2012-14
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143 2012年11月19日(月) 久しぶりのプラモデル作り、外国製は手強い。8時間の苦闘。    

  今日は1日、午後に2時間用事で外出した以外は、ずっと、プラモデル作りをしていました。いい年して、お上品な趣味です。(^_^)
 つくった作品は、
世界最初の蒸気機関車、イギリス人リチャード・トレヴィシック1804年製作の蒸気機関車です。
 本当は、今日の夕方には完成して、今頃は現物教材として、その意義や解説をつくっているはずでしたが、ずいぶん遅れて、22時30分にようやく完成という悪戦苦闘でした。朝10時前から取りかかりましたから、正味8時間以上かかったことになります。
 何故、そんなに時間がかかった?
 答えは簡単、このプラモデルが
イギリスのHPで購入したアメリカ製だったからです。ここでは作品づくりの過程の写真を通して、悪戦苦闘ぶりを紹介します。


 写真−01・02 イギリスの会社から届いたプラモモデル (撮影日 11/12/12)

 左:普通の荷物でとどきました。航空便です。
 右:このトレヴィシックの機関車プラモデルは、日本の会社にはありません。
 


 プラモデルの販売元は、イギリスの会社Hannantsです。同社のホームページで、日本にはない歴史の教材になるプラモデルをいくつか見つけたので、いつか買ってやろうと思っていましたが、今回初めて実行しました。製造元はアメリカの会社、MINI CRAFTです。
 もう一つのプラモデル、
スティーヴンソンの蒸気機関車ロケット号と一緒に購入しました。二つで、代金24.98ポンド送料17.51ポンドでした。日本円では、合計5,425円です。
 夫のこの買い物に、妻はあきれています。m(_ _)m


 写真−03・04 左:製作現場  右:パーツ (撮影日 12/11/19)

 時間がかかった原因の一つは、パーツの精度が、日本製のそれよりあまりよくなかった点です。組み込む穴がずれていて入らない、穴がふさがっている、金型が作りが悪くて、はみ出た部分がたくさんあるなどなど、日本のプラモデルとはかなり品質が違いました。
 7割方の部品で、その都度、カッターで削り、錐で穴を開けながらの作業になってしまいました。
 


 写真−05・06 時間がかかった原因その2は、説明書が英語だったため (撮影日 12/11/19)

 説明書そのものも日本のそれとは感覚的にちょっと違いがありましたが、なんといっても、説明文は英語ですから、時々辞書を引いての作業となりました。(-_-;) 


 写真−07・08 原因その3は色塗り。 (撮影日 12/11/19)

 日本の製品には、このパーツにはどの色を塗るとかの説明が一つ一つ書かれているのが常識です。しかし、この製品にはそういう説明はありませんでした。パッケージの絵を見ながらのカラーリングとなりました。もっとも、途中で面倒になり、ほとんど一色で通すことになりました。 


 写真−09・10 最も苦労したのは・・・・・ (撮影日 12/11/19)

 左:最も苦労したの部分その1。
 蒸気機関車の本体とも言うべき、ボイラーの部分のパーツが、これまた他のものと同じく、とてもアバウトでした。つまり、普通は左右の部品をあわせてうまく円柱形のボイラー部分ができると思うところですが、なんと、部品がゆがんでいて、円柱形にならないのです。これを無理矢理円柱にもっていくのに1時間かかりました。
 右:最も苦労したの部分その2。
 蒸気機関車ですから、もちろん、シリンダー部分やピストン部分や機動部分などたくさんの細工があります。そもそも本体のボイラー部分を無理矢理円柱形につくっていますから、他の部分も微妙にゆがんできてしまいます。あっちを直すとこっちがはずれ、こっちを直すとあっちがはずれ・・・・、爆発寸前の精神状態でしたが、年の功で乗り越えました。
 


 「2度とイギリスやアメリカの製品は買わないぞ。」
 などという大人げないことは言いません。
 しかし、日本の金型の技術の精密度ををあらためて見直した1日となりました。
 次週は、ちゃんとまじめに、このプラモデルの現物教材としての解説を行います。
  1
リチャード・トレヴィシックとはどういう人物か。本当に蒸気機関車の発明者なのか。
  2教科書で有名な
蒸気機関車の発明家スティーヴンソンとはどう違うのか。
  3
初期の鉄道とはどういうものだったのか。

 などなどです。乞うご期待。  →「現物教材世界史 世界最初の蒸気機関車 リチャード・トレヴィシックの機関車」 


 写真−11 苦闘8時間の作品 (撮影日 12/11/19)


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