2003-09
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059 2003年8月19日(火)  マレーシアの山                 

 みなさん、お盆は、いかがお過ごしだったでしょうか?

 妻は今年の春の転勤で、さる養護学校に勤めていますが、昔のような土曜日に働いた分の振り替え休みはなく、もちろん、自宅研修という名の「夏休み休暇」もなく、ぶつぶつ言いながら毎日学校に通っています。妻は今年は、放送大学を受講して専修免許の単位を取るとかで、 珍しく勉強しています。
 実は、彼女は、正式な夏休み休暇を4日もらって、我が子3ボーイズたちと、ニューヨークに行くはずでした。しかし、先月の末、義父がクモ膜下出血で入院したため沙汰止みとなってしまいました。旅行社に払ったキャンセル料だけでも20数万円という、むなしい結果となりました。まあ、停電でホテルを追い出されて路上に寝るよりはよかったかもしれませんが・・・・。

 私はと言うと、夏休みは普通以上に、「充実した」仕事にうれし涙です。(T_T)
 2000年、01年と海外旅行に行けた前の職場とは違って、今の職場の教育センターは、夏がかきいれ時です。先生方のための研修やらフォーラムやら研究集会やらが目白押しで、駐車場は毎日満車のにぎわいです。
 露天のアイスクリームやさんや弁当屋さんが出ても結構儲かるのではないかと思えるくらいです。

 自分が主宰する催しが、7月30日、8月1日、8月7日、そして昨日今日(18日・19日)とあって、これまで、夏期休暇はわずか「半日」という状態でした。(--;)
 本県の夏休み休暇の規定では、休暇は7月から9月までの期間にとることができるので、9月にとってやるゾー。
 この忙しさのため、先週末は、サイトの更新ができなくて、期待を裏切りました。申し訳ありません。

 
 さて、もちろん、お気づきだと思いますが、今日のタイトルの「マレーシアの山」は、自分で行ったのではありません。
 6月7日の「マレーシアの海と同じく、現在、マレーシアの大学の先生として活躍中の友人のH氏の「報告」の転載です。

 日本の最高峰は、もちろん富士山3776m。
 北米大陸最高峰は、マッキンリー6194m。アフリカ大陸最高峰は、キリマンジャロ5895m。

 では、東南アジア最高峰は、どの山か御存知ですか?

 地理が不得意な私も、実は知りませんでした。

 マレーシア領で、ボルネオ島(最近の言い方ではカリマンタン島)の最北部にある
キナバル山4101mです。
 カリマンタン島は、南4分の3はインドネシア領、北4分の1のほとんどは、マレーシア領です。
 この島には、もうひとつ別の国、北側の海に面して石油が豊富なブルネイ・ダルサラームがあります。

 以下は、彼がメールに書いてくれた案内です。


 ところで、こちらは日本のような夏休みはありませんが、タームの切れ目に1週間の休暇があります。
 
 先日、休暇を利用してキナバル山に登りました。キナバル山をご存じでしょうか。
東南アジア最高峰、標高4095(注 地図によっては4094m、4101m等諸説あり??)でボルネオ島にあります。1泊2日をかけて登るのですが、登山口(1829m)までは、車で行け、我々素人でも何とか登頂できるように登山道が整備されています。同僚と4人で登ったのですが、なかなか強烈な旅でした。

 行程は、1日目、朝9時に登山口を出発して、約6時間かけて中腹の山小屋(約3300m)に行き、そこで一泊します。2日目、朝2時半に山小屋を出発して約3時間半かけ、朝6時頃、山頂ローズ・ピーク(4095m)に到着します。日の出を見てから下山開始。午後2時ごろ登山口に帰ってくるというものです。2日目は真っ暗の中、ヘッドライトを頼りにロープにつかまってよじ登ります。
 高山病のためだと思いますが頭痛がして苦しい登山でしたが何とか無事に山頂までたどり着くことができました。



 キナバル山も西穂高岳のように初めは林の中を抜け途中からは岩山にかわります。キナバル山はいつも目指す山頂が見えている点で景色もよく西穂高とは違います。
 杖をつきつき登った山小屋までの6時間の道のりで水は1.5リットル消費しました。山小屋を越えたあたり(約3300m)からは、岩山にかわります。山頂付近の写真は、下山のときに撮ったものですが、真っ暗の中こんな所を登ったなんて信じられない感じです。



 熱帯とはいえ、さすがに4000mを越える山頂はとても寒くて、フリースやらウインドブレーカーやらたくさん着込みました。この日は少し雲がかかっていて、山から昇る日の出は見られませんでしたが、それでもやはり美しい景色でした。

 キナバル山は世界遺産に登録されている山で自然もとても美しいです。中腹では巨大なウツボカズラが有名です。山の至る所で見られるかと思っていましたが、山道付近では2、3カ所でしか見られませんでした。それでも帽子ほどもある大きさには驚かされます。

 クワガタなどもすぐに捕まります。特に探し回ったわけでもないですが

 大物が何匹か見つかりました。

 高山病でふらつきながらの登山でしたが、思い出深い経験となりました。


 追伸「キナバル山の山頂というか、最も高いところはローズピーク(LOWSPEAK)といいますが、以前は4101mといわれていました。ところが最近の人工衛星による測定で4095.2mと判明したようです。友人から聞いた話でどこまで正確かは分かりませんが、山頂の立て看板には「LOWS PEAK (4095.2m)」と書いてありました。」


 Hさん、ありがとうございました。 
 わたしなら、高山病で入院しそうです。(^^)
 また、貴重な体験報告を待っています。


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