今日は、私の勤務する昼間・夜間3部制の定時制と通信制を併設する高校の卒業式でした。
定時制課程164名、通信制課程136名、合計ちょうど300名の生徒諸君が卒業していきました。本校はそれまでの夜間定時制と通信制の学校が、2000年に改編されて生まれた学校です。これまでも毎年200数十名の卒業者数を出してきましたが、今回の300名というのは改編開校以来最高の数字となりました。
本校ができた頃には昼間・夜間3部制の定時制の学校というのは、全国でもそれほどの数ではありませんでした。
しかし、現在では、どこの県にも最低一つはあると言う状況になっています。
一般の方には、午前中からやっている昼間定時制とうのは、「全日制とどう違うの?」と言うことになります。
併設する通信制も含めて、本校の生徒の特色を列挙すれば、次のようになります。
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1 |
昔の定時制と違って、正社員として働きながら学生徒はほとんどいない。就業している場合でも、ほとんどは、アルバイトである。 |
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2 |
通信制においても、年齢の高い方はいるものの(今年の卒業生の最高齢は64歳)、半数以上は10代の生徒である。 |
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3 |
定時制は6割以上、通信制は約半分が、中学校時代に不登校または不登校傾向にあった生徒である。人間関係を作ることにストレスを感じる生徒が多い。 |
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4 |
家庭が経済的に苦しい生徒が少なからずいる。 |
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5 |
精神的な疾患や発達障害やその他の疾病など克服すべきハードルをもっている生徒が少なからずいる。 |
こうした生徒諸君がたくさん入学して来るというのは、本県の教育としては、必ずしも喜ばしいことではないかもしれません。
しかし、入学してきた生徒が、途中でへこたれず、頑張って卒業したと言うのは、大きな意味があります。
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