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□ 立山駅                      | 目次へ戻る

 
 立山黒部アルペンルートの富山県の起点は、富山地方鉄道の立山駅です。ここまでは自家用車が乗り入れることができます。

 ここに車を止めて、また戻って来るという方法もありますが、混雑期は、アルペンルート途中の交通機関がえらい順番待ちになり、時間をロスする危険性もありましたので、思い切って、目的地の長野県扇沢まで、業者による回送を頼みました。
 料金は車一台、26000円です。ずいぶんの値段ですが、結果的には、「もどらなければ」という精神的負担もなく、成功したと言えるでしょう。

 直行バスで、室堂まで一気に上がります。標高差は、2470m−475m=1995mもあります。

 朝の、立山駅。8時前ということもあって、まだ人影は多くはありません。しかし、それでも、ケーブルカーは満員で、わしたちは、ちょっと値段は高めでしたが、室堂までの直行バスに乗りました。 


 バスは、有料道路を通りますが、運転手さんの解説によると、日本で最も料金の高い有料道路だそうです。僅か27q、時間にして1時間ほど道のりですが、バス1台、50、400円の通行料金です。高い高い。
 バス運賃は、大人一人4,410円と高めでしたが、理由を聞いて納得。


□ 室堂・雪の大谷ウォーク             | 目次へ戻る|   

これが、かの有名な、室堂の手前、大谷の雪の壁です。カーブのあたりが一番高くて、16メートルほどです。
歩けるのは、春の2週間の限定期間のみ。

大谷のウォークの帰り道、遠くに室堂ホテルを望む。この旅行では、ここのホテルが、標高の最高の場所、2450メートル。後ろは3000メートルを超える立山連峰。


 今回の旅行の最初の目的は、室堂の手前にある、雪の壁の間を歩くこと、つまり、「雪の大谷ウォーク」です。
 積み重なった雪を、除雪車が懸命に除雪して造った道です。昔は、埋め立てある木の長い棒を頼りに、作業員が長年の感で道路の位置を探り当てて除雪をしていましたが、今ではもっと科学的な方法がとられています。
 それはなんと、衛星を使った位置観測システムを利用です。そりゃまあ、普通のカーナビでも利用されているぐらいですから当たり前といえば当たり前ですが、説明を聞いて感心してしまった我が家族でした。

 壁の途中の黒い筋は何だと思いますか。
 この壁は、まるで地層のように、去年の晩秋の雪(当然、一番下の層)から、順に降り積もっていった雪が、層を成しています。その比較的上の層に、黒っぽい筋がいくつも見えます。ということは、これは、どういう自然現象なのでしょうか。

 これは、実は、中国から飛んできた黄砂が混じった雪が降り積もった層なのです。
 春先の黄砂は、普通の地方では、汚れ混じりの雨というイメージがありますが、ここでは、雪というわけです。

 太陽はさんさんと降り注いでいますが、気温は、3度。日陰では寒い寒い。


 (撮影日 2002/04/28)


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