2008-03
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107 2008年9 月19 日(金) 鼠径ヘルニア入院・手術体験記その1 入院前、そして神頼み    

 先週から、旅行記シリーズに、「産業遺跡訪問記 新潟佐渡・群馬富岡」を書き始めましたが、次回は、今週末ではなく10月05日の掲載です。その理由は何かといえば・・・・。

 今日9月19日に、病院に入院し、手術を受けます。そのための2回休みです。
 以下は、その入院・手術の話です。


序 入院前の診断
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 「えっ、入院?手術?」とご心配いただける方もおありかと思いますので、ちょっと説明をしなければなりません。
 入院・手術とは大げさですが、病名は何かというと、
鼠径(そけい)ヘルニアです。鼠径部は大腿の付け根の部分、ヘルニアは医学的には、「ちゃんとおさまっているものがはみ出る現象」のことです。つまり、鼠径部にはみ出る病気です。何がはみ出るかというと、腸がです。簡単に言えば、脱腸のことです。
 以前、腰部椎間板ヘルニアで入院しましたが、あのヘルニアとは部位も原因も違います。ただ、「ちゃんとおさまっていなければならないものがはみ出る」という点では、同じヘルニアという現象です。

 この病に気が付いたのは、3年半前の2005年1月でした。
 あの、大病の腸閉塞で入院をしていた時の退院間際に、体の変化に気が付きました。(腸閉塞については、詳細な入院記を書いています。こちらです。→
 やっと腸閉塞から解放されたと思ったら、右の鼠径部にぽこっとふくらみがあるではないですか。
 腸閉塞を診てもらっていたS先生に聞いてみました。

「先生、この鼠径部の膨らみって、もしかしたら脱腸ですか?」

「あれあれ、脱腸ですね。いつからですか?痛みますか?」

「この入院中に気が付きました。痛くも何ともありません。」

「そうですか。腸閉塞のおかげで腹圧が微妙にバランスを崩した結果の産物かもしれません。」

「直りますか?」

「いえ(きっぱりと)、直ることはありません。脱腸は、一度はみ出たら、基本的には直りません。」

「どうやって治療するんですか?」

「治療は手術しかありません。薬とかそういう治療方法はありません。もしそうする場合は、内科の私ではなく、外科の担当です。簡単な手術です。」

「どのくらい入院するのですか?」

「例えば週末に手術して、週明けには退院できるくらいです。中にはその日の内に1泊2日で退院とかいう病院もあります。」

「そんな簡単にすむのですか?」

「もちろん、手術ですから、腰椎から下半身麻酔をかけますし、何が起こるか分かりませんから、絶対簡単というわけにはいかない場合もありますが、まあ、腸閉塞ほど重病ではありません。外科にかかりますか?」

「いえ、今は痛くもないですし、せっかく腸閉塞がおさまって退院できるというところですから、気分的にまた入院という気持ちではありません。」

「そうでしょうね。でも、くれぐれも念を押しますが、脱腸は自然治癒はありません。多分だんだんひどくなっていきますから、痛みとか、膨らみ具合とか、ちょっとまずいかなと思ったら、すぐに外科に来てください。入院・手術を逃げていたり、変に我慢していると、致命的になります。」

「最悪はどうなるんですか?」

「今の段階では、脱腸部分は押し戻せばへこむと思いますが、だんだん出っ張りが大きくなって、痛みも出ます、最悪、出っ張った部分が戻らなくなり、出っ張り部分がしめつけられて壊死するとかいうこともあります。そうなると簡単な手術というわけにはいきません。」

「よく分かりました。いつか外科に来ます。」


 という会話から3年半、今年の7月には、S先生の予言通り、はみ出しもひどくなり、時々、数種類の痛みが感じられるようになりました。
 というわけで、入院・手術を決意しました。

 もちろん、病院は、腸閉塞でお世話になった岐阜市市橋の山内ホスピタルです。あれ以来かかりつけの病院となっています。今回の担当は外科のU医師です。
 予定では、9月19日(金)朝9時入院、その日の午後には手術、回復が予定通りなら、9月22日(月)の午後には退院、そして23日(火)はうまい具合に秋分の日で祝日なので休養して、24日(水)には職場復帰という計画です。
 

これで、この25年間に5度目の入院です。大病でないのが幸です。

 1985年 尿管結石で4日間

 1994年 腰部椎間板ヘルニア除去手術で3ヶ月間   尿管結石(2度目)で4日間

 1998年 腰部椎間板ヘルニア再発で1ヶ月間 

 2005年 腸閉塞で3週間


 まあ、無事に済むでしょうが、多分小さなドラマはいっぱいあるでしょうから、退院後、入院・手術その2、その3、その4と体験記を綴ります。科学的な記録もありますが、基本はエッセイです。適当に読んでくだされば幸です。
 すぐご覧になりたい方は、その2はこちらです。→

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 実は、 自分の入院よりも、私を悩ましているのは、3人の息子達の「受験」です。
 24歳の長男Kは教員採用試験、22歳の大学4年生次男Yは就職試験、そして、18歳の浪人生3男Dは大学受験です。
 おかげで、この4か月たくさんの神社仏閣にお願いに行きました。


左上:大阪生国魂神社 右上:高野山金剛峯寺
左中:東京神田明神 右中:長野善光寺
左下:日光東照宮

   
 一番御利益がありそうな高野山では、お賽銭は、奮発して1000円を納めました。神様仏様、お願いしますだ。(^_^)    
 


3男D

「なんか真剣に祈りに行ったというよりは、ついでにいった感じがするけど・・。」

「ええい、ぜいたくを言うでない。信心の心、祈願する心が大切じゃ。」

3男D

「あんまり、御利益ないかも。」

「こんなに心配しているのに何を言うか。もし君たちが受験3連敗●●●という結果に終わったら、父ちゃんはグレルぞ。」


 手術も受験もうまくいきますように。


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