本とのつながりもあります。
 サンスクリット語では、時間のことをカーラといいますが、時間は、すべてを滅ぼしてしまう概念の象徴です。この辺が難しいですが、時間がたてばすべて無になるのですから、時間=破壊ということなのです。
 カーラは同時に色でいうと、黒色を意味します。
 シヴァ神が世界を徹底的に破壊する時は、マハーカーラに変身します。マハーとは、サンスクリット語で「大」という意味です。つまり、マハーカーラは直訳すると、「大黒」です。その姿は、三つの顔、六つの手を持つ強力な戦闘神です。

 仏教が興ると、マハーカーラ神の存在は、それに取り入れられました。仏教の教義では、釈迦に帰依し、悪魔を退治する守護神となったのです。宗教とは実に都合のいいものです、他の宗教の神様を勝手に「帰依」させて、家来にしてしまいます。
 このマハーカーラが、中国に伝えられると、インドの破壊の神という要素はなくなってしまい、福徳の神、厨房(台所)の神となりました。

 さらに、日本へ伝えられ、わかりますね、あの七福神のひとつ、大黒様(大黒天)になるのです。
 戦闘神の恐ろしい姿はすっかり失われ、福々しい顔に頭巾(ずきん)をかぶり、右手に打ち手の小槌(こづち)、左手に袋をもち、米俵にたつ姿であらわれています。使者はなんとネズミさんです。牛さんはどこへいってしまったのでしょう。

 さらに、大黒天は、出雲神話の大国主命(オオクニヌシノミコト、音読みすればダイコク)と発音が似ている(^.^)という理由から同一視され、江戸時代庶民の間で、福の神として広く信仰されました。
 つまり、間を省略すると、
シヴァ神の化身→七福神の大黒様なのです。
 
 また、シヴァ神にはたくさんの奥さん、女神がおり、その女神たちは、シヴァ神の二つの性格に応じた性格を持っています。
 たとえば、カーリー女神は破壊をつかさどる母神で、唇には血のりがべったりとつき、だらりと長い舌をだし、人の生首をつなげたネックレスをかけ、青黒くやつれた姿であらわされます。すごい女神です。4本の手があり、第1の手は剣、第2の手は生首をもち、第3の手は信者の恐怖をとりのぞき、第4の手は幸運をあたえると信じられています。複雑な神様です。

 カーリー神を祭るカーリガート寺院というのがあり、それを英語風に発音すると、それが、
カルカッタです。この有名な町の名前は、女神を祭る寺院の名前がなまったものでした。

 高い価格で手に入れた教材ですから、このくらいは、語らなくっちゃ、もとがとれねー。(^−^)


原始古代004  マンモスの模型(トコトコマンモス)                      | 目次へ

 これはかの有名なマンモスの模型です。
 マンモスについては、語るまでもありませんが、氷河時代に各地に生息したゾウ科の巨大な一群をいいます。(つまり、一種類ではないのです。)

 長さが3.2メートルに達する反り返ったキバを持つ種もありました。フランスの洞窟遺跡には、クロマニョン人が残したマンモスの壁画が残っています。
 岐阜県の派遣した調査隊は、2002年8月、シベリア北部でマンモスの肉片をしました。現在クローンマンモス製造??へ向けて研究中です????。これは詳しくは、世界史クイズ編へどうぞ。


 さて、この可愛いマンモスは、「トコトコマンモス」といって、机の上に置いて、糸で結ばれたおもりを机の横に垂らすと、そのおもりでトコトコ歩く、たわいもないおもちゃです。
写真では見づらいですが、鼻の途中からの前の方へ糸が伸びています。
 
 この写真ではカメラ視線が下の方ですから、大きく見えますが、実は、実物のおよそ30分の1、体高12pほどの可愛いものです。
 「で、これで授業で何すんだ」
 
 何ってあなた、それはただのインテリアです。
 現物教材は、別に深〜い意味があって勉強するものばかりでありません。単なるにぎやかしも、重要ですよ。

 ところで、この可愛いマンモスですが、決して、おもちゃやさんで購入したのではありません。
 理科の教材を扱う専門の会社、
中村理科工業のホームページから購入したものです。代金は800円です。(消費税別)発売元は、大阪の(株)DAISHOです。ついでに、製造は、made in China です。
 パッケージには、シリーズの「テクテク原人」も載っています。愉快なセットです。

 中村理科工業は、理科室にある高価な実験セットから、こんな面白いものまで扱っています。今回私は、もう一品買ってしまいました。
 3500円の「
カルメ焼き」セットです。
 ある一定以上の年齢の方ならわかりまね。子どもの頃作った、あのふくれるカルメ焼きです。
 
これについては、また現物日本史でレポートしています。こちらです。
 中村理科工業のウエブサイトはこちらです。
 理科の先生ならずとも欲しくなりそうなものがいっぱいあります。
  ※東京都千代田区外神田5-3-10  電話03−3833−0741