さて、2つ目の話題、カトリーナの経済的な影響です。
まずは、基本的な復習です。
右図をご覧ください。
バハマ諸島近海で発生したハリケーン・カトリーナは、フロリダ半島の南端をかすめ、メキシコ湾で進路を北向きに変え、北上してルイジアナ州ニューオリンズに上陸しました。
上陸直前の最低気圧は、902ヘクトパスカルと強烈なものでした。
この台風の猛威により、フロリダ・アラバマ・ミシシッピ・ルイジアナの各州に被害が生じ、とりわけ、湖と川の堤防が破堤したニューオリンズは、壊滅的な被害となりました。
スティーブは、日本の新聞が騒ぎ出す前に、カトリーナの経済的影響について、次のように書いてきました。
これまでもそうだったがこれでガソリンの価格が一層上昇する。
アイオワでは、穀物の価格について、農民がナーバスになっている。
中西部では、コーヒーの価格が上昇している。
1のガソリンの価格は誰にでも簡単に分かりました。日本のメディアもすぐの報じました。
このハリケーンで、メキシコ湾岸の石油採掘施設や精製施設が大きな打撃を受け、ガソリンが不足してしまい、アメリカどころか日本も、その価格が上昇しています。
では、2・3の穀物とコーヒーは何でしょうか。
ハリケーンによって、右上図のピンクの部分、メキシコ湾岸の諸州が大きな被害を受けたことと、中西部のコーヒーやアイオワの穀物(具体的には、トウモロコシと大豆)の価格が、どう結びつくのでしょうか?
これは、地理と世界史の勉強です。
(また、いつもの、クイズになってしまいました。(^.^) 現代社会クイズ「国際経済の諸相」にも同じものを掲載しました。) |