2003-6 

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057 2003年6月07日(土)  マレーシアの海            メニューへ 

 こういうタイトルを書くと、
「え、今度はマレーシアにいったのかい?」と聞かれそうです。
 いえそうではありません。
 昔の職場の同僚で数学の先生だったH氏が、2002年4月からマレーシアの大学で教師をやっています。
 H氏とは、昔の同僚という間柄に加え、奥さんが私の教え子という縁もあって、時々マレーシアから写真付き便りをもらっています。
 中でも、今回とびっきり美しい、マレーシアの海を泳ぐウミガメの写真を送ってもらったので、今までのとあわせて、まとめて掲載します。
 以下の写真の説明の、「 」内は、H氏が私宛のメールに書いた説明です。    
 

 H氏が勤務するのは、マレーシアの首都クアラルンプールにある、マラヤ大学です。右は大学の構内ですが、やはり首都が北緯4度という国は、風情が違います。
 右は授業風景、下は2003年3月の修了式様子です。

「ところで、こちらでは修了式が行われました。学生達は2年間の予備教育課程を終えいよいよ日本に向かうわけです。写真はその時の様子です。

 男子学生が身につけているのはバジュマラユという民族衣装で儀式の時のみ着ます。
我々教師団も挑戦してみました。ちなみに私のはサイズがなくオーダーでした。

 女子はバジュクロンという民族衣装で学校でもこれを着ています。」

 H氏はバスケットの選手で、その昔はダンクシュートをしていたくらいの長身です。だから、バジュマラユも丈の長さが足りずに特注というわけです。

 日本の秋に、マレーシアは雨期に入ります。

「年によって随分差があるようで、何とも言えないのですが、こちらはこれからが本当の雨期に入るようです。7,8月雨が少ないなあと思っていたのが、9月に入り雨がやや増えたという感じでした。

ところが、10月に入り連日すごいスコールがほぼ毎日やってきます。スコールはとにかくすごいです。
雨はまさにバケツをひっくり返した様な勢いで降り1時間程で洪水を引き起こします。
雷は頭の上でドラムを鳴らしている状態が30分程続きます。
先週と今週、1回ずつ大学の門が水没して帰宅できなくなりました。

午後3時ぐらいまで晴れていて、4時から5時にかけてスコールが来て水没し、6時ぐらいにはもう水がはけるという感じです。
大学の駐車場に駐車してあった車が5台ほど水に流されて横倒しにされました。フェンスや大木がなぎ倒されました。とにかくびっくりしています。」

 下は、マレーシア世界に誇るツインタワービルとその夜景です。


 「2月1日は中国正月(日本の旧正月)です。町は今から正月を迎える準備が進んでいます。店やデパートには中国正月の垂れ幕やポスターが掲げられ、正月用品が売り出されています。我々がよく行く食堂は1月31日から2月5日まで休みで、他にも多くの店が連日休みます。

 中国正月は赤色がよい色とされており、赤い提灯が至る所に掲げられています。
町で見かけた珍しいお飾りを添付します。」

 下の上段は、旧正月の飾り、下段左は、ドラゴン踊り(長崎なんかで見られる物)、下段右は、ライオン踊りです。
 


「こちらは2月1日〜15日が中国正月の期間で、町に爆竹の音が聞こえたりしてやや騒がしかったです。
商店街などでは時々ライオンダンスやドラゴンダンスのパーフォーマンスを見ることができました。
これらは縁起物であり、繁盛のために店がお金を払って来てもらうのです。

たくさんの演技団体があり、ライオンやドラゴンにもそれぞれの工夫があります。
ライオンダンスは、耳をつんざくような大音響(太鼓や銅鑼)とともに踊るのですがすごい迫力です。
夜のドラゴンダンスは、光に浮かびあがるドラゴンが生きているようにはい回る姿が幻想的です。
昼のドラゴンダンスも、10人の使い手が息の合った演技で素晴らしかったです。」


さて、いよいよ美しいウミガメの写真です。水族館ではなく、実際に海にいるウミガメです。

 「タイとの国境近くの半島東側にある Peruhentian(プルヘンティアン)島へ行ったときのものです。
友人がデジタルカメラの水中キットを持っていたのでそれで撮ってくれました。
写真の女性は、その人の奥さんです。

 水深10メートルぐらいの海底に沈んでいるウミガメが15分ぐらいすると息継ぎに海面に浮かんで来ます。」


  竜宮城へ連れて行ってくれそうです。

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